メイショウコロンボは、兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIから休養を挟んで名古屋大賞典JpnIIIと連勝。かきつばた記念JpnIIIは3着だったが、ダート短距離のスペシャリストが相手ではさすがに厳しかった。休み休み使われながら、一昨年の11月以降では、スタートで躓いての落馬と平安ステークスGIIIでの9着以外はすべて3着以内と堅実な成績。左回りも中京や東京のダートで勝ち星があり、頭固定とまではいえないものの、連軸としては堅そうだ。
テイエムダイパワーは、芝では勝ち切れないレースが多かったが、ダートに転向初戦の1000万条件を勝ち、準オープンも3戦目で制した。左回りがまったくの初めてというのは気になるところだが、2番枠に入っただけに、メイショウコロンボを制してハナを切ってという展開も考えられる。54キロという斤量も有利だ。 一昨年のこのレース以来2年ぶりの勝利を狙うのがソリタリーキング。メイショウコロンボが55キロで、それ以外はすべて54キロのところ、この馬だけ別定58キロはいかにも厳しいが、2走前のブリリアントステークスではトップハンデ57.5キロながらクビ差2着があった。8歳でも上位を狙える力はある。
タイムズアローは中央のダートオープンで2度2着があり、前走船橋への転入初戦を快勝。中央時代からの落ち込みもなく、4カ月ぶりを叩いての上積みがあれば、上位争いにからんでくる可能性も十分。
トウシンイーグルはダイオライト記念JpnIIで2着だったが、メンバーと展開に恵まれた感。ここも連下争いまで。
昨年の東京記念でサミットストーンを負かしたユーロビートだが、その後はやや落ち込んだ。しかしここ2戦の大井記念2着、帝王賞JpnI4着で上昇傾向。引き続き吉原騎手でという期待はできる。
◎6メイショウコロンボ
○2テイエムダイパワー
▲7ソリタリーキング
△13タイムズアロー
△1トウシンイーグル
△14ユーロビート
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北陸・東海・近畿地区の交流だが、残念ながら笠松と金沢からの出走はなく、地元名古屋8頭、兵庫からの遠征4頭という争い。
過去10年ずっと名古屋所属馬が勝っているように今年も名古屋勢が強そう。で、中心には、おそらく人気の中心にもなるであろうノゾミダイヤ。重賞は今年1月の白銀争覇以降勝ちきれていないが、明らかに距離が長かったオグリキャップ記念(4着)のほかも、梅見月杯はサイモンロードの2着、サマーカップはタガノジンガロの2着と、勝った馬はいずれも全国レベルの活躍馬。今回、そのレベルの実績を残しているのはエーシンクリアーくらいで、舞台が地元名古屋であれば敗けるわけにはいかない。
アップアンカーは、ノゾミダイヤとはこれまで4度対戦して一度も先着できず。とはいえ前走ルビーオープンは3~4コーナーから馬体を併せてびっしり叩き合ってクビ差の2着。昨年秋に中央から転入して以来、15戦12連対。2着を外したときも3着2回4着1回と崩れたことがない。逆転できるチャンスはありそう。今回、重賞初挑戦でどこまで。
兵庫の実績上位はエーシンクリアー。遠征競馬でも、一昨年3歳時には笠松の岐阜金賞を制し、昨年3月には佐賀のはがくれ大賞典を制した。しかし名古屋コースは梅見月杯で2度経験していて、昨年が3着で今年が4着で、いずれも差をつけられての敗戦と、必ずしも相性はよくない。今回、笠松の東川公則騎手に乗替ってということでは、コースを良く知っているだけに、見せ場以上もあるかもしれない。
ここまで3頭の争いとなりそうだが、ほかで上位に食い込む可能性があれば、昨年12月から地元園田のA1特別を3勝しているサウスウインド、前走中央から転入2戦目を圧勝のマヤノクレド。
◎5ノゾミダイヤ
◯6アップアンカー
▲7エーシンクリアー
△11サウスウインド
△12マヤノクレド
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