今回のメンバーのうち8頭が出走していた18日のスプリングカップは、障害4番手のニュータカラコマが鮮やかに差し切ったが、障害のタイミングひとつで着順は大きく変わったようなレースだった。ゆえに、そのスプリングカップで人気になりながら障害で苦戦した馬を狙ってみる。
まずは最初に仕掛けたものの苦戦して4着だったフジダイビクトリー。昨シーズンは前半の重賞で結果を残したことで、後半は重量に苦しんだ。今シーズンの古馬戦線でも引き続き注目の1頭だ。
スプリングカップでは1番人気に支持されながら障害で完全に止まってしまったのがオイドン。オープンの牡馬が720キロという重量なら、引き続きこの馬の出番だ。
チャンピオンカップを9番人気で制したのがオレノココロ。さすがに、ばんえいダービー、銀河賞、天馬賞と、3歳以降の世代限定重賞を制してきただけのことはある。5歳とまだ若いが、古馬戦線本格参戦となる今季は期待の1頭となりそう。
ここまで上位3頭は、順番こそ違うものの、スプリングカップの1~3番人気馬を選んでみた。
ニュータカラコマは押し出される形で4番手。インフィニティーの近走は、むしろこの馬にとっては軽い重量のレースで好走している。コウシュハウンカイは半年ほど勝ち星から遠ざかっているとはいえ、2着はたびたびあって好調持続。キタノタイショウはばんえい記念激走の疲れが癒えているかどうか。
◎8フジダイビクトリー
○4オイドン
▲2オレノココロ
△10ニュータカラコマ
△3インフィニティー
△6コウシュハウンカイ
△7キタノタイショウ
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B級馬によるS2重賞だが、近走B級の重賞や特別で惨敗という馬が多く、また転入初戦か2戦目という馬も5頭いて、力比較が難しい一戦。
テッドの連勝に期待する。前走陽春賞は、好位から直線で抜け出し、ゴール前は流すような余裕があっての快勝。2走前、3走前は掲示板にも載れずの惨敗だったが、1800メートルという距離的なことがあったようだ。昨年6月以降、連対を外していないこの距離なら力を発揮できる。
陽春特別では2番人気に支持されながら6着だったのがクラウンアトラス。スタートであおって最後方からとなり、流れに乗れないまま、それでも直線では上位馬と同じような脚は使っているだけに、互角のスタートから好位を追走すれば好勝負も可能。
オーベルジーヌは、北海道→笠松→佐賀→笠松→船橋と転厩して、今回が2度目の佐賀転入初戦。前走の惨敗はともかく、4走前から2走前は、先日の大井・東京プリンセス賞に出走した馬たちと対戦して、差をつけられたとはいえ掲示板を確保と、それなりの走りは見せていた。3歳ながら、これがすでに25戦目というのは気になるところだが、この距離で先行力を生かせればチャンスはある。
南関東のC1級で苦戦していたシゲルラシンバンザは、転入初戦のこのクラスでどこまでやれるか。
2走前の春望賞で3着と見せ場のあったリリーも侮れない存在。
◎8テッド
○4クラウンアトラス
▲2オーベルジーヌ
△1シゲルラシンバンザ
△10リリー
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