JRA勢は実績馬に加えて、勢いのある新興勢力もいてというメンバーが揃い、地方勢も年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで2〜4着に好走した馬がいるという、充実したメンバーが揃った。
ここは、実績馬よりも斤量的に有利な新興勢力組から、ワイドバッハを狙ってみたい。昨年秋に制した武蔵野ステークスGIIIもそうだが、何よりチャンピオンズカップGI、フェブラリーステークスGIで、ともに着順こそ6着だが、勝ち馬からコンマ5秒差、コンマ3秒差と互角の勝負をしている。後方から直線一気の脚質だが、高知は直線が短いぶん、向正面から早めにまくってくるのではないか。"地方のサンデーサイレンス"といわれ、残念ながら2月20日に死亡したアジュディケーティングの産駒ということでも期待したい。
JBCスプリントJpnIを制したドリームバレンチノは、印は◯だが並んで本命という評価。JpnIを勝ったことで今回59キロを背負うことになるが、2013年の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIを勝ったときに克服済み。明けて8歳になったが、芝からダートに転向したことで競走馬としての寿命が伸びた。
ダノンレジェンドは、12番人気で臨んだカペラステークスGIIIであっと驚く逃げ切りのパフォーマンスを披露。今回もマイペースの逃げに持ち込めるかどうかがカギになりそう。JBCスプリントで逃げたタイセイレジェンドにからまれるようだと厳しいかもしれない。
このレース4連覇がかかるのがセイクリムズン。震災直後で中止になった年も出走予定で、もしその年にも勝っていれば、今年で5連覇の記録を目指すことになったかも、と思うとちょっと残念ではある。一昨年、昨年は黒船賞しか勝っていないという得意のコースだが、さすがに明けて9歳で、勢いのある馬たちもいて、ということで狙いを下げた。
地方勢では、中央オープン実績があり、地の利に期待のサクラシャイニー、兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIではあわやという場面があっての2着だったジョーメテオあたりがアッと言わせる場面があるかどうか。
◎8ワイドバッハ
◯3ドリームバレンチノ
▲4ダノンレジェンド
△2セイクリムズン
△7サクラシャイニー
△10ジョーメテオ
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