ナムラタイタンとコミュニティは、この秋のJpnI、マイルチャンピオンシップ南部杯、JBCクラシックで地元の期待を背負って走り、両レースとも地方馬だけで見ればナムラタイタンが最先着で、その次の着順がコミュニティ。さすがに中央の一線級には刃が立たなかったが、地元の意地は示した。
岩手移籍後にはまだ一度も地方馬には先着されていないというナムラタイタンだが、今回はコミュニティのほうを軸にした。理由としては、まず2500メートルという距離。たしかにナムラタイタンは2000メートルのみちのく大賞典を楽勝しているが、果たしてさらなる距離延長となると血統的なところが心配になってくる。もうひとつの理由は、コミュニティはここまでかなり厳しいレースを経験しているということ。たとえばマーキュリーカップJpnIIIでは果敢に向正面まで逃げ、着順こそブービー12着だったが、レコード(当時)決着を演出した。JBCクラシックでも1~2コーナーあたりまで中央の有力馬の直後を追走するという積極的なレースを見せた。今回は逆転できるチャンスと見る。
このレース連覇がかかるのがモズ。昨年は見事な逃げ切りだったが、ナムラタイタンやコミュニティ級の馬がいなかったこともたしか。今回が北海道から再転入して2戦目となるが、門別では重賞の2戦ともに勝ち馬からは大差をつけられてという成績だったのが気になるところ。
コパノツイテルは、中央から再転入して4戦目。重賞初挑戦だが、岩手ではまだ底を見せていない。上位争いに食い込んでくる可能性はある。
イケドラゴンは中央から転入してC級からの再スタートだが、10月までは中央のオープンで走っていた。ダートの長距離でどんな走りを見せるか。
◎2コミュニティ
◯6ナムラタイタン
▲11モズ
△5コパノツイテル
△8イケドラゴン
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佐賀のB級による1400メートルのS2重賞。11月15日の霜月特別上位勢による争いとなりそう。
霜月特別では早めに先頭に立ったタカノアラエビスが押し切ったが、クビ差で2着だったマイネルプレジャーが巻き返すと見る。その霜月特別では5番手から追いかけたが、もともと逃げるか2番手からのレースができる馬。高知のA級で好走という実績は、このメンバーなら能力上位。
タカノアラエビスは、前走の霜月特別がB-1組初勝利。6月以降の8戦で3着以内を外したのは一度だけという安定感で、ここでも当然勝ち負けになる。
ドントタッチミーも中央から転入後6戦してすべて3着以内。霜月特別は2着マイネルプレジャーから2馬身差の3着で、このあたりのクラスが壁になるかもしれない。
今回も上記3頭の勝負と思われるが、食い込む可能性があれば北海道から転入初戦のルタドール。
◎10マイネルプレジャー
◯7タカノアラエビス
▲8ドントタッチミー
△2ルタドール
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