7月21日に行われたトライアル2戦では、えびの特別のほうがメンバーが揃い、コンマ3秒ではあるが勝ちタイムも速かった。そのえびの特別で1、2着の2頭がここでも中心と見る。
テイエムゲッタドンは、3走前に京都で未勝利戦を勝ち、えびの特別は2番手追走から直線抜け出しての完勝。中央では中距離のダートを中心に使われていたが、1400メートル戦でもコーナーを4つ回る佐賀なら流れが落ち着いて力を発揮する。
カシノランナウェイは昨年2月のたんぽぽ賞2着で、8月の霧島賞は3着。かつては京都の1000万下で2着と好走していた。近走は降格した500万下でやや苦戦だが、久々に佐賀コースを経験して上積みがあれば勝ち負けも。
トライアルの大隅特別のほうを勝ったのがテイエムボッケモン。中団から3~4コーナーでまくっての快勝だった。その大隅特別がたんぽぽ賞以来5か月ぶりだったということでは、さらなる上積みも期待できる。
カシノエルフは、2011年のたんぽぽ賞(荒尾)、そして一昨年、昨年の霧島賞といずれも2着。4度目の正直があるかどうか。
大隅特別3着のテイエムサンキュウ、えびの特別4着のテイエムキュウベエなど、やはり上位を争うのは中央勢となりそう。
◎4テイエムゲッタドン
◯1カシノランナウェイ
▲3テイエムボッケモン
△9カシノエルフ
△6テイエムサンキュウ
△11テイエムキュウベエ
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中央勢はいずれも重賞勝ちがないというメンバーだが、前走でダートのオープンを勝っているうちの1頭がエーシンビートロン。地方が初めてなのに加え、7、8月の夏場は3歳時に一度出走したことがあるだけという不安もなくはないが、前走6月のレースのあと一息入れ、その後に乗り込まれてきているだけに、体調的に不安はないと見る。
地方勢は、かきつばた記念JpnIIIを制しているタガノジンガロを筆頭に、サイモンロード、ピッチシフターらはダートグレードで入着経験があるというメンバーが揃った。中でもピッチシフターに期待する。地元のかきつばた記念では、タガノジンガロより先に仕掛け、4コーナー2番手で見せ場をつくった。勝ったタガノジンガロからはコンマ7秒差で、そのときと同じハンデ52キロなら展開次第でチャンスはある。
ガンジスは、昨年のこのレースで1番人気に支持されながら、エーシンウェズンに向正面で一気に行ききられて惜しくも2着。その後も好走はあるものの勝ち切れず。とはいえ休み明けの前走プロキオンステークスGIIIでの3着は評価できる。
タイセイファントムも7、8月の夏場は2歳時に出走しているのみ。3月の千葉ステークスを勝って以来の休み明けに加え、この真夏の時期でどうだろう。
タガノジンガロは、JpnIIIを勝ったがゆえにハンデ56キロが課された。ほぼノーマークだったかきつばた記念JpnIIIのときと違って、今回はある程度マークを受ける立場ということでも難しい競馬になりそう。
中央馬では唯一オープン勝ちがないのがアーリーデイズ。近走は二桁着順が続いているが、ハンデ53キロを生かして力を出せるかどうか。
◎4エーシンビートロン
○2ピッチシフター
▲11ガンジス
△5タイセイファントム
△10タガノジンガロ
△8アーリーデイズ
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