ホッカイドウ競馬では、昨シーズンから開催最終日にブロッサムカップが新設され、そして今年はこのレースと、2歳牝馬の重賞路線もこれでほぼ完成といっていいのではないだろうか。
コパノハートのデビュー戦は、好スタートを切って先頭に立つと、直線を向くまで手綱を抑えたまま。そしていざ追い出されると後続を突き放しての圧勝となった。「デビュー前からこのレースを意識していた」(田中淳司調教師)とのことで、ここはさらなら上積みも期待できそうだ。
ミラクルフラワーのデビュー戦は、直線独走となっての圧勝。1000メートルの良馬場で1分1秒7というタイムなら、そのまま重賞でも通用しそう。以来、2カ月近くの間にどれだけ成長しているか。
メンバー中、唯一の2勝馬がドンローズ。前走オープンは、2番手から直線で前をとらえてとらえてという完勝。2走前には1000メートルのアタックチャレンジでも早めに先頭をとらえて押し切る競馬で、短い距離はよさそう。
フィーリンググーの栄冠賞は、4コーナーでは最内を回って自然と位置取りを上げ、直線半ばを過ぎて一旦は先頭に立ちかける場面があっての2着。脚質的には距離が伸びてよさそうで、逆に距離短縮の今回はどうか。
フレッシュチャレンジ勝ちのハニープレッツェル、1000メートルのアタックチャレンジを好タイムで勝ったホワイトラヴィーナらも素質を感じさせる。
◎5コパノハート
◯2ミラクルフラワー
▲6ドンローズ
△7フィーリンググー
△4ハニープレッツェル
△8ホワイトラヴィーナ
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中央・地方の交流重賞としては歴史が古く26回目を迎えたが、今年から牝馬限定のJpnIIIとなった。
ワイルドフラッパーは、ダートグレード初挑戦となったTCK女王盃JpnIIIこそメーデイアの2着に敗れたが、そのメーデイア引退後はエンプレス杯JpnII、マリーンカップJpnIIIと、ともに2着以下を寄せつけずの圧勝。前走平安ステークスGIIIは3着だったが、牡馬相手のものだけにむしろ評価できる。今回は他の古馬より2キロ重い57キロを背負うが、それもすでにマリーンカップで経験しているだけに心配にはあたらない。
マーチャンテイマーはデビュー当初は芝でなかなか勝ち切れず、ダートで順調にクラスを上げ、準オープンを勝ってオープンでも5着という実績。牝馬同士なら十分に勝負になる。休養明けの前走プロキオンステークスGIIIこそ15着だったが、そのひと叩きで戻っていればワイルドフラッパーとも好勝負になると見る。
サンビスタは、エンプレス杯ではワイルドフラッパーに大差をつけられての3着だったが、函館・マリーンステークスでは軽ハンデとはいえ2着に好走。5歳だが休養が何度かあって、それほど数は使われておらず、成長の余地は見込める。
ケイティバローズは前走がダートの1000万特別勝ちだが、そのときが52キロで、今回55キロを背負ってということを考えると、勝ち負けまではどうだろう。
リアライズキボンヌは今年1月に準オープンを勝ったものの、その後の3戦は見せ場なくという結果。準オープン勝ちが10番人気で、メンバーや展開に恵まれてということも考えられる。連下争いにからめるかどうか。
地方勢は岩手から2頭が遠征してきたが、牝馬同士とはいえダートグレードのメンバーに入るといかにも厳しい。地元勢ではノースクイーンカップを制したココロバだが、中央1勝で南関東ではC1級でようやく勝ち負けという成績で、ホッカイドウ競馬でもメンバーに恵まれて2勝という成績では、中央馬と真っ向勝負ではいかにも厳しい。
◎3ワイルドフラッパー
◯11マーチャンテイマー
▲13サンビスタ
△10ケイティバローズ
△4リアライズキボンヌ
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