GI/JpnI勝ち馬が、近走イマイチで今回59キロを背負うクリソライトだけというメンバーなら、ダートグレードで安定して力を発揮するソリタリーキングが中心。前走帝王賞JpnIでも人気のGI/JpnI馬3頭上位独占かという一角を崩しての3着。今回はJpnIIIゆえ当然だが、帝王賞より確実にメンバーが落ちるここは負けられないところ。
サミットストーンは、帝王賞JpnIを直前の挫跖で回避してここに回ってきた。大井記念は5馬身差の楽勝で、勝ちタイムの2分4秒6はそのまま帝王賞で通用してもおかしくないもの。帝王賞に出走できなかったことが、むしろ吉と出るかもしれない。
シビルウォーは5歳時あたりからは夏に好成績で、このマーキュリーカップJpnIIIも一昨年1着で昨年は2着。昨年末には長く脚を使えるこの馬には絶好の展開になって名古屋グランプリJpnIIを制した。とはいえやはり9歳という年齢を考えると、昨年までのような力が発揮できるかどうか。
サミットストーン以外の地方馬は実績的に厳しい感じで、ほか3頭の中央馬は本来の力を発揮すれば上位争いの可能性も十分。馬券的な妙味はこのあたりにありそう。
◎3ソリタリーキング
◯7サミットストーン
▲5シビルウォー
△9ナイスミーチュー
△2ランフォルセ
△11クリソライト
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ピッチシフターが25日の兵庫サマークイーン賞ではなく、地元のこちらに回ってきた。前走、グランダム・ジャパン古馬シーズン初戦の読売レディス杯は3コーナーからまくって直線で前をとらえるかというレースだったが、エーシンサルサに押し切られ惜しくも2着だった。地元では牡馬相手でもトップを争う1頭で、今シーズンも東海桜花賞を快勝し、かきつばた記念JpnIIIでもあわやという場面があって地元最先着の4着だった。1900メートルは昨年の東海ダービー(4着)以来2度目だが、1700や1800メートルで結果を残しているだけに、地方同士なら問題なくこなすだろう。
リバルドホープは2連勝中と好調。前走ルビーオープンはスタートでダッシュがつかず後方からとなったが、直線1頭だけ際立つ脚色で伸びてゴール前差し切った。前々走で1900メートルを勝っているように、行き脚がつかないこの馬には、この距離の方がむしろ向いているのではないか。
ここ4戦のA1特別でいまいち勝ちきれないのがマルカベンチャー。前走も1番人気にこたえて勝ったかと思ったところ、リバルドホープにクビ差とらえられた。今回はピッチシフターが相手ではちょっと厳しいかもしれないが、上位争いにはからんでくる。
重賞実績豊富なエイシンナナツボシには一発を期待。
A級で安定して上位争いのラヴィドール、ボンドストリートらも連下争いにはからんできそう。
◎9ピッチシフター
○11リバルドホープ
▲3マルカベンチャー
△8エイシンナナツボシ
△4ラヴィドール
△5ボンドストリート
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