九州ジュニアチャンピオンを大差で圧勝したロマンチックが快調だ。その後は古馬に格付けされ、12月15日のB2-1組戦では逃げきって2着馬に2馬身差をつける完勝。同世代同士では負けられない。
相手にはビックナゲット。道営からの転入初戦を勝利。1番人気で臨んだカペラ特別は5着だったが、スローペースを後方からの追走で、前をとらえきれずというもの。それでも直線では差を詰め、勝ち馬からはコンマ2秒差という接戦だった。続く前走できっちり巻き返しているだけに、まだまだ底は見せていない。
不気味なのは高知から単騎遠征のアラマサシャープ。道営から転厩し、高知では3戦目となった前々走を楽勝すると、前走金の鞍賞では勝ち馬と3~4コーナーから叩き合ってクビ差の2着。3着馬には6馬身差がついていた。道営では未勝利だったものの、JRA認定競走は2着3着続き。ロマンチックを負かすまでは難しいが、それ以外のメンバーなら十分勝負になる。
夏までは佐賀のこの世代ナンバー1と目されていたのがカシノアルテミス。デビューから無敵の3連勝で、小倉の芝に挑戦したフェニックス賞でも5着とまずまずの好走。しかしロマンチックには歯が立たなかった。カペラ特別は、ムラサキコマチ、スターオブブルースとタイム差なしの3着。ここでも2着は十分狙える。
カペラ特別を勝ったムラサキコマチだが、前走3歳-1組戦は8着と大敗。ムラ駆けタイプだけにあまり信頼はできないが、戦ってきた相手を見ればここで上位争いをしても不思議はない。
スターオブブルースは、そのカペラ特別で2着。2歳時は大差圧勝もあったが、前走3歳-1組戦はビックナイトから離されての3着。今回も連下争いまで。
◎ロマンチック
◯ビックナゲット
▲アラマサシャープ
△カシノアルテミス
△ムラサキコマチ
△スターオブブルース
2歳-2組を勝っているダイリングローバルとハクユウマイスターが格付け的には上で、この2頭の争いとなりそう。
ハクユウマイスターは、九州ジュニアチャンピオンこそ離された6着だったが、これは勝ったロマンチックが強すぎた。2着馬からはコンマ8秒差だけにそれほど離されていない。前々走2歳-1組のカペラ特別では、翌日の花吹雪賞に出走するムラサキコマチと接戦の4着があるだけに、このメンバーならもっとも勝利に近いといってよさそうだ。M&Kジョッキーズカップで遠征している岩手の山本聡哉騎手が手綱をとる。
ダイリングローバルは、道営未勝利から転入して2連勝。その後の前走3歳-1組戦では、こちらも花吹雪賞に出走するビックナゲットに半馬身差の2着。まだまだ上が狙えそうだ。
JRA未勝利から転入したシゲルヤマネコザは、まだ3組戦までしか経験がないが、佐賀では5戦してすべて3着以内と常に上位争い。上記2頭の間に割って入る可能性も。
ユーセイテラー、マイライクエメ、ジリオンフェイスはいずれも道営から転入して佐賀で1勝。上積みがあれば上位争いも。
◎ハクユウマイスター
◯ダイリングローバル
▲シゲルヤマネコザ
△ユーセイテラー
△マイライクエメ
△ジリオンフェイス