11月14日の東海菊花賞に遠征(2着)したジャングルスマイルが不在となると、もはやナムラダイキチの相手になる馬はいない。白山大賞典JpnIIIでは2着だったが、その勝ち馬が、その後にジャパンカップダートGIを制するニホンピロアワーズなら、むしろ価値ある2着だったといえる。前走北國王冠はタートルベイに3秒差をつける一方的なレース。今回はそのときに負かしている相手か、A1組では足りないメンバーばかりだけに、まず負けることはない。12月24日の名古屋グランプリに登録があり、この馬の期待はむしろそこ。ニホンピロアワーズは休養で、そのほかのJRAのトップクラスも東京大賞典GIに向かうだろうから、楽しみは大きい。
相手は、その北國王冠で2着だったタートルベイ。6月の百万石賞でもジャングルスマイル、タートルベイに続く3着で、前走のA1特別も勝利。ときに取りこぼしはあるものの、今の金沢では不動のナンバー3。
▲がマーベラスキングでは、北國王冠の着順そのままなのだが、A1特別で2着3着という成績のこの馬の位置づけはやはりここ。
タートルベイかマーベラスキングが崩れた時に馬券圏内の目があるのはアポロヴァンドームだが、百万石賞では3秒離されての5着、北國王冠では6秒4も離されての9着では、勝ち負けまではちょっと遠い。
そのほかはA1ではまったく勝負にならないか、格下の馬ばかり。ただ抜けた1強というメンバーでは、2番手3番手の馬が勝負に行った時に惨敗というパターンがあるので、そうしたときに荒れる可能性はある。
◎ナムラダイキチ
◯タートルベイ
▲マーベラスキング
△アポロヴァンドーム
4歳馬が1頭のみで、あとは5歳以上という、わりと高齢馬が多いにもかかわらず、全馬が北上川大賞典初挑戦というメンバーで、ちょっと難解。
ここは実績からトーホクキングを本命に推す。6月のみちのく大賞典以来勝ち星から遠ざかっているものの、ダートグレード以外の地元重賞では常に上位争い。近走は1800メートル以下のみを使われているが、むしろ適性は2000メートル以上にあるのではないだろうか。後方からまくってくる脚質も、この長距離戦でこそ生きてくる。
コアレスランナーは、重賞初挑戦となった昨年末の桐花賞で2着。前々走の条件交流が5着とはいえ、地元馬で先着されたのはトーホクキングのみ。そして前走の1800メートル戦で6馬身差圧勝と、やはり距離は長い方がいい。逆転の目もあるかもしれない。
クリスティラビットは今回が重賞初挑戦となるが、今シーズンはA級二組から一組で10戦して7連対。7歳ながら堅実に力をつけてきている。
マイネルアトレは、芝ではあるものの2400メートルのせきれい賞で2着と、やはり長距離に適性がありそう。JRA時代も1800~2000メートルを中心に使われていた。
マイネヴィントはまだ格下だが、今シーズン11戦して6勝2着2回という高い連対率。まだまだ上がり目が期待される。
◎トーホクキング
◯コアレスランナー
▲クリスティラビット
△マイネルアトレ
△マイネヴィント