この世代の2強、ブラックボスとニシキエーカンが別定20キロ増で、ほかは増量なしという対戦で、その20キロを克服できるかどうかが焦点となる。1冠目のばんえい大賞典は別定20キロ増のブラックボスが勝ち、30キロ増のニシキエーカンが最後に止まって4着という結果。そして前哨戦の秋桜賞は、2頭ともに30キロ増でまったくレースをせず。
で、今回の20キロ増なら両馬ともに当然勝負になるが、ここはそれよりも、ばんえい大賞典3着のあと5連勝中と勢いのあるニシキウンカイを狙う手だろう。
相手には当然ブラックボスとニシキエーカン。おそらくこの3頭の勝負になると思う。
以下は一角崩しを狙う伏兵勢になるが、まずは、秋桜賞2着を含め6戦連続で3着以内を確保しているテンカムソウ。今シーズン当初のとかち皐月賞、とかちダービーをともに3着で、そこから徐々に力をつけてきたエビスダイチ。前走久々の勝利で復調気配のアサヒリュウセイ。2連勝とここにきて好調のニシキトモエ。
◎ニシキウンカイ
○ブラックボス
▲ニシキエーカン
△テンカムソウ
△エビスダイチ
△アサヒリュウセイ
△ニシキトモエ
建依別賞を制したリワードアリオンか、福山・金杯などを含め6連勝中のコスモワッチミーかという勝負。
ここは建依別賞をぶっちぎって勝ったリワードアリオンに期待する。前走A-1特別は2着だったものの、早め先頭のノーブルマンをとらえきれずというもので、力負けではない。コスモワッチミーとは初対戦。タンゴノセックがJBC遠征で不在だが、ここはひとまず高知の頂上決戦となりそうだ。
対抗に落としたとはいえ、コスモワッチミーにもマイナス要因はない。先手を奪ってマイペースで逃げ切りを狙う。
木村健騎手を配してきたリワードレブロンが怖い存在。黒潮菊花賞以降、重賞勝ちはないものの、古馬重賞でも常に上位争いしている実力は侮れない。
前走でリワードアリオンに土をつけたノーブルマン、遠征競馬で力をつけているスウィングベル、黒潮菊花賞を制したヒロカミヒメらが、実績馬を相手にどこまで迫れるか。
◎リワードアリオン
○コスモワッチミー
▲リワードレブロン
△ノーブルマン
△スウィングベル
△ヒロカミヒメ
アグリノキセキは1番人気に支持された鞆の浦賞では、伏兵キモンエンジェルに逃げ切りを許したものの、その前走ではB1特別を勝つなど勢いがある。もともと福山ダービーでは、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったクーヨシンをしりぞけて勝った実績もある。鞆の浦賞よりも距離短縮のマイル戦はこの馬にはプラス。
勢いでいえばミッドコサージュのほうが上かもしれない。中央から転入後6連勝で福山3歳牝馬特別を勝利。その後B3の一般戦で2着に敗れたものの、前走では再び勝利と、福山ではまだ連対を外していない。格付けではB3までだが、まだまだ上をねらえる。
クーヨシンは、前走銀杯ではユメミルチカラをとらえきれず惜しい2着。同世代同士なら格付けは最上位だが、2月以降勝ち星から遠ざかっているのが気になるところ。
福山チャンピオンシップを制したモリデンヴィーナスは、大井で強い相手に揉まれてきて、前走B2特別で差のない2着。以前よりも力をつけている。ここでも一発があるかもしれない。
マイネルプレジャーは、鞆の浦賞3着のほか、B3でも上位争いならここでも無視できない存在。
中央から転入後、B3で2、1着のアポロライダーもまだ底を見せていない。
◎アグリノキセキ
○ミッドコサージュ
▲クーヨシン
△モリデンヴィーナス
△マイネルプレジャー
△アポロライダー