岩手と北海道の2歳馬による交流で、10月16日には門別で岩手山特別が行われたが、そこには岩手からの遠征がなかった。盛岡の知床賞は重賞として行われ、岩手山特別の出走馬も含め4頭が遠征してきた。
その道営所属馬たちが戦ってきた相手を見ると、ジェネラルグラントやクラグオーなど、この世代のトップクラスの名が目立つ。そうした一戦級に揉まれてきた中から、プリンセスサーニャを狙ってみたい。前走の1200メートル戦は、好位追走から直線で抜け出し。ゴール前は接戦となったが、まだまだ余裕があった。3走前のウィナーズチャレンジでジェネラルグラントに1秒2差の4着があり、1700メートルを経験しているというのも大きい。阪野学騎手は名古屋からの期間限定騎乗で、ここまで門別で13勝という活躍も目立っている。
もう1頭注目はサクラタイシ。前々走の2歳戦を勝ち、前走岩手山特別の2着も、ともにタイム的には優秀。あとは200メートル距離を延ばしての1400メートルがどうか。
地元の期待はやはりマンセイグレネード。前走若駒賞こそロックハンドパワーに差をつけられての3着だったが、前々走の1400メートル戦は格下相手に9馬身差の圧勝。今回は地元重賞で上位を争ってきたライバルのほとんどが不在なだけに、地元の期待は大きいはず。
ワタリルーブルは、10番人気で臨んだビギナーズカップを逃げ切り勝ち。前走若駒賞も後続を離して逃げたものの6着。今回はその若駒賞より200メートル短くなるだけに、粘り込む場面があるかもしれない。
タフガイはビギナーズカップでコンマ1秒差の5着があり、そのほかのレースでもロックハンドパワーやヴェルシュナイダーら岩手のトップクラスと戦ってきた。
ミネサランサジャはアタックチャレンジで1勝したのみだが、大崩れがない堅実な成績。ここでも上位争いに食い込む可能性はある。
◎プリンセスサーニャ
○サクラタイシ
▲マンセイグレネード
△ワタリルーブル
△ミネサランサジャ
△タフガイ