いよいよ「そのだ金曜ナイター」がスタートする。
大井競馬が日本で初めてナイター競馬をスタートさせたのが1986年(昭和61年)のこと。これはまた別のところに詳しく書くのだが、実は園田競馬場でナイター開催が検討され始めたのは、大井競馬でナイター開催が始まってすぐのことなのだそうだ。ただ当時は、時代背景もあり、また大井競馬場とは違って園田競馬場は住宅街の中にあることなどから、地域住民の理解がまったく得られなかったのだそうだ。その後も何度かナイター開催の計画がなされ、その都度、地域住民の反対に跳ね返されてきた。それでもさまざまに妥協点を探り、金曜日のみとはいえ、いよいよ始まるナイター開催は、園田競馬の関係者にとっては悲願だったようだ。
摂津盃は、ずっとお盆前後に行われてきた重賞だが、今年は記念すべき「そのきん」(そのだ金曜ナイター)初日に合わせての開催となった。
トップハンデ58.5キロだが、安定感抜群のホクセツサンデーの中心は動かしがたい。デビュー以来、ダートグレードを除けば、地方同士の対戦ではいまだに3着以内を一度も外していない。4歳になった今年はまだ重賞のタイトルはないが、ハンデ戦の新春賞は4.5キロも軽いクールフォーマに先着されての2着。定量の六甲盃は3着だが、先着された2頭は今回不在。そして前走A1A2特別を58キロで勝っているとあれば、連軸として信頼度は高い。
相手には56キロのクニノユメオー。重賞実績は昨年末の園田金盃9着のみだが、当時はA2特別でも苦戦する程度の実力で格上挑戦だった。しかしここ7戦では6勝、3着1回。A1特別での勝利もあり、昨年末とは見違えるほどの力をつけた。
ハンデ戦ゆえ穴として狙いたいのは、最軽量52キロのリジョウクラウン。追い込み脚質ゆえ展開が向かなければどこにもないというタイプだが、向正面からのロングスパートを決めてアッと言わせたことはこれまでに何度かあった。前走と3走前にはA1A2特別で2着があることから、今回の52キロならアッと言わせる場面は十分に考えられる。
近走好調のエーシンアガペー、ニシノイーグルは、A1特別で勝ったり負けたりの力関係。
兵庫ダービーを勝って以来3カ月ぶりとなるメイレディは、53キロでも古馬との初対戦が一線級相手ではちょっと厳しいのではないか。
◎ホクセツサンデー
◯クニノユメオー
▲リジョウクラウン
△エーシンアガペー
△ニシノイーグル
△メイレディ