NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
昨年までは荒尾競馬場で行われていた九州産馬限定の交流戦だが、荒尾競馬の廃止にともない、今年からは佐賀競馬場での開催となった。
JRA勢は500万クラスでも勝負になるかどうか微妙なメンバーばかりの中で、テイエムハエンカゼは1000万クラスで勝ち馬から1秒前後の差でまずまずの好走。本来であれば3歳馬による九州産馬交流として行われていたたんぽぽ賞が、荒尾廃止直前の2歳12月に行われ、そのレースを快勝。地方のダートも問題なくこなす。
テイエムヨカドーがこのレース6度目の出走となる。ここまでの成績は、1勝、2着2回、3着3回。中央1000万以下、地方オープンという条件なので、1000万条件を卒業した直後に船橋に移籍し、2010年からは地方所属としての出走。昨年限りで引退というプランもあったが、年末の東京シンデレラマイルを勝ったことで今年も現役続行となった。昨年はメモリアルイヤーとの一騎打ちで1馬身振り切られたが、今年はテイエム同士の一騎打ちとなりそう。
カシノエルフは、テイエムハエンカゼが勝ったたんぽぽ賞で2着。近走は500万クラスでなんとか掲示板という実力で、トライアルのえびの特別を勝ってここに臨む。
もうひとつのトライアル、大隅特別を勝ったのがカシノピストン。過去2回出走した霧島賞では8着、4着という結果で、近走は500万クラスでやや苦戦。テイエム軍団2頭に対してカシノ軍団が食い込めるかという争いにもなりそう。
地元佐賀勢では、吉野ヶ里記念で2着と好走したカミノチカラ。霧島賞には過去3回出走して6着が最高という成績で、上位争いまでは厳しいか。
◎テイエムハエンカゼ
◯テイエムヨカドー
▲カシノエルフ
△カシノピストン
△カミノチカラ