
2歳シーズン1冠目のナナカマド賞、そして2冠目のヤングチャンピオンシップと、ともに1着ブラックボス、2着ニシキエーカン、3着オメガグレートで、馬券圏内はまったく同じ決着。しかもヤングチャンピオンシップではトップハンデの2頭がワンツーだから、その時点ではこの2頭の力が抜けていた。とはいえ2歳の若駒ゆえ、その後の成長ぶりがカギとなりそうだが、実績3頭に6戦連続連対中のアサヒリュウセイを加えた4頭の争いだろう。
ここは安定感からいってもブラックボスによる史上初の2歳シーズン3冠達成が濃厚と見る。
ニシキエーカンは、重量を背負っていたことがあるにしてもここ2戦がイマイチな内容だけに狙いを下げる。代わって前走で昨年6月以来の勝ち星となったオメガグレートを2番手評価に。
3走前、ブラックボスに土をつけているアサヒリュウセイに期待してみたかったのだが10番枠に入ってしまった。3月5日まで2週、6日間の開催でフルゲート10頭立てになったのが19レースあったが、10番の馬は1着1回、3着1回と、馬券にからんだのはたった2頭。デビュー2年目の西将太騎手にとってはせっかくの有力馬も試練となりそうだ。
◎ブラックボス
○オメガグレート
▲ニシキエーカン
△アサヒリュウセイ
09年に中央から移籍したデュナメスは、以降佐賀では31戦24勝、2着6回。重賞では昨年終盤に九州大賞典と中島記念でともに2着。そのときの勝ち馬メイホウホップ、ウルトラカイザーが不在の今回はタイトル奪取のチャンスが巡ってきたといっていいだろう。
フサイチオフトラは中央から転入初戦の前走を快勝。スタートからハナを奪うと、3コーナーから手が動きはじめ直線ではムチも入ったが、最後は余裕があった。九州オールカマーを勝ったレイズミーアップや、九州大賞典の覇者メイホウホップなどをまとめて負かしているだけに、ここでいきなりがあっても不思議はない。
プロフェッショナルも中央からの転入馬で、佐賀のオープンクラスで2、4着。地元馬同士の重賞なら上位を争える力はある。
荒尾から移籍したタニノウィンザーは、荒尾在籍時に佐賀の九州大賞典に挑戦してメイホウホップ、デュナメスに続く3着。荒尾時代得意としていた2000メートルなら引き続き力を発揮できそう。
1年以上勝ち星から遠ざかっているヘイアンレジェンドは、佐賀のオープンクラスでときに惨敗もあるが、好走もたびたび。馬券圏内に食い込む可能性も。
◎デュナメス
○フサイチオフトラ
▲プロフェッショナル
△タニノウィンザー
△ヘイアンレジェンド