遠征勢と地元勢が6頭ずつという対戦。重賞勝ち馬が何頭かいて、この時期にすでに古馬に編入され中級以上のクラスで勝っている馬も何頭もいて、さらには中央から転入して連勝や3着以内を外していないという底を見せていない馬もいたりして、高いレベルで混戦のレース。はっきり言って、12頭中10頭くらいに印がつけたくなった。それでも絞って7頭。さすがに馬券を買う段階ではさらに絞らなければならないだろうが、それだけ可能性のある馬が多いということ。
中心は地元のナムラダイキチ。中央2勝で早くもこの時期に地方に転出ということでもちょっと驚くが、前々走ですでに古馬A1特別を勝ったということにはさらに驚く。さすがに前走、ジャングルスマイルには歯が立たなかったが、それでも2着を確保し、3着馬には2馬身差をつけている。金沢のこの時期の3歳馬としては出色の実力馬ではないだろうか。
兵庫のホクセツサンデーは、菊水賞を勝って兵庫チャンピオンシップJpnIIでも中央馬相手に2着と好走。兵庫ダービーでは、休養から復帰したオオエライジンに差をつけられての敗戦となったが、兵庫のこの世代の2強であることには違いない。オオエライジンは8月16日の大井・黒潮盃に遠征予定で、結果的にそれと使い分けられての遠征。グランダム・ジャパン3歳シーズンではマンボビーンが優勝し、さらにこの8月5日にはナナクサが東海クイーンカップを制するなど、今年の兵庫の3歳世代は牡馬牝馬ともにトップクラスのレベルがひじょうに高い。勝つのはナムラダイキチかホクセツサンデーのどちらかだろう。
つまり以下は連下候補となるが、その筆頭はエムザックハーツ。北日本新聞杯を大差でぶっちぎって勝ち、遠征競馬の東海ダービーは惨敗したものの、前々走で古馬B2特別を快勝。例年であれば、このあたりのレベルで本命視されるところ。
東海ダービーを7番人気で制したのがアムロ。その東海ダービーは、正攻法から直線抜け出してミサキティンバーの追撃をハナ差でしのぐという見事な競馬だったが、負けるときはあっさりというところもある。前走、ジャパンダートダービーJpnI(11着)に続く遠征競馬でどうか。
4月の新緑賞を制したマルヨコンバットは、その後の3歳重賞戦線ではいまひとつのレースが続いたが、前々走で古馬B5組の一般戦を勝利。調子を戻していれば上位争いも。
ヒャクマンゴクは、北日本新聞杯では離れた4着に敗れたものの、3歳A1特別を勝って臨んだ前走古馬B2組の一般戦を勝利。ソウゲンは名古屋で3連勝中。この2頭はここに来ての上昇ぶりが目立つ。
◎ナムラダイキチ
◯ホクセツサンデー
▲エムザックハーツ
△アムロ
△マルヨコンバット
△ヒャクマンゴク
△ソウゲン