メンバー中、唯一といっていい重賞勝ち馬、エーシンエヴァンを巡る争いとなりそう。マイネルリチャードも高知時代に珊瑚冠賞を制しているが、それも06年(珊瑚冠賞)のこと。ダートグレードはともかく、地方同士の重賞では常に上位争いのエーシンエヴァンの力が抜けている。
怖いのがシャドウストライプ。中央1000万から転入し、初戦のA2特別を逃げ切り楽勝。向正面で競りかけてきて振りきった相手がA2で上位争いのエーシンセーフティなら、いきなり重賞で通用する可能性もある。
フジノアサハタは、昨年のくろゆり賞4着に、続く金沢のイヌワシ賞ではエーシンエヴァンからコンマ4秒差の3着。その後5ヶ月の休養があり、前走勝利はA4一般戦だが復調気配。
リーヴザネストは、重賞は昨年大みそかの尾張名古屋杯で4着があるだけだが、今年10戦して7勝、2着2回、3着1回。その中には東海クラウンでエーシンアクセランに2馬身差で2着という成績もある。今回は経験のない57キロが心配だが、大崩れがないだけに、侮れない存在ではある。
ヴァルナは6月に中央から転入し、A級下位の一般戦とA2特別を連勝。中央500万下との条件交流では6着だったが、重賞勝ち馬がほとんどいないという今回のメンバーなら上位争いに食い込む可能性は十分。
◎エーシンエヴァン
◯シャドウストライプ
▲フジノアサハタ
△リーヴザネスト
△ヴァルナ
北海優駿では長い長い写真判定の末、残念ながら2着だったスタープロフィット。その後、盛岡芝のオパールカップを快勝し、芝適性もアピールした。今回は、北海優駿を勝ったピエールタイガーが大井の黒潮盃に遠征(7着)して不在。今回出走している北海優駿組とは勝負付けが済んだ感があり、さらには北海優駿以外の馬たちはC級以下でようやく勝ち負けというメンバーゆえ、ここは当然不動の中心。血統的にも2600メートルに不安はない。
相手になるのは、北海優駿6着のエバーオンワードか、同8着のサントメジャーか。
エバーオンワードは、その後JRA3歳未勝利との交流(といってもJRAは1頭しか出走していないが)を勝ち、さらに古馬B3特別と連勝。前走JRA函館の500万下挑戦は7着だったが、北海優駿より上がり目はありそう。スタープロフィットをおびやかす場面もあるかもしれない。
サントメジャーは、北海優駿で1番人気に支持された素質馬。思えば、JRAや南関東への遠征を除けば、負けたのは昨年6月のフレッシュチャレンジと、北海優駿。前走、初の古馬との対戦となったB1特別でも3着に負けたが、それほど差はなかった。同世代同士の対戦に戻れば実力は上位。
モリデンクーバーは、北海優駿トライアルを勝って、本番では4着。その後B3特別2着、前走でC1特別勝利という成績で、上位に食い込む可能性はある。
エルドラゴンは、北海優駿では12番人気ながら直線追い込んでスタープロフィットから3馬身差の3着と健闘。ただデビュー戦以来勝ち星がないだけに、前走同様上位争いにまでは来ても、ここで勝ちきるまでは難しい。
◎スタープロフィット
◯エバーオンワード
▲サントメジャー
△モリデンクーバー
△エルドラゴン