地元の期待馬となるはずだったアルドラゴンの回避は残念。ただ、最近は年齢ゆえかかなりズブくなって、木村健騎手が向正面から延々叩きどおしというレースが目立っていた。それゆえ出走していたとしてもこの820メートルという距離がどうだったか。
高知から遠征してきた2頭の実績が目立つ。グランシュヴァリエは、中央から高知に転入初戦となった昨年正月の報知オールスターカップでの2着に、マイルチャンピオンシップ南部杯JpnIではエスポワールシチーらを相手に4コーナーで先頭に立とうかという勢いで3着。ダートグレードでも惨敗することはむしろ少なく、勝ち馬からそれほど離されず全体の真ん中あたりの着順でゴールすることが多い。地元高知では中央馬相手の黒船賞JpnIIIを別とすれば地元馬相手では5戦全勝と無敵だ。最大の不安点は未経験の距離だが、それはほとんどの馬にとっても同じことで、前がハイペースで飛ばして差しに向く展開になればこの馬にチャンスが増す。
相手は地元のシンボリバッハ。7歳だがデビューが4歳1月の川崎と遅く、たびたび休みもあるだけに、ここまでまだ23戦。中央では勝ち星を上げられず、しかしその後の園田では7戦5勝、2着3着各1回でA1特別まで一気に突破した。まだ底を見せていない上に、中央時代はダートの短距離を中心に使われていた。距離適性ではこの馬が上位かもしれない。
距離適性ということではポートジェネラルも上位。大井1200メートルの東京スプリントJpnIIIでは、09年、10年と2年連続であわやというシーンを見せて4着。地方馬同士ならまだまだやれる。
フィールドジュエルは中央準オープンから転入してA1特別で1、3着。その2戦が1700メートル戦で、中央時代は1200~1400メートルを中心に使われていただけに、前2走以上の力を発揮する可能性は十分。
ミナミノヒリュウはここ5戦連続で2着という成績。勝つまでは難しそうだが馬券にからむ可能性はある。
◎グランシュヴァリエ
○シンボリバッハ
▲ポートジェネラル
△フィールドジュエル
△ミナミノヒリュウ