カネサブラックの4連覇で今年も固いのだろうなあ、などと思いながら発表された出馬表を見て驚いた。ナカゼンスピードが他のオープン馬よりも30キロも軽い690キロ。なるほど、2006年3歳シーズンのばんえいダービー制覇やばんえい菊花賞2着などの賞金が今シーズンからカットされ、負担重量の格付けが3つも下がったのだった。昨年終盤の充実ぶりは目覚しく、12月からオープン(混合含む)で7連勝。その後、1月31日のオールカマーは同重量のカネサブラックの2着に敗れたものの、着差はわずか3秒6。続く2月7日の立春特別ではナリタボブサップの2着に敗れたものの、10キロ軽い重量でコンマ2秒差の大接戦。それでいて今回30キロもの重量差がつくのなら、逆転は確実。加えてカネサ、ナリタの両実績馬は、ばんえい記念を使った反動も気になるところ。
それなら相手筆頭にも若い5歳のライデンロック。昨シーズン終盤はオープンでも互角に戦えるまで力をつけたが、カネサブラックなどトップクラスにはやはり苦戦していた。しかしここはフレッシュな状態で逆転に賭けたいところ。
カネサブラック、ナリタボブサップは、昨年のこのレースもばんえい記念を使ったあとにもかかわらず、ワンツーを決めてその実力を示した。今シーズンも古馬重賞戦線で中心的な地位は揺るぎそうもない。
◎ナカゼンスピード
○ライデンロック
▲カネサブラック
△ナリタボブサップ
グランダム・ジャパン3歳シーズンの第2戦、留守杯日高賞での笠松勢4頭の上位独占には驚かされた。エレーヌ、コロニアルペガサスの2頭については、遠征などを含めて重賞実績があり、ワンツーも十分ありえると思い、そうした予想でもあったのだが、まさかプティフルリール、ショートエアリーまで続いて入線するとは。4着のショートエアリーから地元最先着5着のダンストンルティーは2馬身差。勝ち馬からは1秒9も離され、地元期待のダイメイジュエリーも9着に沈んだ。
その笠松4頭とも、水沢から佐賀へという長距離輸送にもかかわらず、中5日という強行軍で遠征してくることになった。
「ル・プランタン賞に出走するかどうかは、その後の調子を見て」とのことだったので、4頭ともに疲れなどは心配ないのだろう。
水沢での圧倒的なレースぶりから、今回もエレーヌ、コロニアルペガサスという実績馬2頭の上位争いと見る。
これに待ったをかけたいのが、ゴールドセントとダイヤアストライア。
ゴールドセントは、花吹雪賞2着のあと飛燕賞を制し、前走古馬B2戦でも勝ち馬から離されはしたものの2着と好走した。年が明けてからの充実ぶりがうかがえる。
ダイヤアストライアは、花吹雪賞での最後方から直線一気の差し切りは強烈だった。しかし飛燕賞では3着に負けているように、展開に左右される面はありそう。
重賞初挑戦の新興勢力では、今年2月までに8戦して勝ち星がなかったハードリベンジが、ここのところ3連勝。急激に力をつけた可能性はある。
◎エレーヌ
○コロニアルペガサス
▲ゴールドセント
△ダイヤアストライア
△ハードリベンジ