NARグランプリで史上初めて2歳馬による年度代表馬となったラブミーチャンの地元笠松凱旋レース。
ラブミーチャンはもともとコパノハニーという馬名で中央に入厩したものの、調教が合わなかったのか出走までには至らず、未出走のまま笠松に移籍してきた。その際、馬主のドクター・コパさんは馬名がよくなかったのかもしれないということで、ラブミーチャンという今の馬名に変更された。
笠松に来たらその持てる能力を存分に発揮したようで、能力検査でとんでもない時計を出してしまったため、デビュー予定のレースには出走馬が集まらず、一度はデビュー戦が流れてしまったということもあったそうだ。
その後の活躍はあらためて書くまでもないだろう。中央でのレコード勝ちにも驚いたが、その後の兵庫ジュニアグランプリJpnII、全日本2歳優駿JpnIの逃げ切りにはさらに驚かされた。その2戦でラブミーチャンに直線で迫り、結局は振り切られてしまったアースサウンドにしても、東京ダート1300メートルでレコード勝ちをしていた馬なのだ。
かねてから言われているように、ラブミーチャンの目標はJRAの桜花賞。3月14日のフィリーズレビュー(阪神)3着以内でその権利を目指す予定となっている。
さすがに今回はアクシデントでもない限り負けることはないだろう。
相手は重賞勝ちのあるパラダイスラビーダ、エーシンシャウラ、コロニアルペガサスになるが、中でも重賞2勝のパラダイスラビーダが筆頭。中央遠征を除けば3着を外したことがないという安定感も魅力だ。
ただ今回のように抜けて強い馬が1頭いるレースでは、実力どおりの結果となるかどうかは難しい。2番手、3番手の馬はその強い馬を負かしにいかなければならず、真っ向勝負を挑んだときに惨敗するようなパターンもめずらしくないからだ。そうしたときに、着狙いでうしろのほうをついていった馬が2着や3着に入るというケースがよくある。さすがにそれでどの馬がラブミーチャンに勝負を挑んで、どの馬が漁夫の利的に上位に来るかということまでは予想できないので、予想の印は実績順としておきたい。
◎ラブミーチャン
○パラダイスラビーダ
▲エーシンシャウラ
△コロニアルペガサス