NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
中央枠5頭のところ出走は3頭、それに地方最有力と思われたマルヨフェニックスが回避してやや寂しいメンバーになった。
中央3頭の順列ははっきりしている。ロールオブザダイスは東京大賞典でJpnI・3着のあと平安ステークスGIIIで重賞初制覇。フサイチピージェイは前々走ベテルギウスステークスでダートオープン勝ち。重賞経験はないものの、08年9月以降ダート10戦はいずれも3着以内という安定した成績。ラッシュストリートは前走でようやく準オープンを勝ったが、フサイチピージェイほど成績が安定しているわけではない。
実績最上位のロールオブザダイスは地方での経験が豊富な上に、昨年のこのレースでスマートファルコンの2着。フサイチピージェイとラッシュストリートには地方の経験がないことを考えれば、やはりロールオブザダイスが断然と言わざるをえない。
地方勢では笠松のトウホクビジンがダートグレードで強い相手と戦う中でだんだんと力をつけてきている。前走川崎記念JpnIはさすがに相手が強すぎたが、その前のTCK女王盃JpnIIIでは着順こそ7着とはいえ、直線半ばまで逃げ粘り、勝ったユキチャンからコンマ8秒差。兵庫のカラテチョップは、地元で元中央オープンのハスフェルと差のない競馬。この2頭は中央3頭の一角を崩して3着なら食い込む可能性はある。
地元佐賀の筆頭は中島記念を制したヘイアンレジェンドだが、中央1000万クラスで頭打ちの成績ではこのメンバーに入ると厳しい。
上位2頭に人気が集中しそうなだけに、馬券は相当絞らなければならないだろう。
◎ロールオブザダイス
○フサイチピージェイ
▲ラッシュストリート
△トウホクビジン
△カラテチョップ