今年も、例年にも増してレベルの高いホッカイドウ競馬の2歳戦線と言われていて、期待して臨んだJRAのラベンダー賞(7/25)だったが、ポップコーンの5着が最高という惨敗ともいえる成績だった。
ただこの日は昼過ぎから強い雨になり、馬場状態こそ良だったが、初めての芝に加えてノメってしまうような馬場にとまどった馬も少なくなかったようだ。
8/22のクローバー賞にも期待馬が何頭も出てきそうなので、ひきつづき注目したい。ラベンダー賞の結果から地方馬が軽視されるようなら、馬券的な楽しみも増える。
さて、2歳牝馬によるリリーカップ。
ここは栄冠賞で1番人気に支持されながら5着に敗れたショウリダバンザイの雪辱に期待したい。栄冠賞では12番枠からのスタートで、3〜4コーナーでずっと外を回らされてかなりの距離損があった。9頭立てと頭数も少なく、6番枠なら栄冠賞のようなこともないだろう。
メンバー中唯一の2勝馬、プリマビスティーとの争いと見る。フレッシュチャレンジ、ルーキーチャレンジと連続2着で、デビュー3戦目のアタックチャレンジでは好位から抜け出し2着に6馬身差をつける圧勝。前走のオープンは中団の内でじっと我慢し、逃げ粘るオールナイトボーイを競り落とした。好位からゴール前で末脚を繰り出すというレースぶりには将来期待できそうだ。
ルーキーチャレンジで、そのプリマビスティーに土をつけているブレイクスルーもスピードはありそうだ。前走のオープンはプリマビスティーから離されて7着という成績だった。ここで巻き返すようなら先々楽しめそう。
モエレダイヤモンドは、前々走はプリマビスティーに惨敗も、前走ウィナーズチャレンジは好タイムで僅差の3着。
ただ門別競馬場は、7月8日に大雨で中止になって以降は日によって極端にタイムの出やすい馬場になっていたこともあったので、単純なタイム比較は注意する必要がある。
◎ショウリダバンザイ
○プリマビスティー
▲ブレイクスルー
△モエレダイヤモンド
金沢で行われる東海・北陸・近畿・中国地区の交流は、東海地区が強いという印象があるのだが、このMRO金賞に関しては、過去5年で金沢が3勝と地元の意地を見せている。ただ今年は北日本新聞杯の勝ち馬エムザックローマンが東海ダービーに遠征して9着ではやはり分が悪い。地の利を生かしてどこまでという感じだろう。
中心となるのはやはり東海勢の3頭。中でもエーシンビッグシーに期待したい。中央から笠松に転入し、3連勝のあとオッズパークファンセレクションで2着。前走古馬に編入されてB級6組での勝利は価値がある。
相手は名古屋のスギノブライアン。駿蹄賞でハナ差2着と惜しいレースがあり、地元名古屋では常に同世代のトップクラスかその次のクラスとの戦いで、中央遠征を除けば、12戦して3着を外したのは2度だけという安定した成績だ。
重賞初挑戦となるエーシンウィンマンには未知の魅力がある。中央未勝利から笠松に転厩して9戦4勝、2着4回と底を見せていない。
地元勢は、やはりエムザックローマンがなんとか上位食い込みを狙いたいところ。近走は成績を残せていないが、古馬のA3、A4クラスではしかたのないところ。3走前は逃げて4着、前走は最後方追走から3着争いまで押し上げての4着。古馬に揉まれ、東海ダービーで惨敗したときよりは力をつけているだろう。
トップオバマは中央未勝利との交流戦でも常に上位に食い込み、2歳時のデビュー戦で7着に負けて以降はすべて4着以内と安定した成績。
パワフルウッズはまだ一線級との対戦はないが、中央から転入後5戦4勝。もう少し上のクラスにいっても戦えそうだ。
◎エーシンビッグシー
○スギノブライアン
▲エーシンウィンマン
△エムザックローマン
△トップオバマ
△パワフルウッズ