NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
スプリングカップを圧勝した金沢のニュースター候補・ヒカルベガの名がないのがなんとも残念だ。さらには、金沢名物の長距離重賞では必ず押さえておかなければいけないテンリットルもいない。テンリットルはすでに11歳。今季2戦してともに2桁着順の惨敗では、さすがに厳しいのだろうか。
ヒカルベガ不在なら、昨年の5冠馬ノーブルシーズにとっては負けられないところ。今シーズンは4戦して2着3回。そのうち2度先着されたのがヒカルベガで、前走は不覚をとってヤクモソニックに差し切られた。そのときはノーブルシーズ56キロ、ヤクモソニック55キロだったのが、今回はそれぞれ56キロ、57キロと逆転。ノーブルシーズにとってはいかにも有利だ。3走前に9着惨敗があるが、これは距離不足で参考外としていいだろう。
相手はビッグドン。約7カ月ぶりとなった前走のA2特別を7馬身差の圧勝。9歳だが往年の力をみせてほしいところ。
ヒカルクロフネは、前々走初のA1特別挑戦で、早め先頭から押し切った。前走は3〜4コーナーから後退して9着惨敗。今回57キロに加え、初の2300メートルが不安材料だが、重賞初挑戦のここが試金石となりそうだ。
ヤクモソニックは、前走が金沢転入戦以来9カ月半ぶりの勝利。ややフロック的な勝利だったが、今回上記以外のメンバーが近走いまひとつの成績なだけに、展開次第では馬券圏内に食い込む可能性は十分ある。
◎ノーブルシーズ
○ビッグドン
▲ヒカルクロフネ
△ヤクモソニック