九州地区の3冠を占う一戦となる飛燕賞。
ここは九州ジュニアチャンピオンを制し、九州地区の2歳チャンピオンとなったパスカルが堅い中心。前走古馬B2-3組に格付けされてのレースは、4コーナー離れた7番手という絶望的な位置どりから直線追い込み、勝ったエスワンダッシュから1+クビ差の3着。3歳のこの時期に、古馬のB級で好勝負の実力は断然。
相手は、一応順番はつけたものの○(対抗)以下は混戦。12月のカペラ賞でパスカルのクビ差2着、年明けの3歳1組(初夢特別)を勝ったオヤビンが、再びパスカルに迫れるかどうか。
ティピカルは、前走3歳1組(筑紫野特別)が転入後3戦目の初勝利。好位から直線抜け出しての完勝で、力をつけている印象がある。
古馬C1級で2着のグレートトップガンも3歳馬同士なら上位争い。岩手から転入初戦の3歳1組(日峯特別)でクビ+クビ差3着だったクラガリレイは、2戦目での上積みに期待。
◎パスカル
○オヤビン
▲ティピカル
△グレートトップガン
△クラガリレイ
JRAヴィクトリアマイルのトライアル代表馬選定レースとして行われる福山牝馬特別。福山でJRAGIトライアルへの選定レースが行われるのはこれが初めて。
昨年のヴィクトリアマイルへの選定レースは園田競馬場で2月6日に行われた兵庫牝馬特別で、今年そのレースは兵庫にはない。主催者間で重賞を移動して行うというのはめずらしいが、事実上そう考えてよさそうだ。
で、昨年の兵庫牝馬特別を制したのがキーポケット。出遅れて最後方追走からほとんど持ったままで4コーナー先頭、ゴール前で抜け出すという強い勝ち方だった。ここ2戦はA1で3、4着と足踏みしているが、昨年の兵庫牝馬特別や、同じように後方から進出して差し切った11月の兵庫クイーンカップと比べても、今回はそれ以上のメンバーが揃ったという感じもなく、連覇の可能性大と見る。
相手筆頭は、大晦日の笠松・東海ゴールドカップを制したオグリシルク。かつて東海ゴールドカップといえば、笠松では最高峰のレースのひとつだった。しかしダートグレードがレース体系の中心になった今では、メンバー的に普通の地区重賞という感じは否めない。オグリシルクはその東海ゴールドカップも含めここ4戦は連続連対だが、相手関係を考えると、今回牝馬同士とはいえあまり強気にはなれない。
サチコゴージャスは、勝つときは圧勝だが負けるときはあっさりというタイプ。かつては逃げてどこまでというレースぶりだったが、ここ何戦か好位に控えている。昨年10月の秋桜賞では、3歳ながら同斤量の古馬牝馬相手に大差圧勝というレースもあり、今回も展開と気分(?)次第だろう。
地元の大将(女帝か?)格は、前走クイーンカップを制したトミノプラネット。南関東時代は東京プリンセス賞3着という実績もあり、福山に移籍してからは5戦2勝、2着2回。ただ福山では他地区所属馬との対戦はなく、レベルを考えると押さえまで。
2007年7月ののじぎく賞以来勝ち星から遠ざかっているエンタノメガミだが、3走前にはS1特別で牡馬相手に2着があり、連下なら可能性は十分。
2008年の正月以降16戦連続して3着を外していないサンディナナも注目されそうだが、他地区の一線級との対戦はこれが初めてだけに、今回は見送る。
◎キーポケット
○オグリシルク
▲サチコゴージャス
△トミノプラネット
△エンタノメガミ