かつてダートグレードとして行われていた全日本サラブレッドカップが、現在では東海・北陸・近畿・中国地区交流の笠松グランプリとして引き継がれたが、今年は「グランプリ」というレース名にふさわしいメンバーが顔を揃えた。
正直なところ、本命にしたい馬が4頭いて、予想に困った。
印をつけた6頭のうち、上位4頭がその本命候補なのだが、思い切って3歳牝馬サチコゴージャスに賭けてみることにした。前々走1800メートルの秋桜賞で見せた圧巻のレースぶりは、牝馬同士とはいえ驚きだった。前走岐阜金賞2着はあきらかに距離不適の1900メートル。今回、この馬がもっとも力を発揮できる1400メートルに戻れば、歴戦の古馬が相手でも、持てるスピードを遺憾なく発揮するものと見る。
帝王賞JpnI・4着のマルヨフェニックスを対抗に落とすのは申し訳ない気がしないでもないが、1400メートルは昨年2月の園田ユースカップ以来。スピードならサチコゴージャスのほうが上と見る。地元笠松は昨年の岐阜金賞(2着)以来で、東京大賞典JpnIに向けたひと叩きと見るべきかもしれない。
シールビーバックは、遠征競馬となったTCKディスタフ(6着)はともかく、1番人気に推されながら3着に敗れた秋桜賞は残念だった。このときはスタートで後手を踏んだのがすべて。地元に戻れば期待の1頭だが、今回はとにかくメンバーが揃った。
兵庫のベストタイザンも1400メートルのスペシャリスト。前走のJBCスプリントJpnI(10着)や、前々走の1700メートル戦(4着)はともかく、9月18日の1400メートル戦でアルドラゴンに7馬身もちぎられたのはどうしたことか。今回はアウェーでもあり、本来の状態にあるかは疑問と見て狙いを下げた。
中央から兵庫への移籍初戦を制したダイワバンディットは、中央では芝だがオープン勝ちの実績があり、ここで通用してもまったく不思議はない。元笠松の川原正一騎手なのも大きなアドバンテージ。
中央1戦後笠松に移籍して12連勝中のストライクリッチだが、重賞初挑戦で今回のメンバーではいかにも荷が重そうだ。
◎サチコゴージャス
○マルヨフェニックス
▲シールビーバック
△ベストタイザン
△ダイワバンディット
△ストライクリッチ
10頭立てで6頭もに印をつけるのはどうかと思ったが、それだけ期待馬、素質馬が多いということで。