NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
昨年は「サラ系キングカップ」「サラ系クイーンカップ」として、従来のアラブ系の重賞とは別に行われたこれらのレースだが、今年はすでにアラブ系3歳馬の入厩数が少ないため、サラ・アラ混合で行われることになった。
ただ今年、出走10頭中アラブは2頭のみで、福山でも明け3歳世代からは完全にサラブレッド中心のレース体系となっている。
本命は、おそらく1番人気間違いないであろうマルチグランドボス。昨年12月にはヤングチャンピオンを制覇。そして今年園田に遠征した園田ユースカップでの4着は、このメンバーに入れば断然の実績。
ちなみに園田ユースカップを勝ったのは名古屋の牝馬サチコゴージャスだが、断然人気となった地元兵庫の2歳チャンピオン・アルアルアルを競り負かしての勝利。そして3月14日に笠松で行われた3歳牝馬の若草賞でも、直線持ったままで大差の圧勝という快進撃だ。
繰り返しになるが、レベルが高かった園田ユースカップでの4着というのは、価値が高い。
その園田ユースカップで7着だったテンテンマルスは、続く3歳1組戦を勝っているだけにここでも好勝負。
3カ月半の休み明けを快勝したブレーヴヒーローは、重賞経験こそないものの、ここまで6戦3勝、2着2回、3着1回という成績で未知の魅力がある。
マルチグランドボスから、相手はこの2頭でいいだろう。
連下に食い込む可能性があるとすれば、前走3歳2組戦を勝ったウィナーズディア、3歳1組戦で好走しているバクシンスターまで。
◎マルチグランドボス
○テンテンマルス
▲ブレーヴヒーロー
△ウィナーズディア
△バクシンスター