当初は8月28日に予定されていたレースだが、馬インフルエンザの影響でここまで延期された。九州産馬限定の全国交流で、中央所属馬は1000万下クラス。荒尾でのトライアル2戦はすでに7月に行われているので、間が5カ月もあいての本番となる。
九州産馬限定レースといえば、かつては日本軽種馬協会の九州種馬場に繋養されている種牡馬の産駒がほとんどだったのが、近年は「持込」の九州産が増えてきた。要するに種牡馬が選び放題の北海道で種付けして、出産は九州の牧場でというもの。今回の出走馬でいえば、ブラックホーク、ダンシングブレーヴ、スペシャルウィークなどがそれに当たる。
馬の移動が以前とは比べものにならないくらい活発になった今では、より強い馬を作ろうと思えば、当然そういう傾向になるのだろう。
中心は、7月24日に行われたトライアル、えびの特別を大差で圧勝したテイエムミゴテカ。九州産馬限定の主要レースは皆勤で、2歳時JRA小倉で行われたひまわり賞は2着。3歳時に荒尾で行われたたんぽぽ賞も2着。そして昨年度(06年)、やはりえびの特別を制して1番人気で臨んだ霧島賞は、JRAのターボフラッシュとの叩き合いとなり、惜しくも半馬身差の2着に敗れていた。今年はその雪辱を果たしたいところ。
相手には、もうひとつのトライアル、7月31日の大隅特別を制した佐賀のナセ。こちらは父がかつて九州種馬場で繋養されていたサイレントハンターで、純粋の九州産ということになる。
大隅特別は5着だったが、今回は地元荒尾の吉田隆二騎手が手綱をとるテイエムヨカドーが3番手。
同レース4着の地元荒尾所属馬ノースダンシング、同2着馬カシノカスケードなども連下候補。
◎テイエムミゴテカ
○ナセ
▲テイエムヨカドー
△ノースダンシング
△カシノカスケード