NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
昨年までは「新春賞」として行われていたレースだが、先週、サラブレッドA2の重賞として「新春賞」が行われたため、新たに「アラブ新春賞」として行われる。
A2クラスのレースとはいえ、このクラスで勝ち負けしている馬がほとんどいないというメンバー構成。そんな中でもこのクラスでの安定勢力モナクリュウオーが中心ということになるだろう。前走福山アラブ大賞典はさすがに相手が強く9着に敗れたが、前々走のA2特別では、福山アラブ大賞典の勝ち馬となるホワイトモンスターに2馬身半差の2着だった。ここは3歳時の鞆の浦賞以来となるタイトル奪取のチャンス。
下のクラスから上がってきた馬では、まずパラディースに期待してみたい。前々走のB1特別を1番人気で勝ち上がり、前走のA1A2戦でも1番人気。残念ながら4着に敗れてしまったが、今回は内田利雄騎手に乗替る。内田利雄騎手は福山での期間限定騎乗がこの日で終了。今回の福山所属期間中には何度か重賞に騎乗し、惜しいレースがいくつかあった。最後に馬の能力以上のものを引き出してくれるのではと期待も込めての対抗。
B級からの上がり馬ではデラノキセキのほうが上かもしれない。B2特別を2連勝のあと、1番人気に推されたB1特別では直線追い込んでアポロセンスイに半馬身届かずの2着。追い込み脚質だけに、展開がはまれば一発の可能性も十分。
前走A1A2戦で人気薄ながらパラディースらを斥け2着と健闘したフジノユーノス、昨年11月にA2特別を勝った経験のあるハヤヒデキングらも見限れない。
◎モナクリュウオー
○パラディース
▲デラノキセキ
△フジノユーノス
△ハヤヒデキング