ばんえい十勝は、いよいよナイトレースがスタートする。
ナイトレースとして最初に行われる重賞は、3歳牝馬による黒ユリ賞。昨シーズンまでは、明け3歳、つまり2歳シーズン終盤の牝馬重賞として行われていた。今年からこれを3歳牝馬の重賞とすることで、その後に続くばんえいプリンセス賞、ばんえいオークスで牝馬にも3冠路線ができた。
ここは昨シーズンの黒ユリ賞を制したニシキガールがメンバー中唯一の250万クラスと格上で、630キロを負担。150万クラスのプリンセスモモが620キロで、それ以外の8頭は100万クラスで600キロを曳く。
ニシキガールは前々走、5月19日の3歳牝馬オープン戦で、今回と同じく他馬より30キロ重い重量で惨敗しているだけに、今回もこの重量差では厳しい戦いを強いられる。馬券へ絡むのはむずかしそうだ。
この時期の牝馬は、むしろ格より調子を重視したい。その3歳牝馬オープン戦での上位4頭のうち、前走勝って勢いに乗るエリザベスライデンを中心にする。
もう1頭、その3歳牝馬オープン戦の勝ち馬で、続く100万未満の勝入戦でもエリザベスライデンを破っているペガサスプリティーが相手。
この2頭の組合せを厚く、あとは620キロは厳しいが、前走牡馬とのとかちダービーで3着と好走したプリンセスモモ、3歳牝馬オープンでエリザベスライデンに先着しているミスダイヤ、アグリタカラも。
◎エリザベスライデン
○ペガサスプリティー
▲プリンセスモモ
△ミスダイヤ
△アグリタカラ
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岩手では伝統の一條記念みちのく大賞典が行われる。10歳になった大井のコアレスハンターが連覇を狙って遠征してきた。
今回は5月20日のあすなろ賞の再戦。5着のオウシュウクラウンを除き、8着のエアウィードまで7頭が同じ顔触れ。やはりそのレースの上位馬を重視すべきだろう。
中心は、そのあすなろ賞2着のテンショウボス。前走1200メートルの早池峰賞からの挑戦はちょっと不安だが、年明け地元では5戦3勝、2着1回と安定した成績を残している。
相手には、そのあすなろ賞を制したサイレントエクセル。
10歳になったコアレスハンターも見限るわけにはいかない。今年2月の大井・金盃では、ボンネビルレコードに半馬身差まで迫っての2着と結果を残しているだけに、昨年の状態と比較しても衰えというものはあまり感じない。
そのほか、あすなろ賞3着のタイキコジャック、同4着のゲイリーエクシードまで押さえる。
◎テンショウボス
○サンレントエクセル
▲コアレスハンター
△タイキコジャック
△ゲイリーエクシード
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金沢でも伝統の大一番、百万石賞。
ここはビッグドンで断然。1年前に中央から転入して以来、地元では3着を一度も外していないという安定感が光る。
中心はビッグドンで間違いないのだが、A2やA3からの挑戦が何頭もいて、力の比較が難しい。ここはやはり格を重視して、常にA1クラスで善戦しているマヤノオスカーが相手。
3走前にA1のダイヤモンド特別を勝ち、前走のダイヤモンド特別でも勝ったビッグドンからクビ+ハナの3着と好走しているコスモスサンダーも差はない。
ビッグドンからこの2頭へ厚く。あとはA2特別を2連勝中のシャインカイザー、近走やや不振だが長距離で力を発揮するテンリットルまで押さえておきたい。
◎ビッグドン
○マヤノオスカー
▲コスモスサンダー
△シャインカイザー
△テンリットル