27日はオグリキャップ記念である。
一昨年から、ダートグレードではなく地区交流の重賞となり、1着賞金もグレードのときより大幅ダウン。とはいえ450万円は笠松での最高賞金レース。日本中を競馬ブームに巻き込んだ名馬・オグリキャップの名がついているというだけで、他の重賞とは格の違いのようなものを感じさせられる。
昨年のこのレースをレッドストーンで制した角田輝也調教師は、レース後のインタビューで「偉大なオグリキャップの名がついたレースを勝つことができてうれしい」と話していたのが印象的だった。
重賞レースは、単に賞金額だけでその価値が決まるものではないということだろう。
さて今回の注目は、やはりミツアキタービン。ダートグレードとして行われた最後の年、04年のこのレースを制し、その後はGIタイトルも期待されたが、脚部不安に悩まされ、思うようにレースが使えていない。昨年11月24日の笠松グランプリを制して以来、約5カ月ぶりの実戦となる。不安材料は、休み明けということだけだろう。ただ、前走の笠松グランプリも約半年の休養明けでの勝利。出してくるからには、今回もそれなりの仕上げをしていると信じたい。このメンバーなら実績は確実に上。本来の力を出すことができれば楽勝もある。
相手にはクインオブクイン。各地に遠征してのダートグレードで揉まれてきているため、地方馬が相手なら負けられないところ。実際に前々走のマーチカップでは、2番手追走から早めに抜け出し、1番人気のウイニングウインドを2馬身差で完封。主戦の濱口楠彦騎手が現在は南関東で期間限定所属として騎乗しているため、今回は名古屋の岡部誠騎手が手綱をとる。どんな経緯で岡部騎手になったのかはわからないが、重賞レースなら他地区の騎手も騎乗可能なため、どうせなら濱口騎手のままでいくという手はなかったのだろうか。
以下は、名古屋・笠松では安定した成績を残しているウイニングウインド、近5走は南関東や園田への遠征競馬をしているゲットゥザサミット、昨年末の東海ゴールドカップを制したニッシングリンなど。
レースとはまったく関係ない話だが、ゲットゥザサミットの成績を見ていて気づいたことがある。船橋には「ふさのくにオープン」という地方全国交流レースがあるのだが、同じ「ふさのくに」でも、12月にやったのが「総の国オープン」で、4月にやったのが「房の国オープン」と、2つの「ふさのくに」があることに初めて気づかされた。
◎ミツアキタービン
○クインオブクイン
▲ウイニングウインド
△ゲットゥザサミット
△ニッシングリン