7日に園田競馬場で行われる兵庫牝馬特別。聞きなれない重賞だなあと思ったら、昨年特別として第1回が行われ、今年から重賞に格上げになったと。東海・北陸・近畿・中国地区のJRAヴィクトリアマイル・ステップ競走代表馬選定レースにもなっていて、笠松から3頭、名古屋から2頭、金沢から1頭が遠征してきた。
実績が抜けているのは笠松のニッシングリンだ。今回と同じ舞台で行われた昨年11月の兵庫クイーンカップでは2番手追走から3コーナー手前で先頭に立つと、直線では後続を突き放し4馬身差圧勝。その後船橋の総の国オープンは8着だったが、地元に戻って大晦日の東海ゴールドカップは、牡馬勢を相手に堂々1番人気での勝利となった。条件馬が多い今回のメンバーではこの馬が中心でいいだろう。
兵庫クイーンカップで2着だった金沢のチヨノドラゴンが相手。4歳になった年明け緒戦、笠松の白銀争覇を3馬身差で制し、確実に力をつけている。逆転できる可能性があるとすればこの馬だろう。
地元勢で食い込む余地があるとすれば、唯一のオープン馬、ナムラサンカだろうか。兵庫クイーンカップは6着だったが、2着のチヨノドラゴンからは3馬身半ほどしか離されていない。ただ1700メートル以上では7戦して5着が最高という成績。この距離はちょっと長いのかもしれない。
あとは兵庫クイーンカップ5着だったラストステージまで。
◎ニッシングリン
○チヨノドラゴン
△ナムラサンカ
△ラストステージ
ところで来週14日(水)、園田第9レースはロードバクシンのラストランとなる。そして最終レース終了後には引退式も行われる。
ロードバクシンといえば、3歳時の兵庫チャンピオンシップGIIIの勝利で、兵庫にサラブレッドが導入された2世代目からダートグレードを勝つ馬が現れ、当時はたいへん驚かされた。ダートグレードこそ、その1勝のみだったが、8歳になった昨年11月の楠賞まで重賞12勝を挙げた。
この日は通算2000勝以上の騎手によるゴールデンジョッキーズシリーズも行われるため、中央に移籍するまで主戦をつとめていた小牧太騎手がラストランに騎乗して引退式に臨むというのも粋なはからいだ。