ラブミーチャン記念で直線豪快に追い込みを決めたのがエバーシンス。デビュー以来勝ちきれないレースが多く、9戦目での初勝利から連勝と、ここにきて力をつけた印象。3走前のネクストスター名古屋は4着だったが、そのときは水の浮く不良馬場で先行3頭が行ったままの決着。レースの上りが39秒1のところ、エバーシンスは後方追走からメンバー中ダントツの37秒5という上りで直線大外を追い込み、素質の片鱗はうかがわせていた。あらためて地元重賞で期待のかかる一戦だ。
ノリノリブリランテはホッカイドウ競馬のシーズン終盤に2勝目を挙げて転入。初戦はゴール前差を詰め接戦の2着で、移籍2戦目での上昇があれば勝利も狙えそう。
カワテンマックスはデビューから2連勝。デビュー戦が2着に9馬身差で、2戦目の前走も余裕があっての6馬身差。前走1500メートル良馬場の勝ちタイム1分35秒4は、他の有力馬の良馬場の持ちタイムと比較しても見劣らない。相手強化でも勝ち負けまで期待できる。
ケイズレーヴはここまで5戦3勝で、すべて3着以内。前走ネクストスター名古屋は前をとらえきれず3着だったが、前述のとおり水の浮く不良馬場で能力を発揮できたかどうか。そのネクストスター名古屋を逃げ切ったエレインアスティともども、あらためて能力が問われる一戦だ。
唯一笠松から参戦のスターサンドビーチは、門別2戦未勝利から移籍して笠松3連勝で準重賞のジュニアクラウンを制した。ネクストスター笠松では1番人気に支持されたものの見せ場をつくれず7着。初の名古屋コースで巻き返しなるかどうか。
◎7エバーシンス
○8ノリノリブリランテ
▲9カワテンマックス
△2ケイズレーヴ
△4エレインアスティ
△12スターサンドビーチ
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ファルコンビークは、転入当初はA級に格付けされたが、9月にC2に降級すると4連勝でB1戦まで制した。続くB1特別のひいらぎ賞では見せ場をつくれなかったが、前走B1の一般戦(1600メートル)では2着好走。ゴール前ではシゲルヒカルダイヤに突き放されたが、1400メートルへの距離短縮であらためての期待だ。
B1戦で2着、1着のサンエイブレーヴは、9月にも連勝している水沢コースなら引き続き期待できそう。
メイショウメイスイは、前走B1戦で4コーナー6番手から直線大外を一気に伸び、勝ったサンエイブレーヴにクビ差まで迫った。成績にややムラはあるが、はまったときには一発ありそう。
シゲルヒカルダイヤは9月にC2に降級して以降、7戦5勝。前走B1戦では直線でファルコンビークを振り切っての完勝。クラス的にはここらあたりが正念場となりそう。
門別B4クラスを勝って転入初戦となるライルアケカイ、B2〜B1で8戦連続掲示板のサンエントジアスタらも能力的に差はない。
ジョッキー戦でほとんどの馬が乗り替わりということもあって混戦必至。
◎3ファルコンビーク
○10サンエイブレーヴ
▲5メイショウメイスイ
△6シゲルヒカルダイヤ
△11ライルアケカイ
△2サンエントジアスタ
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ソルエストレーラは、船橋から転入した今年春はB2クラスで惨敗が続いたが、7月にC1に降級すると4戦3勝。再びB級に昇級して3戦目の前走で勝利を挙げた。岩手ではここまで4勝のうち2勝が水沢1400メートルということでは、能力を発揮できる舞台だ。
3歳のキタノコンドルは、古馬格付け初戦がB2二組で2着。そのあと3戦は結果が出なかったが、それでも勝ち馬とは1秒以内の差。着順ほどは負けていない。今回は相手関係も楽になったように思える。
ハシュマルは今シーズン当初からしばらく結果が出なかったが、7・8月にC1戦を連勝して波に乗った。前走2着3着に人気薄が入って波乱となったB2特別のノベンバーカップを勝利。連勝も期待できそう。
そのノベンバーカップで1番人気に支持され4着だったのがケイティキセキ。4コーナーで内を突いたら前が詰まってしまい、外に切り替えて立て直したものの時すでに遅し。巻き返しなるかどうか。
C級ではあったものの水沢で好成績を残していたヒロシゲパール、ソルデベラーノらは人気がなければ連下の狙いとしておもしろそう。
◎3ソルエストレーラ
○2キタノコンドル
▲10ハシュマル
△7ケイティキセキ
△6ヒロシゲパール
△1ソルデベラーノ
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大井、名古屋、高知から各1頭の遠征があり、地元馬同士でも能力比較の難しい一戦。
門別で3戦1勝、転入初戦は3着だったノヴェルウェイに期待する。デビューは8月だが、1100メートルのフレッシュチャレンジで7馬身差圧勝。その後の重賞2戦は着外だったが、相手が強かったのも確か。転入初戦の前走は逃げて直線3頭の競り合いに屈して3着。とはいえ先着されたのは2頭とも牡馬で、同じく門別からの転入馬。牝馬同士のこのメンバーなら勝ち負けになりそう。
名古屋のライフフルスマイルは900メートルのデビュー戦を勝ったのみだが、秋以降の重賞では戦ってきた相手が強かった。それでも勝ち馬と1秒台の差なら、ここに入れば通用してもおかしくない。
高知のトサノマイヒメはデビュー戦こそ4着だったが、その後は4戦3勝。一戦ごとに力をつけている。
地元生え抜きで実績最上位は、九州ジュニアチャンピオン2着で、カペラ賞を制したポリスヴィークル。前走ネクストスター佐賀での惨敗は気になるところだが、九州ジュニアチャンピオンの走破タイムと比較しても能力を出していないのは明らか。巻き返してくる可能性はありそう。
アオイノユメは、九州ジュニアチャンピオンは10着だったが、その後はカペラ賞2着、ネクストスター佐賀3着と重賞で善戦の実績は侮れない。
テクノエンジェルは門別1勝から転入して2歳の条件戦で1着、2着。今回一気の相手強化でも連下争いなら。
◎1ノヴェルウェイ
○7ライフフルスマイル
▲11トサノマイヒメ
△5ポリスヴィークル
△9アオイノユメ
△10テクノエンジェル
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牡馬相手に2番人気でばんえい菊花賞を制したスマイルカナの能力が抜けている。2月には黒ユリ賞を制し、イレネー記念でも2着だったという実績も十分。ばんえい菊花賞を勝った賞金でB1からA2にクラスが上がった前走はいきなりのA2-1特別で、着順こそ5着だが、障害ひと腰で勝ち馬と8秒3差は善戦といえる内容。他9頭がB3以下というメンバーで、今回その馬たちは前走より35〜50kg重い重量となるなか、スマイルカナは前走より15kg軽くなっての定量670kg。ばんえい競馬ゆえ絶対とはいえないものの、よほどのことがなければ負けないのではないか。
カフカは今シーズン15戦5勝で3着以内を外したのが2回だけで、それも4着。確実に力をつけた。B3に昇級しても、勝ちきれないながら2着4回に3着1回。相手筆頭はこの馬。ただ前走でも道中で抑えがきかず、障害をひと腰で越えられたぶん勝ち馬と差のない2着に持ち込めたものの、折り合いという面で不安はある。
以下はほとんど差がない。6月以降、9戦して7連対と成長がうかがえるヨシノヒメ。前走B3-1で2着カフカと差のない4着に好走したカツエアリー。近走結果が出ていないものの黒ユリ賞3着のオオネガイキンヒメ。好不調の波が大きいホクショウレディーなど。
ばんえいオークスは過去10年で、1番人気【4-1-1-4】、2番人気【3-2-1-4】と中心は1、2番人気ではあるものの着外も少なくなく、また9・10番人気も2勝、3着2回の馬券圏内がある。昨年は2→1→3番人気と上位人気での決着だったが、3歳牝馬のレースらしく波乱も期待できる。今年はスマイルカナの軸堅で、能力拮抗のヒモ荒れを期待する。
◎7スマイルカナ
○8カフカ
△4ヨシノヒメ
△2カツエアリー
△5オオネガイキンヒメ
△3ホクショウレディー
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