
佐賀3歳の短距離路線。佐賀二冠の上位馬も出走しているが、ここは中央1勝クラスから転入してきたニシノリンダに期待する。佐賀では古馬B級に格付けされ、初戦こそ4着だったが、2戦目は逃げて惜しくもハナ差2着。不良馬場とはいえ1400メートル1分29秒5は好タイム。続く前走では1800メートルのB級特別を勝利。この時期の3歳馬がB級特別を制したことは評価できる。
九州優駿栄城賞で1番人気に支持されるも3着だったツモにもあらためての期待。3歳2月のデビュー戦は2着だったが、その後5連勝。そして臨んだ栄城賞だったが、勝ったムーンオブザエースを3コーナーで一旦はとらえにかかったものの直線で引き離されて3着。5月4日の1400メートル戦では稍重1分30秒3というタイムをマークしており、栄城賞で一線級と戦った経験でさらなる上積みも期待できそう。今年4月にデビューしたばかりの長谷川蓮騎手には、栄城賞で叶わなかった重賞初制覇の期待がかかる。
ビーチボーイは兵庫の3歳特別で頭打ちとなったが、転入初戦の古馬B級特別を制した。その価値については前述のとおり。兵庫では短距離を中心に使われてきただけに、この距離で能力発揮が期待できそう。
復活が期待されるのがミトノドリーム。2歳時は圧倒的な強さで3連勝したが、3歳になっての3戦は結果が出ず。佐賀皐月賞では2着だったが、勝ったムーンオブザエースに6馬身離された。1400メートルに戻って2歳時の強さを見せられるかどうか。
古馬B級で善戦のエムティピース、短距離に戻ってアオイノユメらは上位争いに食い込めるかどうか。
◎4ニシノリンダ
◯7ツモ
▲10ビーチボーイ
△6ミトノドリーム
△9エムティピース
△8アオイノユメ
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3歳時にばんえい大賞典を制し、ばんえい菊花賞でも僅差2着。ばんえい大賞典以来勝ち星から遠ざかっているものの、ここに来て自己条件で復調気配。前哨戦のライラック賞でも障害2番手からカフカと競り合って同着といってもいい際どい2着。そのときの20kg差が今回カフカが重量を背負ったことで10kg差となっただけに、重量的に有利と見る。
そのライラック賞で障害6番手からぐいぐい伸びて上記2頭に迫って3着に入ったのがショータイム。ホクセイハリアーとは、そのときの10kg差が今回同重量となるのは不利だが、昨年9月の3走目以降、17戦して3着以内を外したのは4回だけ。3月のクリスタル特別では同重量でホクセイハリアーに先着しており、能力的に差はない。
ウルトラコタロウは2歳時から重賞で善戦を続け、障害はほとんど先頭で越えるものの末が甘くなって3着が5回。それでも3月のクリスタル特別を障害先頭から勝ちきった。今季4戦は第2障害までに置かれてしまい不振が続いているが、前走で復調気配を見せただけに、さらに状態アップなら勝負になる。
カーネーションカップ、ライラック賞と連勝したカフカは、その賞金を重ねたがゆえに今回680kgでの出走。牡馬相手では勝ち負けまではどうか。
年明けから好調のフレイムファースト、前走自己条件を勝って臨むユーフォリアも連下なら。
◎8ホクセイハリアー
◯6ショータイム
▲5ウルトラコタロウ
△10カフカ
△9フレイムファースト
△7ユーフォリア
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東北優駿を圧勝したリケアカプチーノが3歳ながら出走してきた。もし勝てば、3歳馬によるみちのく大賞典制覇は史上初のこととなる。過去には7月や8月に行われた時期もあるみちのく大賞典だが、6月に行われていたことが多いため3歳馬の出走自体がほとんどなく、3歳馬の出走は2012年のアスペクト(10着)以来。過去25年まで遡っても出走はその1頭だけだった。リケアカプチーノは東北優駿は余裕をもって2着サンロックンロールに7馬身差。3着馬にはさらに9馬身差がついていた。その時の勝ちタイムが2分10秒0で、同じ水沢2000メートルが舞台。古馬重賞となるとさらにタイムを詰める必要があるが、斤量が1kg軽くなっていることもあり、勝負になるとみる。
相手にはミニアチュール。昨年10月のすずらん賞以来勝ち星から遠ざかっているが、大崩れも少なく、同舞台の桐花賞では3頭接戦の2着。ヒロシクン(4着)には先着していた。
人気になるのは、赤松杯、シアンモア記念と連勝で臨むヒロシクンだろう。このレースには連覇がかかる。中央1勝クラスから転入して連戦連勝。負けたのは、ダートグレードを別にすれば昨年末の桐花賞だけ。ただ昨年のみちのく大賞典でも、勝ったとはいえゴール前では一杯になっており、距離に疑問符で3番手評価とした。ただほかにハナを主張しそうな馬もいないだけに、逃げてスローに落とせれば連覇の可能性も十分。
サクラトップキッドは2500メートルの北上川大賞典を制し、前走あすなろ賞では4コーナーで差のある6番手あたりから直線よく伸び、2着ミニアチュールに半馬身差まで迫った。スタミナ勝負の流れになればこの馬の出番。
桐花賞を制したライアンもこの距離で能力を発揮する。あとは展開次第。
◎8リケアカプチーノ
◯9ミニアチュール
▲5ヒロシクン
△3サクラトップキッド
△4ライアン
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石川優駿1、2着馬が揃って出走してきた。勝ったビバロジータはレース後の疲れを心配していたし、ショウガマッタナシは目一杯の仕上げで臨んでいたにもかかわらず、中1週での出走は、牝馬同士で相手が楽になるということだろうか。2歳時から互いに重賞戦線でしのぎを削ってきた2頭は、ともにここまで重賞2勝で2着も複数回。この2頭を巡る争いと見ていいだろう。
石川優駿では直線で外からショウガマッタナシが抜け出して勝ったかと思ったところ、内を突いたビバロジータが差し切った。ただビバロジータは道中で他馬を気にするなど力を発揮できないときがあり、それゆえ勝つときは強いが負けるときはあっさりというタイプ。一方でショウガマッタナシはここまで15戦して3着以内を外したのは2歳時の11月、12月の2戦だけ。連軸としてはりショウガマッタナシが信頼できる。
3番手は、岩手から転入2戦目でこの2頭とは初対戦となるスノーミックス。岩手では牝馬同士の留守杯日高賞で3着があり、転入初戦は1番人気でアタマ差2着に負けたものの、1500メートル1分36秒3は不良馬場とはいえまずまずのタイム。
さらに4番手も2強と未対戦のエコロルキナ。名古屋から転入3戦目の1400メートル戦を6馬身差で圧勝。1400メートル良馬場の1分29秒9は好タイム。続く前走では8着惨敗だったが、スタートで後手を踏んで位置取りを悪くしたため度外視としていいだろう。
北日本新聞杯で3着、4着のエムティパル、ゴールドパースはどこまで差を詰められるか。
◎11ショウガマッタナシ
◯10ビバロジータ
▲9スノーミックス
△5エコロルキナ
△1エムティパル
△4ゴールドパース
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マッドルーレットは昨年船橋から転入して6戦、休養明けの2戦で調子を上げてきた。笠松のマーチカップでは後続を引き付けての逃げに持ち込むと、3コーナーから徐々に後続との差を広げ、メイショウタイセツに3馬身差をつけて逃げ切り。そして東海桜花賞では3コーナーからフークピグマリオンと馬体を併せての一騎打ちで惜しくもアタマ差2着に敗れたが、フークピグマリオンといえば昨年3歳年末に東海ゴールドカップを制し、名古屋グランプリJpnIIでも4着と見せ場をつくった実力馬。南関東時代も含めてこれまで全13勝のうち11勝を1500〜1700メートルでマークしていただけに、前走東海桜花賞(2100メートル)からの距離短縮はプラスといえそう。
転入初戦となるサンテックスは、船橋で重賞入着実績があり、前走高知の福永洋一記念でも3番手追走から直線前をとらえきれなかったものの差のない4着好走。その能力を発揮できればここでも勝ち負けまで。
メイショウタイセツは昨年中央未勝利から転入して12戦10勝。負けた2戦は笠松遠征の重賞で、マーチカップが前述のとおりマッドルーレットの2着で、飛山濃水杯が5着。名古屋コースではここまで無敗での重賞挑戦となる。
2022、23年に笠松グランプリ連覇のルーチェドーロは、前走オグリキャップ記念では強力遠征勢相手にそれほど差のない5着なら、ここでも上位争いは可能。
プリメイラも昨年中央未勝利から転入して13戦10勝。重賞初挑戦だった正月の名古屋記念が9着で、前走A1特別がメイショウタイセツの3着。ここで勝ち負けまではパワーアップが必要だが、連下争いなら。
昨年8番人気でこのレースを制したロードランヴェルセは、休養明け後のここ3戦、特別戦で上位争いはしており、再度の穴候補となりそう。
◎12マッドルーレット
◯6サンテックス
▲9メイショウタイセツ
△3ルーチェドーロ
△11プリメイラ
△5ロードランヴェルセ
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