NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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ばんえい記念初挑戦となるクリスタルコルドは、前哨戦といえる帯広記念はメムロボブサップと同重量の900kgで2着だが、そのレース内容がよかった。第2障害をメムロボブサップの2番手で降りると、一旦は4馬身ほども離されたが、ゴール前では1馬身半ほどまで差を詰め、高重量戦での適性を見せた。7歳でのばんえい記念制覇は2000年以降7頭いて、そのうち、サカノタイソン、トモエパワー、オレノココロ、センゴクエースの4頭がばんえい記念初挑戦での勝利。そのパターンにはまる気がする。
メムロボブサップが現役最強の絶対王者であることは誰もが認めるところ。ただ今回10コースに入ったのがどうか。2023年に初めてばんえい記念を制して以降、10コース(馬番10番以外の外詰めの大外も含む)に入ったことが2回あり、23年4月のばんえい十勝オッズパーク杯は障害で失敗して8着、24年のばんえい記念がメジロゴーリキの2着だった。たった2回ではあるが、枠順のツキが気になる。
コウテイは4年連続でのばんえい記念出走。初出走だった2023年は障害を越えられず競走中止。しかし24年に障害ひと腰2番手で越えたときは驚かされた(5着)。25年も障害ひと腰2番手で、2着コマサンエースとの接戦で3着だったが、ばんえい記念史上最速の勝ちタイムだったという軽い馬場がコマサンエースに味方した。昨年の帯広記念が8歳にしての重賞初制覇で、それ以降勝ち星はないものの、高重量戦の適性に期待する。
コマサンエースは昨年のばんえい記念2着だが、障害先頭から前述のとおり軽い馬場に恵まれた。今シーズンのばんえい十勝オッズパーク杯が重賞初勝利で、北斗賞も勝ち、チャンピオンカップでも2着だったが、いずれも古馬重賞としては基礎重量がそれほど重くはないレース。出番は、昨年のように馬場が極端に軽くなったとき。
タカラキングダムは850kgで北見記念を制したが、勝ちタイムが1分40秒4という超軽馬場で、高重量戦としての評価としては参考外。帯広記念もトップハンデだったとはいえ、障害でかなり苦戦してた。人気上位には支持されそうだが、ここは見送る。
◎6クリスタルコルド
◯10メムロボブサップ
▲7コウテイ
△3コマサンエース
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エンドレステイルは4カ月半ぶりの実戦となった前走土佐春花賞では、3〜4コーナーあたりでは楽な手応えのまま後続との差を広げて楽勝かと思われたが、ゴール前でカツテナイオイシサにとらえられクビ差2着。脚部不安による休み明けに加え、デビュー3戦目と、他の馬たちに比べてキャリア不足もあったかもしれない。楽勝だったデビュー戦からコンマ3秒タイムを縮めただけで、デビュー2連勝で見せたレースぶりからはもっとやれていいはず。巻き返しに期待する。
その土佐春花賞を制したカツテナイオイシサも、ここまで5戦4勝と底を見せていない。唯一2着に負けた土佐有楽特別は、溜め逃げのクスダマに振り切られてのもの。エンドレステイルに再度土をつける場面があるかどうか。
佐賀から遠征のミッジーチャンプは、門別から移籍後、佐賀では6戦オール連対。飛燕賞では惜しくもクビ差2着で、先着されたハクアイドゥマンは、1月の花吹雪賞では単独先頭で直線を向いたが、サキドリトッケンに交わされ1馬身1/4差で2着。佐賀で無敵のサキドリトッケンの実力を測るうえでも、好走を期待したいところ。
クスダマは前走土佐春花賞ではスタートで躓き、1番枠も災いしたか、逃げることができずに2着エンドレステイルから6馬身差3着。今回は大外枠からエンドレステイルの直後につけて見せ場をつくれるかどうか。
兵庫から遠征のバウヴォーグや、もう1頭佐賀で連対を外していないワイズポーシャ、ここに来て2連勝のキヨスリョウマなど、連下候補は絞りきれない。
◎8エンドレステイル
◯11カツテナイオイシサ
▲2ミッジーチャンプ
△12クスダマ
△1バウヴォーグ
△9ワイズポーシャ
△10キヨスリョウマ
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既存勢力ではセイクリスティーナが断然。ここまで芝・ダート問わず重賞4勝。プリンセスカップは3着だったが、先着された2頭は北海道。地元馬同士で先着を許したのはデビュー戦の2着のときだけ。11月の寒菊賞では、3コーナーから一騎打ちとなったイタズラベガを子供扱いというレースぶりで7馬身差をつけた。東京2歳優駿牝馬は5着だが、先着された馬たちは、3歳になっても南関東の重賞戦線で活躍している、この世代を代表する牝馬ばかり。あとはそれ以来2カ月半ぶりの実戦でどこまで仕上がっているか。
相手筆頭は転入初戦のグランドライブ。デビューした高知では新馬戦を勝ったのみで、その後は勝ち切れないレースが続いたが、兵庫に移籍して2連勝。特に前走姫路1400メートル戦では直線後続を突き放し7馬身差圧勝。水の浮く不良馬場だったので単純な比較はできないが、勝ちタイムの1分34秒1は、1月に同コースで行われた兵庫クイーンセレクションの勝ちタイム(1分34秒7・良馬場)より速いものだった。初コースをこなせれば◎に迫る場面もあるかもしれない。
イタズラベガはここまで1勝のみだが、2着が5回あり、そのうち3回が重賞。ただセイクリスティーナには差をつけられての敗戦が複数回あるので、今回も連下争いまで。冬休み明けの前走スプリングカップは6着だったが、そのひと叩きで調子を上げてくるかどうか。
セロームはこれまでイタズラベガと3度直線対決があって、いずれも惜しいところで後塵を拝している。ただ差のないレースもあるだけに、休み明けの状態次第では逆転も。
ヴァリュアブルは門別から転入して冬休み明けの前走で2勝目。その1400メートルの勝ちタイムが1分32秒4なら上位争いの可能性はある。
◎8セイクリスティーナ
◯10グランドライブ
▲4イタズラベガ
△7セローム
△12ヴァリュアブル
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ヒストリーメイカーは北海道から転入して2連勝。初戦の1400メートル戦はA2特別とはいえ直線後続を突き放し、59キロを背負って好タイムで勝利。2500メートルの東海ゴールドカップでも、その前走でレジェンドハンター記念を制していたゴールドギアの追撃を半馬身差で振り切った。明けて12歳になるが衰えはなさそう。あとは東海ゴールドカップ以来2カ月半ぶりの実戦でどうか。
スキピオは兵庫A級から名古屋に移籍して3戦は結果が出なかったものの、休み明け2戦目となった12月の尾張国特別を勝って調子を上げ、ここに来て笠松で2連勝。前走はA2特別ではあるものの58キロを背負って後続を寄せ付けず。笠松2戦の走りがよく、8歳での重賞初挑戦でもチャンスはある。
スターサンドビーチは、昨年秋はやや落ち込んだが、12月に2連勝して調子を上げてきた。年明け初戦の白銀争覇では3着に善戦。前走紅梅特別はスキピオの3着だったが、直線では外から伸びを見せた。明け4歳だけにさらなる上昇が期待できる。
スカイオージは、その紅梅特別で2着。その後のA2特別戦でも2着で昨年12月以降7戦すべて3着以内と、ここでも上位争いが期待できそう。
イイネイイネイイネはここ3戦がさっぱりだが、昨年8月のくろゆり賞を8番人気で勝っているように突然激走するタイプだけに押さえておきたい。
◎3ヒストリーメイカー
◯6スキピオ
▲9スターサンドビーチ
△1スカイオージ
△8イイネイイネイイネ
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デルマベルセブブは、高知から転入して2連勝。ともにすんなりハナをとると、軽く追われただけで直線後続を突き放しての楽勝。高知での最後の3戦は結果が出てなかったが、A-1選抜戦で相手が強かったのと、1600メートル戦。今回は転入2連勝時より相手強化となり、タイム的にもこのメンバーに入るとやや物足りないが、相手のレベルが上がればそのぶんタイムを詰めることは可能だろう。大外枠でもマイペースの逃げが叶いそうなメンバーだけに、重賞初挑戦でも期待できる。
ウルトラノホシは北海道から戻って4戦オール連対。しかも1300から1860メートルまで距離はオールマイティにこなす。前走・松浦川賞では、中央時代ダート1200メートルで実績を積んできたスマートラプターとの一騎打ちで相手を競り落としただけに、短距離戦での能力の高さを見せた。
テイエムフォンテは近走の着順はあまりよくないが、それは中距離でのもの。1400メートルに限ると、昨年10月に佐賀オータムスプリントを制して以降、1400メートルではいずれも3着以内。1400メートルの良馬場でコンスタントに1分28秒台をマークしていることでも、この距離での能力の高さがうかがえる。
前走・唐津湾賞でテイエムフォンテを振り切ったエイシンアンヴァル、姫路遠征を度外視なら1300/1400メートルで3戦連続連対のロードミッドナイトも争覇圏。
松浦川賞でウルトラノホシの2着だったスマートラプターは、1300メートルでもやや末が甘くなるだけに1400メートルの距離がどうか。
印の順番はつけたが、ほとんど能力差のない上位混戦といえそう。
◎10デルマベルセブブ
◯5ウルトラノホシ
▲4テイエムフォンテ
△7エイシンアンヴァル
△8ロードミッドナイト
△6スマートラプター
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