昨年末は地元の広島記念を優勝し記念初優勝、また先日の『第34回読売新聞社杯全日本選抜競輪』では初のGI決勝戦に進出した松浦悠士選手(広島98期)。 近況や今年の目標を中心に伺いました。
山口:昨年の広島記念では地元優勝おめでとうございます。
松浦:ありがとうございます。
山口:競輪祭の後でしたが、地元記念はいかがでしたか?
松浦:地元記念は選手になった時からずっと優勝したいと思っていました。一昨年は準決勝で悔しい思いもしたので(アクシデントがあり落車)、優勝は本当に嬉しかったですね。
山口:準決勝から三谷竜生選手(奈良101期)との連携でしたね。
松浦:仕掛け所を逃さない選手ですし、実は普段からもよく話はする仲なんです。準決勝の仕掛けで三谷さんの走り方やタイミングは掴めたと思ったので、前に仕掛けてくれれば大丈夫かなと思っていました。
山口:三谷選手の先行でチャンスを逃さずに勝ちきるというのも大切な事ですね。
松浦:去年の中頃から、「最終BS(バックストレッチ)で番手にいたら、おそらくは自分が1着だろう」という手応えがあったので、まさに決勝の展開はそのようになり、後は自分が抜くタイミングだけを見極めて追い込みました。
山口:優勝して、周りの選手たちの祝福はいかがでしたか?
松浦:凄く喜んでくれておめでとう、と言ってもらいました。一緒に練習させて頂いている選手も自分の事のように喜んでくれたんです。師匠(脇田良雄選手・66期)も競輪場に見にきてくれていました。
山口:現在の練習環境はいかがですか?
松浦:いくつかのグループがあるんですが、僕は今、朝練をするグループと一緒にさせて頂いています。
それに出た後に競輪場にいる選手たちと合流して練習する、というのが普段ですね。
たまに防府競輪場にも練習に行くんですが、清水くん(裕友選手・山口105期)や宮本くん(隼輔選手・山口113期)とかと一緒にして、刺激をもらっています。
山口:清水選手は今年はS級S班として走られていますが、近くにいるのはお互い刺激になりますね。
松浦:そうですね。身近には同期の原田研太朗(徳島98期)がずっと上で戦っていますし、彼とも今年一緒に練習をしたんです。中四国で仲良い選手が頑張っているので良い刺激ですね。
山口:続いて全日本選抜競輪の振り返りをお願いします。初日2日目と連勝でしたね。
松浦:去年から調子が良かったので、展開が向けば戦えるかなと思っていました。でも連勝するまでは想像していなかったですね。
太田(竜馬選手・徳島109期)の調子が良いのが感じられたし、ラインを固めたからこその展開でした。
山口:準決勝も原田研太朗選手の番手でしたから、決勝でシリーズ初めて前で戦うレースでしたね。
松浦:中川さん(誠一郎選手・熊本85期)の動きに付いて行っていたら......とかなり悔いが残るレースです。追走した結果、例え外併走だったとしてもその位置で負けたらそれまで。
自分の目の前にいた選手が仕掛けているので、何で付いていかなかったんだろうと後悔ばかりです。もし付いていければ優勝争いが出来たと思うので。
決勝戦の自分の走り方云々よりも、自分が想像していなかった展開になる事もある、というのを頭に入れておかないといけないと感じました。
また後ろに付いてくれた選手にも本当に申し訳なかったです。
山口:大きい後悔かもしれませんが、今後には活かされていきますね。
松浦:そうですね。今は「常に出来る事を最大限やる」というのをテーマにしていて、決勝では自分の力を出し切れていなかったのが悔しいです。力を出し切って負けた訳ではないので。
山口:GIの決勝は初めてだったんですね。いかがでしたか?
松浦:そこまで緊張はしませんでした。逆に準決勝の方が緊張しました。決勝に勝ち上がるのが目標ではなく、決勝でどう走るかが大切だと思うんです。
なので、GIの決勝に初めて乗れて嬉しいというよりも、決勝戦で何も出来なかった悔しさの方が大きいです。また何度も挑戦したいですね。
山口:この後、GIIウィナーズカップも控えていますがそこへ向けてはいかがですか?
松浦:今は練習なども出来る事をやるというテーマなので、ウィナーズカップというよりもKEIRINグランプリへ向けて1年どうしていくかで動いています。
そこへ向けてのレースの中にウィナーズカップや日本選手権がある、というイメージですね。特別競輪の決勝戦もその過程で何度も乗らないとグランプリへのチャンスもないです。なのでそこへ向けての段階で、という形で練習もしています。
グランプリに出るにはGIを優勝するか賞金上位で出場のいずれかですが、その前にはGIの決勝に乗る必要があります。それは運がないとだめだと思います。
年間通じてしっかり上位で戦う中で運を味方に付けられて優勝出来れば一番いいですが、そうじゃなかった時(決勝に乗れなかった時)でも少しでも上のレースを走れるようにしておくために準備をしています。
山口:今年に入ってその目標で動いているんですか?
松浦:去年はグランプリという考えは全くありませんでした。「地元の広島記念で優勝する」事が大前提だったので。
去年それが達成できましたし、次はグランプリへというのが自分の中での目標でした。
山口:広島記念が年末にあるという意味で、松浦選手にとって来年の目標は立てやすいんですね。
松浦:それもあるかもしれません。ただ残念なのが、グランプリへの賞金争いに広島記念の賞金が入らない事です(苦笑)
【補足:グランプリは1月~11月の競輪祭最終日までの賞金で決定される】
日程的にも広島記念は出られない時もあるので、それは微妙な所ですけどね。
山口:では今年は年末へ向けて、ですね。
松浦:そうですね。今年に入って、ある程度自分が勝てる条件というか上位と戦える感覚がわかってきた気がするので、もっと戦えるように縦脚を磨くというのが去年やってきた事でした。
自転車の感覚や体も良く動くようになってきているので、後はGIを勝つ条件をしっかり整えてペースを作っていくのが大切だなと思います。
山口:現在の戦法についてはいかがでしょう。適していると感じていますか?
松浦:はい。選手になった時から、今のような自在性のある選手になりたいと思っていました。あと少し、捲りの豪快さというかスピードが付けばいいと感じています。
自分には圧倒的な脚力がないので、上位で戦うには戦術重視でいかなければいけません。今はある程度脚力も付いてきたし、戦法に幅が出てきたのですごく戦いやすいです。
山口:相手選手にしたら、松浦選手の戦法はいざとなったら先行もあるし、やりにくそうですね。
松浦:もう少し先行が強ければ良いなと思いますけどね。自分を先行させたら捲れないというイメージを相手に持たせたら、もっと幅も広がりますし、自分にとって有利な展開になりやすい。それはいかにFIや記念でそういう走りを見せていくかだと思うんです。
今は、緩んだタイミングで絶対に前に出るというのをテーマにしています。前に出てから他の選手の仕掛けに対処しようという感じですね。
そうしてみると自分がどれくらいの距離ならゴールまで逃げ切れるのかもわかりますしね。
山口:なるほど。1年通して意識したレースというのは大切なんですね。ありがとうございます。
では最後にウィナーズカップへの意気込みなども、オッズパーク会員の方へお願いします。
松浦:ウィナーズカップは初日特選スタートですし、しっかり決勝戦に乗って勝てるようにという思いでいます。
自力を持った選手がたくさんいるので、そういう選手と戦いつつ自分の持ち味である自在性も活かして決勝を目指します!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKA
今年最初のGI『第34回読売新聞社杯全日本選抜競輪』(別府)を優勝した中川誠一郎選手(熊本85期)。
GIの振り返りと今年1年の今後の目標などをお伺いしました。
山口:全日本選抜競輪、優勝おめでとうございます。
中川:ありがとうございます。
山口:少し時間も経ちましたが今のお気持ちは?
中川:全日本選抜が終わってから、ほっとした部分とその後バタバタと忙しかった事もあって体調を崩してしまいました。やっと今(3月上旬)落ち着いてきましたね。
山口:今年初のGIでした。入る前はいかがでしたか?
中川:実は別府バンクはすごく苦手だったんです。成績として、良い時がほとんどないイメージ。もちろん地元の九州地区でGIがあるのは凄く嬉しかったんですが、正直「別府かぁ......」と思っていました(苦笑)季節的に僕は冬が苦手ですし、別府の冬の風はとても強いので。
でもせっかく九州地区であるからには良い成績を残したいですから、準備だけは万全にしていきました。自分の中では体調や調整などは、ほぼ完璧に近い形で入れましたね。
山口:初日は、清水裕友選手(山口105期)の番手でした。戦法を追い込みに変えると宣言してからはいかがですか?
中川:目標がいる時は番手戦で行きたいとは思っています。地区として九州であったり西で先行選手がいる時は流れには逆らわずまとまってやりたいですね。
山口:準決勝はかましのような形で、早い仕掛けでしたね。
中川:その日はバンクのコンディションも凄く良かったんです。風もなく暖かかった。これなら早めに仕掛けてもゴールまでもつかなと思って早めに仕掛けました。
その時のメンバーを見て、もしスタートで前を取る選手がおらず僕が押し出されるように前を取る展開になれば、一度みんなが動いた後にたたききったら決まると思っていました。
想定の中の一つにはあったので、良いタイミングで仕掛けられたと思います。
最近GIの決勝には乗っていなかったので、出切った後に「決勝には絶対に乗りたい」という欲が出てきてしまって4コーナーからはぺダリングなどがぎこちなかったと思うんですが、何とか押し切れました。
山口:決勝は先行一車のような形でしたね。
中川:単騎の選手も自分を含めて自力があったので、展開は読みにくかったですね。ただスタートして周回中には各選手、何となく仕掛ける雰囲気が伝わってくる時があるんです。絶対ではないんですが、7、8割は当たる直感みたいなものですかね。
吉澤くん(純平選手・茨城101期)が先行だろうし吉田くん(敏洋選手・愛知85期)も仕掛けずに展開を待つ選手ではないのでレースは動かしてくるだろうと思っていました。
もう少し吉澤くんが勢いよく仕掛けると思っていたので4番手の位置を取りに行ったんですが、スピードが遅かったので僕は外で併走になってしまって。
あれで下げたら9番手だし優勝はなくなると思い、見せ場だけでも作ろうと思って仕掛けました。決勝には九州から一人だけだったので、見せ場なく終わるのだけは嫌だったんです。もし駄目だったとしてもレースは盛り上がりますからね。ただ、かました時点で優勝は正直ないと思いました。
山口:前に出切ってからはいかがでしたか?
中川:準決勝ではかまし気味の早めの仕掛けだったので、脚は準決勝の時よりスムーズに回っていました。
なので意外と落ち着いて3コーナーまではいけて、後は僕の余力と後ろからのスピードだなと。
4コーナー回っても誰も来なかったので「もしかしたら逃げ切れるかも」とそこからは必至で踏みなおしました。
その後はきつかったのでゴール前は周り見えなかったです。
山口:実感はどのあたりで?
中川:ゴールした瞬間に、僕の横に慎太郎さん(佐藤慎太郎選手・福島78期)が通り過ぎたので、抜かれたと思いました。
その後バンクを回っている時にスローを大型ビジョンで見て優勝なんだと確信しましたね。なのでそこからガッツポーズを5回くらい、慌ててしました(笑)
山口:地元地区の選手からの祝福はいかがでした?
中川:自分自身、久しぶりのGI優勝だったので感慨深かったです。皆さん笑顔で迎えてくれました。
山口:最初のタイトルの時(2016年静岡・第70回日本選手権競輪)とは違いましたか?
中川:最初の時はまさか優勝できるとは思わなかったので「優勝しちゃった」という驚きの方が大きく、敢闘門に戻ってきたら九州の選手たちがたくさん泣いて迎えてくれたので、僕は逆に泣けなかったんです。
あの時は、熊本地震の直後で後押しというか神風のような雰囲気を感じたので、うまく流れにのって取らせてもらったんだなと感じていました。
その後あまり良くない時期も続き、自分としても立て直してからの優勝だったので、今回はぐっとくるものもありましたし、力で勝ち取れたと感じる部分もありました。
山口:先ほどのお話で出た、レースを冷静に分析して走れた上での優勝ですもんね。
中川:そうですね。後、去年から定期的にトレーニングを積み重ねていたので、自分の中でも「間違っていなかったんだ」とほっとしました。
山口:熊本競輪も再開が決まって、今回の全日本選抜競輪でも何度も放送で流れていました。中川選手の思いはいかがですか?
中川:再開の日程は後ろにずれていってはいるんですが、再開するというのは決定しているので、それに向けて自分も頑張っていざ再開となった時には上の位置にはいたいです。
競輪場にいらっしゃるお客さんや関係者の方も、実際のレースをここ熊本競輪場で見たいと言っている方が多いので、そこで走るまでは頑張りたいです。
山口:地元選手の活躍が何より嬉しいとお客様は思っていますよね。
そしてこの優勝によりKEIRINグランプリ2019が一番乗り(暫定)となりました。今年はこの後どういう風に走っていきますか?
中川:あまり変わらないですね。「楽しく走る」というのが最近のテーマなんです。
GIをもう1回優勝しようと気負うのも、トレーニングの時には思う事もありますが、それよりも自然体で、自分がレースを楽しめるようにしたいと思って走っています。
山口:一戦一戦、自分の思うように走れるように、という感じなんですね。
中川:そうですね。ただ思うように走るには、やっぱりある程度の脚力は必要ですし、思い通りにレースが進まないと楽しめないので、楽しむためにトレーニングも頑張るという感じです。
山口:ありがとうございます。では最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
中川:今回地元地区でしっかり優勝出来たので、熊本再開までは九州を引っ張っていける立場にいたいです。それまで応援してください。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKA2018年は賞金ランキング10位で終え、2019年こそはKEIRINグランプリへの出場を狙う原田研太朗選手(徳島98期)。昨年と近況の振り返りと、3月のGIIウィナーズカップ(大垣)への意気込みを伺いました。
山口:近況を振り返っていただきたいです。直近の静岡記念では2日目は先行でしたね。
原田:流れが来たので仕掛ける形でしたね。
山口:近況は積極的に仕掛けるレースも増えているように感じますが、ご自身では意識されていますか?
原田:だんだん調子も上がって手応えも感じているので、踏む距離を長くしようとは思っています。昨年12月から徐々に上がってきていると思うので、その途中ですね。いつもだと「もう少しレースを見てから仕掛けよう」という所で行けているので悪くないと思います。
山口:なるほど。それは調子が上がってきているんですね。
原田:先行する回数も多くなっていますし、周りからも「積極的になってきて良いね」と言ってもらう事も多くなりました。
山口:昨年の振り返りもお願いします。賞金ランキング10位でした。
原田:自分では出来すぎと思った反面、あの位置までいったらグランプリへ行きたかったとも思いました。
山口:昨年は競輪祭で順位ががらっと変わりましたもんね。競輪祭に入る前は意識されていましたか?
原田:そうですね。チャンスのある順位にいたので、もちろん意識はしていました。最後の賞金争いだったので悔いなく出し切って終わりたいなと思っていました。
山口:一昨年、その前も20位以内にいらっしゃいましたが、ぎりぎりの争いはプレッシャーなど違いましたか?
原田:もちろん優勝したらグランプリ確定ですが、そうではなく賞金争いでの出場権でした。競輪祭でそういう争いをするのは今までなかったのでプレッシャーも感じていたし緊張もしていたと思います。
山口:その中でのパフォーマンスは振り返っていかがでしょう。
原田:やはり緊張やプレッシャーがあったためか、硬かったように思います。振り返ってみてそう感じますね。というのも、競輪祭が終わってから調子が戻ったというか成績も安定しだしたんです(苦笑)知らず知らずのうちに、プレッシャーを感じていたんだなと思いました。
山口:今年はどういう1年にしたいですか?
原田:去年の経験を活かせる1年にしたいですね。タイトルを目指すのも大切ですし、去年のように賞金面でも上位と争っていきたいです。そのためには少しでも多く走ってしっかり良い成績を残していきたいですね。
山口:GIなどに臨む時は調整はどのあたりからされますか?
原田:日程は毎年決まっているので、それに合わせて練習もしています。周囲の選手たちもそうしていると思いますね。
山口:この後GIIウィナーズカップもありますが、大垣競輪場のイメージはいかがですか?
原田:走りやすいイメージですね。苦手意識もないので大丈夫だと思います。
山口:今、四国地区は強い選手もたくさんいらっしゃり盛り上がっていますが、どう感じていますか?
原田:すごい盛り上がっています。昨年太田(竜馬選手・徳島109期)がヤンググランプリ2018を優勝しましたけど、凄いですよね。人気も背負っていたし、その中でしっかり結果を出すのは強いと思いました。見ている僕の方が緊張するようなレースでしたね(笑)
山口:そうでしたか(笑)私も優勝後にこの『競輪選手インタビュー』の中でお話を伺ってるんですが、太田選手ご自身は変わらず飄々とされていますもんね。
原田:彼も優勝したことで、一つの殻を破ったんだと思います。今年は注目される存在ですからね。
山口:練習も皆さん一緒にするんですか?
原田:そうですね。若手も含めバンクの練習を基本的にはやっています。その時には一緒に練習をしますね。
山口:環境も充実されているんですね。
原田:はい、前からすごく環境が良かったんですが、多くの選手が結果を残している事によって、練習自体の雰囲気やモチベーションが更に良くなっていると思います。
とても活気がありますし、毎日が刺激だらけなので(笑)その刺激がレースにも反映されているんだと感じますね。今年はそういう機会が多くなってくる気がします。
山口:今後タイトルを目指す中で、原田選手が気を付けていきたい所はどこですか?
原田:お客さんとかも見ていてわかると思うんですが、レースがたんぱく過ぎる事ですね。それを直していかないとタイトルは難しいと感じています。
山口:そういう意味では、今の積極的なレースが出来る現状はプラスの部分ですね。
原田:そうですね。早めにレースを作っていけるという事は自分にも自信があるという事だと思うので、感じは良いですね。
一緒のラインを組んだ後ろの選手にも「自分たちもそっちの方がありがたいし、前々に行ってくれるとラインを大切に走ってくれているのが感じられる」と言われます。
山口:今年は記念の勝ち上がりが変わりましたが、走っていていかがですか?
原田:自分は今年に入って、記念は予選からスタートなんですが厳しい戦いになりますね。今まで特選を走っていた分緊張します。ただ予選からの方が自分は好きかもしれません。
初日特選だと気持ちの面で、引き締めていてもどこかに余裕が生れてしまいますが、予選だと初日から勝ち上がりを意識するので緊張感があります。
山口:では初日にしっかり勝ち切って、後の勝ち上がりへも繋げていくというのは原田選手に合っているんですね。
原田:そうだと思います。後はその方が自分の脚の感じも把握できる気がします。
山口:二次予選もAとBでは大きく違いますもんね。
原田:そうですね。ただ走っていて僕が感じるのは、5着権利(6着1人)ですが二次予選Aの方が厳しい気がします。
というのも、予選を良い成績で勝ってきた選手たちと対戦するので。準決勝に勝ち上がるのも5着権利(6着1人)とはいえ激戦です。
ただそこを意識しすぎても良くないので、自分が後半のレースだったら前のレースの着順の選手をチェックする、くらいですね。
山口:GIIウィナーズカップへ向けて意気込みはいかがでしょう。
原田:ウィナーズカップはまだ新しい大会なんですが、昨年までの2年間は四国地区での開催でした(2017年・高松、2018年・松山)。自分は2年連続で決勝を走らせてもらって凄く縁のある大会だと思っています。
今年初めて大垣での開催なので雰囲気はもちろん違うとは思うんですが、思い入れのある大会なので頑張りたいですね。
山口:そこで良い結果を出したいですね。
原田:今が充実している分、四国地区全体で結果を求められていると思うので、みんなで勝ち上がってしっかり結果を残したいですね。
山口:それでは最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
原田:これからも1着を多くとってファンの皆様へ貢献したいと思います。これからも原田研太朗をよろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKA