飯塚所属の28期。2019年、2020年と成績安定。SG出場の機会も増えています。今年に入ってからは2度の優勝を果たし、ミッドナイトも相性抜群。勝利者インタビューでのキャラも魅力的で「イムイム」の愛称も徐々に浸透してきました。現在は最重ハンデでの競走。上位選手とのレースをどのように感じているのか、近況の車の状態なども合わせてお聞きしてきました。(取材日:2020年10月21日)
インタビュー / AKI
AKI:今年はすでに2度優勝があります。状態は良いんじゃないですか?
井村:今年良いですね!去年から良い状態でした!エンジンは安定してます。
AKI:エンジン安定の要因はなんですか?
井村:ここ2節はあまり良くなかったので、地元に戻ってきて以前良かったクランクとロッドを交換。ヘッドも交換。色々と部品交換をしました。自分は物に頼るタイプ。本当に悪くなると部品を交換して対応します。なので、クランクやヘッドは色々なものを持っていますよ。半年に一回はパーツを交換して悪い状態が続かないようにしています。
AKI:なるほど。今回パーツを交換してレースした感じはいかがでしたか?
井村:前はエンジン扱っても反応がなかったのが、今は反応があるし状態は悪くないと思います。最近の中ではタイムも出たし良いと思いますよ。
AKI:井村選手はどの様なエンジンを求めていくタイプですか?
井村:直線の伸びかな。直線でぎゅっと持っていってくれるエンジンが好きですね。1番はそこです。
AKI:ハネに関しては?
井村:ハネは出にくい方ですね。以前はハネがあったりしたんですが、このタイヤになってからはハネが少なくなりました。前のタイヤは食いつき過ぎていた感じ。タイヤが変わって滑りやすくなったという選手もいるけど、自分は丁度良くなりましたね。実際成績も上がっていますし。
AKI:現在は、最重ハンデでのレースが続いています。最重ハンデでのレースはどう感じていらっしゃいますか?
井村:元々は最重ハンから10m前の位置で、優勝しては下がって、勝てなくて戻ってを繰り返しています。最重ハンに下がるとやっぱり厳しいですね。そう簡単には勝たせてくれない。今回はこのまま定着したいですね。
AKI:10mの差は大きいんですね。
井村:全然違います。まずスタートが違います。スタートラインに並んで横を見たら格上の選手がいる。10m前の時は後ろに食われない様にスタート切れればと思っていたんですが、最重ハンは枠を残さないといけない。いつも張り込まないといけない。このモチベーションから違いますよね。後はエンジンの整備。最重ハンは普通のエンジンじゃ勝てない。ある程度良い状態を保っておかないと厳しいです。自分はまだ、10m前の時のスピードと一緒。レベルは最重ハンになりきれていません。けど、一番後ろに行ったからにはずっと後ろで走りたい。どんなに頑張ってもハンデが前にいくときはある。けど、最重ハンはやっぱり厳しいなと諦めて前に行くのと、一生懸命やって前に行くのは違うと思うんです。この位置でいいやと諦めてしまうと、それ以上に走れなくなっちゃうと思うんです。むしろ、どんどん走れなくなって、ハンデも10m前どころか20m、30m前になってしまうと思います。
AKI:気持ちがとても大切ということですね。
井村:そうですね。気持ちは本当に大切だと思います。諦めちゃうとどんどん成績が下がって、クビが近づいてしまいます。しっかりと踏ん張りたいです。
AKI:整備のお話しが少し出ましたが、エンジンを扱う頻度は以前より増えましたか?
井村:それが減ったんです。以前はパーツをバンバン変えていたんですが、今はある程度の状態を保てそうならパーツ交換をせずに乗り込む様にしています。パーツを交換し過ぎてセッティングが訳分からない状態になる。今は自分に合ったやり方、セッティング、コツを見つけた感じです。
AKI:レース場によってセッティングは変えられるんですか?
井村:はい。ここのレース場はこのセッティングというのが大体あります。基本的にキャブのセッティングで浜松だとヘッドのバネまで扱います。
AKI:合うセッティングというのは全場見つかっているんですか?
井村:山陽は地元から少し扱えば出る感じ。浜松は自分の好きなセッティングがありますね。川口と伊勢崎は...分かりません(苦笑)遠征の回数もあると思います。伊勢崎は今年1回くらいしか行ってないような。あと、川口は難しく苦手意識がありますね。飯塚や山陽で相性の良い消音マフラーでさえ、川口になると合わなくなるんです。乗りづらくなるんですよね。こう考えると遠征では浜松が1番合いますね。
AKI:スタートに関してはいかがですか?以前はスタートにムラがあるというコメントが多い印象だったんですが、ここ最近は減ったように感じます!
井村:減ったんです!!切れる様になりました。これは、最重ハンでスタートを切る様になっていつも張り込むという感覚が良い方向に向かっているのかなと思います。要は気持ちです。
AKI:クラッチのセッティングは変えているんですか?
井村:セッティングは変えていません。やっぱり「スタート切らないと。枠は残していこう!」
という気持ちなんでしょうね。最重ハンのスタートはいつも勝負がけみたいな感じ。キツイんですけどスタートの切れは良くなりました。AKI:最重ハンを経験して良くなってきたところがありますが、今後最重ハンに定着するには、課題というのはなんだと考えていますか?
井村:まだまだ安定してないし、試走通り走れない時もある。自分は買いづらい選手だと思うんです。んー。もっと躊躇なく飛び込める様になりたいですね。例えば篠原さん(飯塚26期:篠原睦選手)。自分が行くの行かないの?と少し躊躇するところも迷わずに飛び込む。それが強い理由だと思います。その違いは大きい。レースへの情熱は自分にもあるので、あとは勢いですかね。S級上位は本当に凄いです。
AKI:なるほど。勢いですね!!
井村:はい。躊躇せずに!色々やることはやって少しずつでも成長していきたいですね。最近は仕事が楽しくなりました!やっぱりしっかり向き合わないとですね!
AKI:最重ハンになって色々見えてくるものがあったんですね!
井村:そうですね。もちろん厳しいレースにはなるんですが、車と向き合ってエンジン良くなって成績も上昇して。この前の浜松では最重ハンから戦えて凄く楽しかった。最重ハンで勝てるのはやっぱり違います。1着の嬉しさが。この感覚を覚えておかないと。やっぱり仕事も楽しまないとですね。
AKI:いろんなことが良い方向に向かっているんですね!最初に今年2度の優勝のお話をしましたが、年初めの優勝は久々の日中開催での優勝でした。
井村:そうなんです。ミッドでは優勝していたんですが、日中では久々の優勝で、すごく嬉しかったのを覚えています。もちろんミッドでの優勝もうれしいんですが、日中での優勝はめちゃくちゃ嬉しかったです。
AKI:久々のウイニングランに表彰式、ウイニングインタビューでしたが、改めて振り返るといかがですか?
井村:嬉しかったんですが、やっぱり緊張しましたね(笑)お客さんの前でのインタビューはとくに緊張しました。噛むし滑舌悪いし慣れません(笑)
AKI:こうやってお話しされている分には全くそんな感じはしないんですが、カメラやお客さんの前だと緊張されてる感じがあります!(笑)
井村:意識しちゃうんでしょうね。なんか、変なこと言ってしまわない様にと思って緊張しちゃう。キャラはインタビューとは全然違うんですけどね。インタビューでは完全に良い子ぶってますよ(笑)
AKI:ミッドナイトでのインタビューでは、「イムイム!」「人の良さがにじみ出てる!」とSNS等でコメントが上がっていますよ!
井村:そのイメージは行き過ぎな気が...(笑)本当はもっとバカですし、同期に天然と言われてます(笑)お客さんのイメージとは大きな違いがありますね(笑)
AKI:同期のお話が出ましたが、28期はみなさん仲が良いイメージです。
井村:そうですね。28期はキャラが濃いし自分勝手やけど(笑)みんな優しくて良い人ばかりです。自分がなにかやらかしたらちゃんと怒ってくれますし。「それはダメだよ。ちゃんとしないと。」と。付き合いやすいです。
AKI:井村選手は以前、競走車に「28th」とペイントされていましたよね!
井村:はい。28期だし28期愛?ですかね。自分以外は誰もしていませんでしたが(笑)なんなら、ヘルメットにも「28th」と書いていました(笑)
AKI:28期愛!!!(笑)
井村:どこの期でも「良かったー!」となるんでしょうけど、自分は28期で良かった!!と思います。
AKI:話は変わって、井村選手は目標を立てるタイプなんですか?
井村;これ!といった目標は立てないんですが...やっぱり最低でも年間1000万以上は稼がないと...というのは冗談で(笑)
AKI:いや、賞金取りなんで大切ですよ!!(笑)
井村:そうですね(笑)んー今は最重ハン定着ですね。
AKI:去年と今年はSGに出る機会もあり、大きなレースでも走れるようになりました。グレードに対する想いはいかがですか?
井村:SGにも出れて状態の良さは出てますね。なので、年間通してSGに出れることも目標にしたいですね!あとはやっぱり何かタイトルは欲しいと思っています。めちゃくちゃ欲しいです。いきなりSGとは言わないので、GIIでもGIでも取れれば嬉しいです。地元で取れればなお!地元は特に記憶に残りますしね。プロフィールの顔写真の横のタイトル欄に印が欲しいです!遅咲きで良いので頑張りたい!
AKI:S級に関しては?
井村:なりたいね。なれるもんなら。それを言ったら、鈴木圭一郎(浜松32期:鈴木圭一郎選手)になりたいです(笑)なれるもんなら(笑)
AKI:それは確かに(笑)
井村:とりあえず今は最重ハンに定着出来るように。そこを目標に頑張っていきたいですね。
AKI:選手になって18年目。この18年間はどうでしたか。
井村:選手として大きな怪我もなく、憧れていた選手になれて、良かったと思います。人生今が1番楽しいです!!
AKI:今回、飯塚がリニューアル、新走路、新照明となりました。走路の感触はいかがでしたか?
井村:んー。思ったよりも食いつきが弱かったかな~という感じでしたね。少し上滑りしそうな感じ。黒潮が付けばまた変わってきそうです。何度か走って掴みたいですね。自分もギャンブルをするので、お客さんの気持ちは分かりますし、期待に応えれるように頑張りたい。
AKI:今後の活躍も期待しています!それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
井村:自分はずっと追って買ってもらえればいつかは恩返しできるタイプ、穴配当を出すタイプだと思っています。試走が出て人気になってる時に頑張るのはもちろんですが、試走が出ていない時でも最後まで諦めず、一生懸命走ります。チャンスを逃さないように走るのでよかったら狙ってみてください!応援よろしくお願いします。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
川口所属の32期。9月のGIムーンライトチャンピオンカップでGI初優出ながら初優勝を決めました。優勝した時の車の状態や想い、今の課題、そして今後のこと。同期についてもお話していただきました。(取材日:10月6日)
インタビュー / AKI
AKI:GI初制覇、GIムーンライトチャンピオンカップ優勝おめでとうございます!現在のお気持ちはいかがですか?
小林:周りの人にお祝いをしてもらったりしてようやく実感が湧いてきました!
AKI:レース後すぐの優勝インタビューの際は、まだ実感がわかないと仰っていましたよね!
小林:あの時は全然!えっ!?自分が優勝!?という感じでした(笑)
AKI:今はだいぶ優勝を噛み締めているんですね。
小林:そうですね。「あぁ、自分が優勝したんだなぁ~」と思えるようになりました。
AKI:GIの時のエンジンの感じ、改めて振り返ると状態はいかがでしたか?
小林:エンジンは8月の伊勢崎SGオートレースグランプリの時から良かったんです。グランプリの次の川口キューポラ杯は、エンジンは良かったものの消音マフラーと噛み合わなくって成績を残せませんでした。そして、GIムーンライト。エンジンはずっと良かったんです。
AKI:エンジンが良くなったキッカケはあったんですか?
小林:今年の3月に優勝してるんですが、その優勝前に購入したヘッドが当たり。そこからずっと安定している感じです。全体的に車は良くなりました。その後、消耗品を交換するくらいで大きなことは特にはしていません。
AKI:良い流れできていたんですね。けど、ムーンライトは雨も多く...伊勢崎オートの雨は特殊じゃないですか?
小林:めちゃくちゃ特殊!!最悪です(笑)
AKI:小林選手からしても最悪なコンディションだったんですね。
小林:雨の走路は好きなんですが、外のコースが利く雨が好きで。伊勢崎の様にインコースべったりが利く雨はあまり好きじゃないんですよね。
AKI:という事は、天気が悪いと聞いた時は「やだなぁ~」という感じだったんですか?
小林:やだなぁ~の方がだいぶ多かったですね。けど、6月の伊勢崎GII稲妻賞の時に雨の練習が出来て、8月のグランプリでも練習出来て。雨でレースは走ってなかったけど、インコースを走る練習は重ねていたんで、インコースで走ってみてもいいかなぁ?という感覚にはなっていました。実績はないけどインコース挑戦してみたいな~という感じ。なので、すごく嫌だという感じではありませんでした。
AKI:なるほど!ムーンライトで練習の成果が出たんですね!
小林:練習した成果が出たと思います。
AKI:その練習の成果もしっかりスタートが決まって発揮出来たレースでしたよね。
小林:あのレースは本当にスタート勝負でしたね。行くしかないという感じでした。
AKI:8月のSG準決でフライングを切ってしまいFが残っていたと思うんですが、累積は気になりませんでしたか?
小林:実は、8月のフライングが良い経験になっていて。そうじゃないんだな、という気づきがありました。そのフライングから、セッティングなどをいじったら切れ味が良くなってきて。SGでのスタートはとにかくタイミングで攻めていこう!という感じ。
ただ、そのフライングをキッカケにタイミングじゃなくてセッティングで攻めていかないと良いスタートは切れないんだと思ったんです。
AKI:その辺りを改善して臨んだムーンライト、優勝戦でも良いスタートが決まりましたね。
小林:優勝戦の時はタイミングもしっかり見えていましたし、1号車の恵輔さん(伊勢崎29期:吉田恵輔選手)や他の人にスタート行かれたら優勝はないと思っていました。
AKI:そのスタートをトップで切ってからの8周回はかなり長く感じたという事でしたが。
小林・めちゃくちゃ長かったです。人生で一番長い2分間でした(笑)
AKI:周回盤はどの辺りで見たんですか?
小林:ラスト2周から見ました。6周目までは必死でした。
AKI:残り2周と見た時はどんな心境でしたか?
小林:まだ2周あるの!?という感じでした。実は足がつってきちゃって。右足の踏ん張ってる方が。それで、やばいな~あと何周かな~で見たら残り2周でした。
AKI:我慢我慢の2周だったんですね。ビジョンは見たりしていたんですか?
小林:ビジョンは周回盤を見た後に1回だけ見ました。青山さん(伊勢崎31期:青山周平選手)がめちゃくちゃ追い上げてきている時で。まくられる車速だったので「終わった...」と思っていました(笑)その直後に青山さんが滑って。なんとかしのぐことが出来ました。
AKI:その滑りが大きな勝負ポイントになっていたんですね。
小林:あのまま青山さんが滑らずに走っていたり、もっと食い付く走路だったら、まくられていたと思います。それくらいの勢いだったので。それに、青山さんは伊勢崎の雨のコースは走り慣れていますし、あの走路をあの車速で走れるのは半端ないです。
AKI:けど、その青山さんをしのいでGI初優勝!エンジン良く、スタート良く、良い状態が合わさった節だったんですね。
小林:そうですね。優勝するのに不可欠な2つが揃ってくれたんで。後は自分次第。展開作って抜かれたらしょうがないと思っていました。
AKI:お話を聞いていると、いい意味で吹っ切れてる感じがします。前回のこのインタビューでは御自身のメンタルを豆腐だと仰っていましたが(笑)、その辺り現在はいかがですか?
小林:実はレースに臨むにあたってのメンタルトレーニングをしてもらっています。日本ミニバイクっていうスクーターで日本一になった方。この前はタイの大会で1位になったりした方です。その方に、色々教えてもらっていて。そういうのも実戦でだんだん活かせてきています。今は豆腐から少し硬めの豆腐になりました(笑)
AKI:絹から木綿豆腐くらいな感じですか?(笑)
小林:木綿くらいにはなりました(笑)高級なとろっとろの絹から、安い硬めの木綿って感じです(笑)
AKI:オートレースのことはもちろん、自分のメンタルトレーニングも欠かさず行なっていたんですね。今回、その成果が一気に開花したって感じですね!
小林:そうですね。周りの人に恵まれています。
AKI:GIタイトル保持者になったわけですが、その辺りはいかがですか?
小林:いや~もう夢のようですよ。そして、1番はたか(山陽32期:長田恭徳選手)に追いつけたことが嬉しいっす!!これは凄く意識してたところ。圭一郎(浜松32期:鈴木圭一郎選手)やよっしー(伊勢崎32期:吉原恭佑選手)は、僕の中で同期とは言え、凄いというか、SGとかGIを獲ってもちょっと他人事というか。自分とは違うなという感覚。
けど、たかは同じバイク未経験で少しずつ頑張ってきて、みたいな感じだったんで意識してて。そしたら、今年GI獲ったじゃないですか。「ふざけんなよ~。俺の先、あんまり行き過ぎないでよ~」みたいな感じで。
AKI:そんな感じだったんですね!そんな、同じような感じと思っていた長田選手に先越されて思うところがあったんですね。
小林:もちろん、プライベートでも仲が良いし応援はしていたんですが、悔しさと混ざって言い表せない感覚でした。タイトルなんて獲れないまま引退する人の方が多い中、たかにGIを先に獲られて追いつけないのかな...なんて思っていました。
AKI:焦りがあったんですね。
小林:かなり焦りはありました。良いレースしないと、追いつかなきゃ、と。そんな時にGII川口記念があって、「獲ったろ!!!」ぐらいの気持ちでいきました。けど、その時は実力もないし、張り切りすぎて空回りして。そういうのも良くないなと思う様になって、そこから少しずつ上向いていったという感じです。たかが獲れるなら自分も獲れるはずだ!という様に良い意識が出来ました。
AKI:エンジンやスタート、メンタルにタイトルへの想いと、色んなことが詰まった優勝だったんですね。
小林:そうですね。色んなことが詰まったムーンライトでした。流れが最高です。
AKI:意識されている長田選手は優勝後なんと仰っていましたか?
小林:「おめでとう、獲ってくれると思ったよ」とちょっと上からでしたね(笑)
AKI:GIタイトル保持者として肩を並べましたね!次は先に行きたいところですよね!
小林:先に行きたいんですけど、たかが常に僕の先を行ってて。10月からの後期ランクでは今までの最高ランクのA-4になれたんですが、たかは初のS級に上がっちゃって...やっぱちょっと先に行かれてるんです。けど、ここもポジティブに「たかがS級になれるなら俺もなれないはずない!」と思って頑張ります。
AKI:32期でグレードを獲っているのが、鈴木圭一郎選手、吉原恭佑選手、長田恭徳選手、そして、小林瑞季選手という事になりました。
小林:きっと、たかと僕がグレードレースを獲ったことによって「くそ~!!」と同期はみんな思ってると思います。それで、同期が凄いことをしてくれたら、また自分もやれるはず!という思考で頑張れます。
AKI:ちなみに、養成所時代の小林選手はどうだったんですか?
小林:養成所は上からA~Dに分けられるんですが、自分は余裕のDでした(笑)大体みんな上のクラスに行ったりするんですが、自分は入所から卒業までずっとDでした。バイク経験のない女子と僕みたいな感じ(笑)
AKI:そんなDからのGI制覇ですよ!!
小林:なので、同期みんな「あいつが獲れるなら、自分にも獲れるはず!」って思ってますよ絶対!(笑)けど、そう思って欲しいです。極論ですけど、同期みんなタイトルホルダーって超かっこよくないですか?出来るかは分からないけど、可能性はあると思うし、同期みんなで上に行きたいです。「俺についてこい!」くらいの気持ちで(笑)
AKI:話している中でもメンタルが強くなっているような感じですね!(笑)小林選手の現在の課題はなんですか?
小林:沢山あるんですけど、自分の中で1番足りないなと思うところは"独走力"です。速い人達と比べてスピードがない。自分自身でペースを上げられる様にならなきゃと思っています。
AKI:要は上がりタイムということですよね?
小林:そうですね。6周回、1周するごとにペースを上げていきたいです。走る部分ではペースが1番の課題です。
AKI:整備の面ではどうですか?
小林:整備だったら、1番大切なのがセッティング能力。どんなにパーツを換えても、その日の気候にセッティングを合わせられなかったら意味がない。セッティング能力はつけていきたいですね。エンジンのポテンシャルを引き出せる様に。
AKI:周りの選手で、この選手はセッティング能力が凄いなと思う方はどなたですか?
小林:鈴木圭一郎一択ですね。マジで凄いです!圭一郎ってパーツ交換して、朝ダメにしてることが多いんですけど、レースになったら1番試走を出して連には絡んでくる。それってダメなパーツでもエンジンの最大値を引き出してるってことですよね。そう考えるとめちゃくちゃ凄いです。尊敬してます。
AKI:セッティング能力は頭の中の引き出しがどれだけあるかってことですよね?
小林:そうですね。引き出しの問題です。圭一郎は常に手を動かしてるから知識量が凄い。引き出しは自分で手を動かして増やすしか養う方法はないと思います。
圭一郎が10動かすなら、自分は15動かさないとこの差は一生埋まらない。なので、今はもっともっと頑張らなきゃと思っています。手を動かすは絶対。失敗も勉強と思って。思った事はとにかくなんでもするという気持ちでやっています。
AKI:車に向かう時間は増えているんですね。
小林:そうですね。けど、まだまだ足りないと思っています。もし可能なら、休みの日もレース場に行って車を扱いたいですもん。
AKI:500mのオーバルコースでは練習出来ませんが、休日にアマチュアオートにも乗られてますよね?
小林:はい。めちゃくちゃ行ってますよ!乗る練習をしています。アマチュアオートでの練習がなかったらもっともっと遅かったと思います。
AKI:排気量が違うわけですが、その辺りは実際のオートレースと違わないんですか?
小林:遅いバイクで出来ないことって、600ccになったら余計に出来ないんです。アマチュアで物に出来ない事はレース場でも絶対に出来ないと思っているので、アマチュアオートは最高の練習環境ですね。
AKI:お話を聞いてると、オートレースがとても楽しそうですね!
小林:めちゃくちゃ楽しいです!!休みが長いと早くレースが始まって欲しい!と思っています。少し休みがあればいいです。もっと、ばしばしレースがしたいです!
AKI:オートレースは最高の仕事ですね!
小林:マジで最高ですね!!元々オートレースが好きなんですが、選手になってより好きになりました!
AKI:素敵!!天職ですね!
小林:結果はどうあれ自分の中では天職だと思います。楽しめていますし、少しずつでもいいので結果を残せていければと。
AKI:小林選手って我慢強いというか、粘り強い方ですか?
小林:そうですね。絶対に諦めないというところが唯一の長所だと思います。長い目で見て絶対に諦めない。
AKI:今後の選手生活、まだまだ長いかと思います。今回GI初制覇をきめましたが、今後の目標はあるんですか?
小林:実は、具体的な目標はあまりなくって。毎レース真剣勝負ってだけ。何がどうしたいというよりも、ひとつひとつのレースにしっかり臨んでいくっていう感じです。そうすれば、ランクが上がったり、またタイトルが獲れたりとそういう部分は勝手についてくると思うんです。目標よりもまずは目の前のレースに勝負駆けです。
AKI:毎レースしっかり大切に走ることが目標という感じですね。
小林:ほんとそんな感じです。
AKI:話は変わりますが、小林選手をサポートしてくださっている居酒屋「路地裏 五反田店」もGI優勝を喜んでくださったんじゃないですか?
小林:めちゃくちゃ喜んでくれました!優勝戦も観にきてくれていて、お店の方も泣いてくれました。ありがたいですよね。みんなの想いを背負ってこれからもっともっと頑張ります!
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
小林:お陰様でGI優勝することが出来ました!この優勝がまぐれだと言われないように、これからも"やる気元気みずき"で頑張ります!応援よろしくお願いします!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
今回のクローズアップは元高校教師の交川選手です。デビューから4年目を迎え着実に成長の一途をたどっています。ここまでの選手生活やプライベートな質問にも答えて頂きました。10月14日から始まる山陽オート若獅子杯争奪戦出場への意気込みもお聞きしました。
インタビュー / 内野久照
内野:選手になるきっかけは?
交川:佐藤摩弥選手(川口:31期)の特集をTVで拝見した事がきっかけです。女性で綺麗な方が、男女関係なく戦っている姿を格好いいなと思いました。オートの知識は無く、見た事も無い私でしたが「よしっ!これだ」と勝手に思って受験しました。
内野:前職は何をされていましたか?
交川:高校の保健体育の教師です。
小学校から大学まで柔道をしてました。勤務していた高校では柔道部を任され、部員の指導に当たっておりました。指導者としてのやりがいはありましたが、心のどこかに競技選手として続けたいという気持ち「モヤモヤ」が残ったままだったので、自ら何かやりたいと思いチャレンジする事を決めました。
内野:柔道から学んだ事は?
交川:競技者としては約15年間やっていました。指導者としてもたくさん学ばせて頂きました。学んだ事、大切な事は「あきらめない気持ち」です。
くじけそうになってもこの気持ちさえあれば乗り越えられると信じています。
内野:いろいろな事を聞いていきますね。
交川:はい、大丈夫です。
内野:犬派、猫派どっち?
交川:犬ですね。
内野:好きな男性のタイプは?
交川:爽やかで包容力がある人です。一緒に居てお互いを高め合える人がいいです。
内野:芸能人ではどなたですか?
交川:好きなは役者さんは妻夫木聡さんです。見るからに優しそうですよね。
内野:好きな花は?
交川:ひまわりです。亡くなった母が好きでした。お母さんが笑っている感じがして...。
すごく前向きな人でした。ひまわりを見ると「明るく前を向いて行こう」と思います。
内野:好きな果物はなんですか?
交川:桃が好きですね。基本、果物は全部好きですよ。メロンもスイカもぶどうも大好きです。
内野:好きな野菜、嫌いな野菜を教えて下さい。
交川:野菜もほぼ全部大好きですが、パクチーだけはダメでした。パクチーブームの時にパクチーの食べ放題に行きました。流行に乗って行ったのですが口に合わなかったです(涙)。
内野:マイブームは?
交川:妹がサーフィンを始めました。時間があったらサーフィンに行きたい。趣味にしたいですね。
内野:家でのトレーニングは?
交川:主に体幹とバランスを鍛えること。それと有酸素運動です。
内野:一番のリフレッシュは?
交川:開催終了後のレモンハイです。疲れが吹っ飛びますね。
内野:京都出身ということで、おすすめスポットを紹介して下さい。
交川:夏限定の川床(5月頃から9月頃まで)。鴨川沿いがおすすめです。何があるわけではないけど好きな場所です。夏の風を感じながら京都を味わって下さい。
内野:教師を辞めた時の事をお聞かせください。
交川:学校を辞めるとき大変でした。生徒はもちろん先生達に凄く迷惑を掛けました。
夏休みだったので色んな人におわびに行きました。泣きながら応援してくれた生徒もいました。
自分の都合で辞めることになって申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
養成所でしんどかったときに生徒にもらった手紙に励まされました。嬉しくて、涙が止まりませんでした。
「くよくよしても始まらない。頑張らないと」と思い、養成所の卒業に向けてまた一歩ずつ進みました。
内野:卒業検定は怪我で遅れたのですか?
交川:指の怪我があり検定が遅れ、焦りしかなかったです。
高橋(伊勢崎33期:高橋絵莉子選手)、花田(浜松33期:花田一輝選手)、私の3人が怪我で遅れました。
教官から「交川はいい時と悪い時の差が激しいので、検定を受けさせたくない」と言われました。
内野:レースの話に戻ります。2020年も後半です、今年の目標としていた事は?
交川:ハンデが30m前までになること。それと初優出。そして初優勝を目標にしていました。
内野:2020年ここまで振り返っていかがですか?
交川:逃げはそれなりに。逃げ展開は少しずつ掴めてきました。
内野:まだ優出がありませんが。
交川:1級車になってここ最近は、続けて準決勝戦に進めています。
何をやっても成績が悪かったとき、エンジンがダメなときに先輩がグリップを握ってくれた。
調整のアドバイスを頂きエンジンが上向きました。いい時の音を覚えるようにと指導を受けました。レースで良かった時の音を自分が乗りやすかった時の音を覚えるようにと教えてもらいました。
これを何度も何度も繰り返して意識する事を心掛けるようになりました。
内野:いま、上達する為に取り組んでいることは?
交川:練習で人と合わせることです。レースのVTRは必ず見ます。レースの時の実感と比較します。すり合わせをして次に生かします。
内野:周りの先輩方からの指導は?
交川:グループを始め周りの人のお陰で今があります。私は器用ではないしパッと言われて出来るタイプではないので、私が落ち込んでいた時に、岡谷美由紀選手(浜松:32期)から「手を止めない、諦めないこと」と励まされた時がありました。ありがたかった。女子の先輩は皆優しいです。
内野:交川選手の売りは?
交川:レース展開が良くなれば結果を残せることもあるので、逃げ展開になりそうなレースであれば少し注目して下さい。
内野:今の課題は?
交川:前に人がいると焦ってしまう。グリップ操作が合ってしまって抜くことが出来ず後ろに捌かれてします。ここをクリアしたいですね。
練習以上の事は出来ない。練習で自分の力を上げて行く。レースでいかにそれを平常心で出せるかです。
内野:レースへの気持ちはどこで入りますか?
交川:ピットの中でヘルメットを被った時に集中します。「今から戦う」と気持ちが入ります。
内野:スタートラインで何を考えていますか?
交川:「練習通り」と言い聞かせています。
内野:デビュー4年目に入りました。
交川:今あるのは家族とファンの人、教え子、先輩、後輩、周りのみんなのおかげです。
内野:養成所での秘話をお願いします。
交川:超簡単な基本的な事、押し掛け発進、初歩的な事ができなかった。つまずいてキャパオーバーしてありとあらゆることをやらかしました。
時間の制限が多い中、自分はマイペースなので、すぐいっぱいいっぱいになって余裕がなく、やらかす事が多かった。キャブレターの中にメインジェットという部品があります。ラチェットという工具を使って締める時にどこまで回していいか締めていいか加減がわからず壊してしまったんです。
2級車の名前『Mジェット』はその失敗から名付けました。初心を忘れないということからです。
内野:同期33期の存在は。
交川:走行とか整備の話ができる、困った時に男女関係なく情報が得られるのも同期のいいところです。同期の活躍はメッチャ刺激になる、自分に喝を入れられます。
ただ同期がどんどん1着を取る中で焦りが出て結果ばかり求めて、人と比較をして何で自分は出来ないのかと思い、情けなくなり落ち込んだこともあります。
内野:座右の銘は?
交川:「可能性は無限大」
自分で自分の事をこれくらいだと決めるのではなく、伸びしろはまだまだあると思って言い聞かせて、目標に向かってチャレンジする。何でもやってみないと始まらない。やらないまま終わるのが人生においてもったいないと思う。やってどうかの方が絶対に楽しいはず。可能性は無限大だから人生が楽しくなる。
内野:好きな言葉は何ですか?
交川:「感謝・笑顔・挑戦」です。この言葉を大切にしてこれからも取り組んでいきたいです。
内野:ルーティンにしている事を教えてください。
交川:競走車を押してくれた人に挨拶をして「Rランナー、今日もよろしくね」と一言声をかけます。
内野:ファンの存在はどう感じていますか?
交川:感謝の気持ちでいっぱいです。こうやって頑張っていられるのはグループの先輩、後輩はもちろんですが、ファンの皆様の応援があっての事だと思っています。デビュー当時の全然走れなかったあんな時から応援してくれている。心強いしありがたい。凄く頑張ろう頑張らなきゃと、成績が良くても悪くても前向きに取り組んでいこうと、笑顔になれます。
内野:山陽オートで10月14日から若獅子杯争奪戦が行われます。
交川:昨年、初めて若獅子杯に参加しました。若手の上位の皆さんが集まるシリーズなので、どんな開催になるのか場の雰囲気を感じながらの5日間は、あっという間でした。
今年は、昨年よりいい結果を残せる様に頑張ります。
内野:オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
交川:いつもオートレースを応援頂きありがとうございます。
車券に貢献出来る様に頑張ります。
これからもオートレースを楽しんで下さい。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
2020年10月14日開催のGII若獅子杯争奪戦(山陽オート)に出場する松尾彩選手。2019年10月の練習中に怪我をして2020年1月末に復帰。復帰後は上手く走れない日々が続きました。ですが怪我に負けず、目標に向かってオーバルに立ち向かう山陽オートの宝、女子レーサー松尾彩選手を紹介します。
インタビュー / 内野久照
内野:まず始めに身長・体重をお聞かせ下さい。
松尾:157cm41kgです。太りたいのですがなかなか増量しないです。
内野:色々と質問していきますね。出身は?
松尾:福岡県太宰府市です。
内野:小さい時はどんな子供さんでしたか?
松尾:育てにくい子供だったと思います。負けん気が強く、親にも態度で反発していました。我が強くあまのじゃくでした。
内野:これまではどんなスポーツをやってきましたか?
松尾:小学校の時はミニバスです。中学校ではソフトボール。高校ではバスケットです。
内野:前職は何をされていましたか?
松尾:車のディーラーで働いていました。少しの間ですが整備もやらせて頂きました。
内野:一般企業からの転身。きっかけは?
松尾:仕事のやりがいはありましたが「ずっとこのままでいいのかな」と思うようになり何か刺激が欲しいなと思いました。
内野:オートレースとの出会いを教えてください。
松尾:ボート選手になりたくて何度も受験しましたが不合格。
SNSでオートレースの存在を知りました。
内野:オートレースを見た事はありましたか?
松尾:なかったです。選手試験を受けることを決めて、初めて飯塚オートへ観戦に行きました。とにかく迫力が凄かった。選手が格好良かった。初めてだったのではっきりと印象に残っています。金網の向こう側に行きたい。見られる側になりたいと強く思いました。
内野:大きな決意があったのですね。
松尾:年齢的な事を考えて1回受けてダメだったら諦める覚悟で挑みました。だから絶対に選手なると決意してオートレーサーを目指しました。
内野:新たなる挑戦にご両親は?
松尾:応援してくれています。だから親には感謝しかない。これまでいつも何か言われる度にブスっとした態度で接していたので申し訳なかったです。だからこれから恩返しがしたいですね。
内野:デビューして順調に来ている中での怪我がありましたが。
松尾:はい。昨年の10月14日前検の練習でした。16時ころです。
その節はA級B級戦でした。絶対に優勝戦に乗ってやるという気持ちで意気込んで前検を迎えたのですが...。
内野:診断が下された時は?
松尾:左ひじの骨折、それと左足の靭帯を怪我しました。診断結果が全治2ヶ月でした。
聞いた時は「えっ!泣きそう」でした。
内野:復帰が2020年1月30日でした。
松尾:復帰後はまったく乗れませんでした。乗れないまま引退するのでは、と気持ちもダメな方向に進みました。周りは前みたいに「乗れるようになるよ。大丈夫よ」と励ましてくれましたが、乗れない日々が続きました。
もちろん悔しい気持ちはありました、が苦しくて辛い日々でした。3ヶ月くらいは悩み続け追い込まれていましたが、周りの皆さんのおかげで「やるしかない、考えていても仕方ない」と開き直る事ができました。
内野:師匠は佐々木啓選手(山陽:23期)。師匠とお会いしたのは?
松尾:佐々木選手との初めての出会いは養成所でした。
お会いした瞬間、この人に教えてもらいたいと思ったくらいです。
まさか私が弟子になれるとは思っていませんでした。凄く嬉しかったです。
内野:佐々木選手の教えは?
松尾:「まずは立ち上がりを決めろ」です。おのずとコースが良くなってくる。そうなると1級車に繋がると教えて頂いています。
内野:レース場でのスケジュールを教えて下さい。
松尾:5時40分起床です。6時にロッカーに降りて出走表配りと、ロッカーの掃除をします。主にタイヤのカス取り。6時40分頃から自分の事を始めます。
内野:休みの日は何をしていますか?
松尾:休みの日はとにかく寝ています。2日間ほど寝ているかも
内野:家でのトレーニングは?
松尾:家では筋トレをしています。腕立て伏せや、体幹トレーニングをやっています。
内野:今の目標は?
松尾:目標は増量ですね(笑)。体重が軽い影響でコーナーへの突っ込みが決まらない。今は立ち上がりから伸びる車にしてもらっている。自分的には太りたい。レース展開を作る為には突っ込みが必要です。45kgが理想ですね。今は41kgです。
内野:太宰府市出身ということでお聞きします。おすすめスポットは?
松尾:もちろん太宰府天満宮です。
内野:太宰府天満宮といえば梅ケ枝餅です。どこのお店がおすすめですか?
松尾:「かさの家」が美味しいです。
内野:飲食店はどこがおすすめですか?
松尾:水城らあ麺(福岡県太宰府市水城)です。ラーメンはもちろんですがちゃんぽんも美味しいです。
内野:好きな男性のタイプは?
松尾:タイプはないのですが...。私は雰囲気で人の事を好きになります。
内野:芸能人では誰がタイプですか?
松尾:木村拓哉さんです。格好いいですよね。
内野:賞金で買った大きな物はありますか?
松尾:賞金で大きな物は買っていません。1級車を一括払いするために今は貯金しています。
内野:1級車の練習が始まりましたね。
松尾:はい、直線の伸びが凄いです。まだコーナーは掴めていません。
内野:今はどんな練習を行っていますか?
松尾:大きいコースはもちろんですが小さいコースも走れるように練習しています。
とにかく上手く走りたい。そのレースそのレースで展開があるので対応出来る技術を身に付けたいです。
内野:2021年1月から1級車。車名は決めていますか
松尾:「ソアレ6」に決めています。今は「シエル6」
内野:6のこだわりは?
松尾:ミニバス時代の背番号に関係しています。キャプテンが4番で副キャプテンが5番でした。この2つは決まっている背番号。6番からは毎回試合ごとのレギュラーに渡される番号です。6番は実力があり上手いと認められた選手に渡される番号なので6番には執着がある。
内野:2級車のシエルとは?
松尾:シエルはフランス語で「空」です。空が大好きです。
青い空が好きですね。空はどこまでも繋がっているから大好きです。
ふとした時に空を見上げて自分ってちっぽけだなと思います。
内野:ソアレは
松尾:ソアレはルーマニア語で「太陽」です。
2級車のシエル、大きな空の中で1級車ソアレ、太陽が輝き続けるということです。
自分を持ち続けて行きたい。こだわりを持って目標にチャレンジしたいです。
内野:2級車でのレースは12月までとなります。
松尾:復帰してからは一度も準決勝戦に乗っていませんが2級車で初優勝を決めたいと思っています。そして何としても初優勝したいです。
内野:ライバルは?
松尾:レースで走るメンバー全員がライバルです。
内野:同期はどのような存在ですか?
松尾:助けてくれるし、切磋琢磨できる大切な存在です。
内野:意識している同期は?
松尾:上和田拓海(川口:34期)選手と、川口裕司(飯塚:34期)選手と同ハン30m前に行きたいですね。
内野:座右の銘を教えてください。
松尾:「結果に出ない努力はしていないのと一緒」何事も結果が全てです。
内野:大切にしている言葉はありますか?
松尾:師匠に「速くなりたい。速くならせて下さい」と何度も言う中で、師匠から「速いだけじゃなく上手い選手になれ」と言われました。いつもこの言葉を意識しています。
内野:オートレースの魅力は?
松尾:レース道中の競り合い。何といっても抜きつ抜かれつですかね。
内野:夢は何ですか?
松尾:師匠の佐々木啓選手と優勝戦に出場する事です。
斡旋が同じ開催の時は師匠に「優勝戦で会いましょう」と言うと「予選突破をしてから言え」と鼻で笑われていますが「でも口に出す事はいい事だ」と言ってくれました。
内野:夢の対決はどっちが勝つ?
松尾:もちろん私が勝ちます。師匠は「負けたら選手を辞める」と言っていました(笑)。
内野:ぜひ夢に向かって頑張って下さい。オッズパークを御覧の皆様へ、メッセージをお願いします。
松尾:自分はスタートに自信があるので、10m後ろの選手に食われない様にしたい。
たとえ食われても粘り強くレースが出来るように頑張ります。
これからも応援よろしくお願いします。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
伊勢崎所属の33期。父は伊勢崎20期の伊藤正司選手。2017年7月デビューの若手です。今年の前半は、なかなか成績が良くならず苦しんでいた時期もありました。しかし、8月に2度目の優勝を果たしてからは、最重ハンデに下がっても連に絡むなど車券に貢献しています。最近の状況や今後の目標などお聞きしてきました。(取材日:2020年9月23日)
インタビュー / AKI
AKI:まずは、2度の優勝を振り返りたいと思います。1度目の優勝(2019年2月19日:浜松)1級車に乗り替わってすぐでしたよね?
伊藤:1級車に乗り替わって2ヶ月経たないくらいでしたね。
AKI:雨、湿走路でしたよね?
伊藤:そうです。1級車で乗ったことのない雨(笑)2級の雨は速くもなく遅くもなく。1級車に乗り替わってからはなかなか雨が降らず、あの優勝した日が1級車初めての雨でした。
なので、どうやって走っていいかもわからず、かといって大外ぶん回しても勝てないと思ったので、一か八かでインコース走ってみようかなと思っていましや。そしたら走れちゃったみたいな感じ。珍現象が起きました(笑)
AKI:1度目の優勝はご自身でも驚きの優勝だったんですね!
伊藤:本当、1番自分がびっくりしてますよ!!きっと8着だろうと思っていたので。
AKI:初優勝のレースリプレイ見てどう思われましたか?
伊藤:いや~上手く乗ってんな~て思いましたよね(笑)未だになんであんなに乗れたか不思議です。ただ、エンジンの状態はすごく良かったなぁと思います、今思うと。晴れのレースでもいい上がりタイムが出ていたし、優勝戦もエンジンに助けられた感じですね。
AKI:なるほど。その後の湿走路は...。
伊藤:全く乗れなくなりましたね(苦笑)
AKI:湿走路は滑るとかですか?
伊藤:滑るのもありますが、乗り方が分からないというか。ここ1年ずっと訳分からないまま、兄貴分の田中賢さん(伊勢崎29期:田中賢選手)に乗り方を教わっていて。そしたらここ最近、雨が少しずつ乗れるようになってきたんです。
AKI:そうですよね!連対率も上がってきてます!
伊藤:少しずつ兆しがみえてきてる感じはしてます。
AKI:何を変えたんですか?
伊藤:座る位置や姿勢を変えました。晴れは後ろに、雨はフロントを意識してというように。田中賢さんに言われました。その乗り方を意識して練習した成果が最近出てきたかな?という感じです。まだ速くはないけど、以前のように桁外れに遅いという事はなくなってきてると思います。
AKI:2回目の優勝が今年の8月(2020年8月10日:浜松)でした!2度目も浜松だったんですね!
伊藤:周りには浜松に移籍しろとか言われましたね(笑)けど、自分の中では別に得意とかいうわけでもないんですよ(笑)たまたま成績残せたのが浜松というだけです。
AKI:2度目の優勝の時はどんな状態だったんですか?
伊藤:優勝した2節前くらいにパーツ交換をして車の状態は上向きになってたんです。レース足がすごく良くなって。そこから乗り込んだらパーツが馴染んで良くなりました。
AKI:パーツ交換でガラリと変わったんですね。
伊藤:そうなんです。それまでは全然ダメで。1月から半年くらいは大きな着ばかり。クランクやケースを新品にしたり、ヘッドを替えたりしたけどあまり変わらなくて。最後にシリンダーを替えたら一撃。ここかよー!って感じでしたね。乗ってる体感も全然違うし、行きたいところにも行けるし。大外をぶんまわせるエンジンが作りやすくなりました。
AKI:なにが起きるかわかりませんね。
伊藤:本当ですよね。優勝の少し前が悪過ぎて、ハンデ20m前になるかもと少し覚悟していました。そんな時の優勝だったので本当に良かったです。
AKI:2度目の優勝から最重ハンデになりました!この位置で走ってみていかがですか?
伊藤:GIムーンライト(GIムーンライトチャンピオンカップ 9月9日~13日:伊勢崎)を走ったんですが最重ハンで走れるグレードは嬉しかったですね!オールスターの時は最重ハンに下げられていたんですが、今回は自力で後ろに下がっての最重ハン、素直に嬉しかったです。
AKI:厳しい位置での戦いはどうでしたか?
伊藤:とにかく楽しかったですね!勝ち上がる事は出来なかったですが、「やっぱ最重ハンはすげーな!厳しいなー!」と思いながら、最重ハンで戦える楽しさ、嬉しさが凄かったです。4、5日目に漏れ戦ですが最重ハンで3着と連に絡めたし...最重ハンの第一歩、ムーンライトは本当に楽しかったです。
AKI:その次の節の普通開催もしっかり連に絡んでいましたよね!
伊藤:そうですね。最近思うのが、気持ちの余裕が出て来ました。前までは一杯一杯。レースはいつも100パーセント。だから、失敗したり、落車したり、事故したり...。気持ちで焦る部分が凄くありました。
AKI:その焦りはどこからきてたんですか?
伊藤:速くならなくちゃとか、早く最重ハンにならなくちゃとか、自分の中で変なプレッシャーを感じてしまっていました。そんな中、さらに今年の前半は成績が良くなく...焦っていましたね。田中賢さんにも「レースも慎重に。前の前までしっかり観察して、相手の動きをしっかり見れるようにならなきゃダメだぞ!」とはずっと言われていたんです。自分は前しか見てないし、気持ちで走っちゃうので「そうだなぁ」と思いつつもレースになると忘れちゃって。けど、エンジン状態が良くなってきてから、"気持ちの余裕"のことを思い出して冷静にいけるようになりました。
AKI:気持ちの変化があり、周りが見えるようになったという感じなんですね?
伊藤:そうですね。気持ちの変化は大きいです。前まではレースで緊張していたんですが、今は緊張もしなくなりました。余裕が出てきました、自分も戦えるかも、と。
AKI:御自身の捌きに感じてはどう思いますか?
伊藤:ここ最近はなるべく内に行くようにしています。基本は外のコースなんですけど、隙があれば内のコースもと思っています。外のコースだけじゃ厳しいですし、夏場は特に滑りやすいので。まだ混戦で内に向けるのは厳しいんですが、1対1や、内が甘い人がいればしっかり三角切って内に入ろうと意識しています。それが最近は上手くいってる気がします。
AKI:一つ一つ上のランクに上がっていってますね!
伊藤:そうですね、けど、もちろん甘い部分はまだまだありますよ。混戦になった時に外行って内をすくわれたり。まだまだこれから、上達しないとだめですね。
AKI:整備の面はいかがですか?
伊藤:いつも田中賢さんに整備の情報をもらっています。前まではあけあけで外を大きく走るエンジンを作りたかったんですけど、今はハンデが後ろになって捌けるエンジン作りを意識してます。トルク感があって回転も上がるようなエンジンですね。実際にこれが出来てるかは分からないですが、前とはエンジン作りの方向性は変わってきました。
AKI:なるほど。捌いていけるエンジンですね。
伊藤:はい。外のコースだけではなく、内のコースも走れる様に。コーナーのグリップ操作も変えていかないといけないので難しいですね。どうすればいいのかな?と言う感じです。けど、今はとにかく最重ハンで勉強したい気持ちがあるので、失敗してもいいから色々やってみよう思っています。やったことないセッティングも練習でやってみたりして、良かったらレースでも走ってみてと言う感じです。
AKI:扱ってみての変化はありますか?
伊藤:運が良いというか、自分が思った方向に行ってくれています。今のところは順調に正解は出せているかなぁと思っています。やっぱり嬉しいですよね。自分で整備して、結果が出た時は。
けど、いつダメになるかも分からないので、悪くなった時でも粘れる様に、自分の引き出しを多く持ちたいなと思っています。
AKI:元々はアパレルをされていたと言うことですが、機械、エンジンなど触ったことはあったんですか?
伊藤:全くなくて。工具の名前すら分かりませんでした。なので、養成所ではちょーテンパりましたね。こんなに工具の名前覚えらんないよ!って(笑)レースするだけじゃないのか!と気付いてヤバイなと思いました。
AKI:お父様である正司選手から仕事の内容など聞いていなかったんですか?
伊藤:全く聞いていませんでした。なので、最初は整備の面でかなり不安になりましたし、今でも周りの選手からは仕事が雑だとか言われます。自分、不器用なんで(笑)
AKI:けど、今は良い方向にいってますね!
伊藤:そうですね。僕はいろんな選手に聞きに行くんですよ。「こういう症状があるんですがどうしたらいいですか?」とか情報を求めていきます。そして、言われたことは全てやってみる様にしています。やっぱり自分だけじゃエンジン作りは分からないから、疑問に思ったことは聞きにいく様にしています。自分に持っていない情報を持っている人はいっぱいいるので。遠慮せずに行きます!
AKI:近況のスタートですが、最重ハンでのスタートはいかがですか?
伊藤:周りがとにかく恐ろしく速いですね(笑)そして、スタートが自分の中で1番解決できなかったことで、いろんな人に聞いてアドバイスを貰ってってやったんですけど上手くいかなくって。なかなか正解が出ないんですよ...。
AKI:正解はまだ出ていないんですね?
伊藤:だったんですが!練習の時にスタートが速い選手の横につけて、どうやって切ってるんだろう?と見ていた時にひらめいた事があって。切り方を変えてみたんですよ。そしたら、切れる様になって。S級選手と同タイム位で出れる様になったんです。これが、2度目の優勝の直前です。
AKI:掴めたところがあったんですね!
伊藤:はい。ちょっとは成長したなというか、枠なりには出れるぞ!という感じになりました。周りの選手にも「スタート速くなったな!」と言ってもらえて。やっぱ嬉しいですね。最近は自信を持ってスタートを切れる様になりました。
AKI:良い方向にいってますね!
伊藤:そうなんです。今は全部が良い方向にいっています。とは言っても、いつ悪くなるか分からないので、今のうちに成長しておきたいですね。やれる時にやらないと。
AKI:全部が良い方向にいっているというお話ですが、今の課題はなんですか?
伊藤:課題はもうありまくりますよ!!(笑)スタートもそうだし、捌きもそうだし、エンジン作りもそうだし...課題となると全部になっちゃいますね。けど、その中でも課題にしてるのは、"レース道中の付け位置"ですね。自分はまずは外という付け位置になってしまうんですが、S級の人たちはちょっとした隙を見て内に潜り込んでくる。そこですよね、1番。付け位置が悪すぎるので。
AKI:目標は決めてるんですか?
伊藤:自分は大きな目標を決めないんです。小さな目標を立ててクリアしていく方が挫折しないかなと思っています。スタートをしっかり切るとか、ちょっとしたことでいいんですよね。そういうので自信が出てくるので。大きな目標ばかり立てると道のりが長いから、小さな目標をクリアしていける様に専念しています。
AKI:ちなみに今の小さな目標は?
伊藤:今は、"最重ハンで優勝戦に乗ること"です。そして、少し大きな目標だと"来年のグランプリに出る事"です。
AKI:グランプリの選考は1年間の優勝戦ポイントですよね?
伊藤:そうですね。先月8月に優勝して、地元伊勢崎で優出出来て、ポイントはあるのでこのままの勢いで最重ハンで優出できればリーチなはずなんです。頑張りたいですね。
AKI:話は変わりますが、正真選手は2世レーサーになりますが、やはりお父様の姿を見て選手になろうと思われたんですか?
伊藤:そうですね。小さい時からオートレース漬けの毎日でした。母と祖母がオートレースが大好きで、小さい時から親父のレースを見てましたし、家でもCS放送がついていました。なので、自然と将来はなにかしらのレーサーになりたいなぁと思っていました。33期以前も受けようとしたんですけど色々タイミングが合わなくて。33期を受けて受かりました。けど、小さい頃は親父と同じ職場って嫌だなと思っていたんですよね。ずっと比べられちゃうし。
AKI:実際に同じ職場になってみていかがですか?
伊藤:親父とは正反対の道を行きたいなと思っています!親父はインを走って後続を抑えるタイプのレーススタイル。僕はあけあけというか、スピードを活かせるような、スピードは絶対に負けないような選手になりたいです。
AKI:正司選手のインはかたいですよね!
伊藤:あのインに入れればいいなぁと思ってるんですけどね。練習でたまに親父のインに入ったりするんですけど、その後やっぱり張っちゃいますね。練習なので内のぞくとインコースを少し開けてくれたりするんですがそれでも張っちゃう。それでやり返されて。どうやったら親父のインいけるの?と思いますね。S級の人達は狭いイン入って綺麗にコーナー回るので凄いです。親父もあんなに小さなコースで速く走れるのも凄いと思いました。
AKI:正司選手とはロッカーでお話しされるんですか?
伊藤:新人の頃は親父に頼ったりするのも嫌だったし、見栄えも悪いしあまり喋りませんでした。けど、ここ最近は情報交換をしますよ。自分の成績良いもんで親父も頼ってきます(笑)頼られる事は嬉しいですね。選手になる前は親父と話すこともあんまりなかったんですが、同じ世界に入ってからはよく話すようになりました。仲良くやってます。
AKI:次は同期のお話ですが、33期の中では年上になりますよね!そして、よくいじられてますよね(笑)。
伊藤:本当ですよ(笑)もう少し優しく扱ってと思いますよ(笑)。
AKI:おじいちゃんみたいな発言(笑)。
伊藤:33期は若いから元気ですよね。けど、ありがたいですよね。気を遣わずに接してくれるのは。自分は先輩後輩とかあんまりしたくないんです。同じ人間なんだから、という感じで。自分自身も先輩面しないようにと意識してました。
AKI:同期ですしね!
伊藤:そうなんです。最初は年上だからっていう感じもあったんで「それはやめよう!」て言って向き合ってきました。けど、時間が経つにつれておかしな事になっちゃいましたけど(笑)なんでもかんでも言ってきますからね!(笑)
AKI:年齢に関しては考えたりしますか?
伊藤:しますね。自分が35歳の時あいつら何歳だ?まだ20代か!とか思うと気持ちの焦りはあります。同期だけとあっちの方が若いから先が長いよなぁって。そういう部分で焦りというか、自分には時間がないというか、デビューして5年以内には最重ハンに定着してないといけないと考えてました。
AKI:同期の活躍はどうご覧になっていますか?
伊藤:めちゃくちゃ刺激になってますよ。泉田(川口:泉田修佑選手)、黒川(川口:黒川京介選手)、中村(飯塚:中村杏亮選手)とか、33期の中で常にトップで走ってる存在なんで。才能もあるし、良い刺激もらってます。
AKI:負けらんない!って感じですか?
伊藤:負けらんないというか、33期みんなで最重ハンで走れたらいいなと思っています。みんなで速くなれればという感じです。もちろん基本は自分が頑張ろうで、今は33期のトップに追いつきたいですね。そして、自分も同期を引っ張っていく存在でありたいと思っています。
AKI:正真選手はSNSを活用されていますが、ファンの方とも交流されていますよね!
伊藤:Instagramなんかでやりとりさせてもらっていて、応援してくださってる方は認識しています。なるべく、ファンの方とのやりとりも大切にしたいと思ってます。応援されなくなったら寂しいですし、自分の走りを見て勇気をもらってますとか言われると頑張んなきゃと思えます。ちょっとでも恩返ししたいです。
AKI:レースはもちろんだけど、SNSを通しても恩返ししていきたいということなんですね。
伊藤:自分はそうですね。ファンがいなくなったらオートレースはなくなってしますので。
AKI:今月、第一子が誕生されていましたよね!そのこともInstagramにUPされていましたが、祝福のメッセージ沢山届いたんじゃないですか?
伊藤:めちゃくちゃ届きました!!!返事するのが大変でした(笑)
AKI:パッチリ二重なところとかそっくりですよね!
伊藤:そうですか~。いやー本当に可愛いんですよね(デレデレ)けど、息子ができてより一層頑張らないといけないなと思うようになりましたね。それに、怪我をしないよう危ないレースはせず冷静にと更に思うようになりました。息子が生まれる少し前くらいから成績も良くなって、息子には助けられていますね。
AKI:頑張って稼がないとですね!!レースはGIIが続きますよ!
伊藤:そうなんです。スタート行かれても同じ最重ハンの人を1人でも捌けるようなレースがしたいですね。最重ハンの選手としっかり戦えるよう、準決勝に乗れる様に頑張りたいです。
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
伊藤:何故か最終日は3連対率が高いので、もしよかったら穴目でも狙ってみてください(笑)そして、これからも応援よろしくお願いします!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。