飯塚所属の33期。2017年7月にデビューし現在(2019年12月29日)の優勝回数は2回。浦田信輔選手(飯塚23期)に憧れ"夢はオートレーサー"を見事に叶えた選手の1人。そんな憧れの浦田選手と同じ整備グループの田中茂選手(飯塚26期)の弟子となる。先輩選手から刺激を受けながら過ごした約2年半、そして今後の目標などお話し頂きました。
インタビュー / AKI
AKI:小さい時からオートレースを観ていたということですが、いつ頃からなんですか?
木山:小学生の時からです。
AKI:初めてオートレースを観た時はどんな印象でしたか?
木山:「かっけー!!!」と思いました。初めて観に行った時にちょうど浦田さんが走っていて。すぐ浦田さんの大ファンになってオートレースに惹かれました。
AKI:選手になろうと思ったタイミングはいつなんですか?
木山:最初にオートレースを観た時です。すぐに選手になりたいと思いました。
AKI:1発で引き込まれたんですね。いざ試験を受ける時を振り返るとどの様な感じだったんですか?
木山:自分は中学のころから全く勉強が出来なくて(笑)高校の時も馬鹿だったのでオートレーサーの夢も諦めかけていました。体力も無いし。なので、試験を受けて「受かるぞ!」というよりも、とりあえず受けてみよう。落ちたらまた次のチャンスで、という感じでした。そしたら受かって。学校終わって携帯を見たら親から電話がめちゃくちゃかかってきていて。最初は身内の不幸かと思いました(笑)けど、「受かったぞ」と合格の連絡で。ダッシュで帰りました。
AKI:御家族みんなでオートレースファンなんですよね。
木山:そうなんです。オートレース好き家族です。うちはビンボーなので、選手になって親孝行を出来ています。憧れのオートレーサーになれて嬉しいです。ここに来なければ何をしているだろう...アルバイトかな。ニートかな。よかった手に職につけれて、ほんと良かった(笑)夢中にもなれてレースも純粋に楽しいです。
AKI:初優勝の賞金の使い道は?
木山:貯金しました(笑)仕事でも使うので。お金もかかりますし。親にも何かしたと思います。はっきりは覚えていませんが、何かしました(笑)
AKI:試験に見事合格。そして、憧れの浦田選手と同じ整備グループとなりましたね!
木山:やっぱり嬉しいですね。最初は「浦田選手と同じロッカーグループ...まじか!」という感じでした。
AKI:浦田選手の第一印象は?
木山:緊張しかなくて。あんまり覚えてないです(笑)けど、浦田さんがよく喋る人とは思わなかったのでびっくりしました。
AKI:田中茂選手が師匠になると聞いた時は?
木山:もちろんそのことも嬉しかったです。速くて活躍している選手なので。自分がいるロッカーはみんな速い。凄いロッカーに入ったなと感じています。
AKI:田中茂選手の第一印象は?
木山:怖いとかは無かったですね。ただ、もちろんレースの事は厳しい部分もあります。けど、怒られるという感じではなく「ここはこうで...」という感じです。指導をするという感じですね。
AKI:茂選手はどんな人ですか?
木山:面白い方です。大好きです。オートへの向き合い方が凄いですし、人間性も大好きです。
AKI:実際に活躍している先輩の整備を間近で見ていかがですか?
木山:仕事がとにかく速いです。最初は本当に訳分かんなかった。ここのロッカーは下回りの整備を行うことが多いんですが...本当に訳わからなくて(苦笑)手伝いたくても出来ませんでした。
AKI:ちなみに、茂選手といえば筋トレですが、木山選手は筋トレされないんですか?(笑)
木山:2020年から始めようかなと考えています。コソッと。(笑)
AKI:そこは茂選手には言わないんですね(笑)
木山:言わないです。まだ早いかなとも思うので。けど、いずれ一緒に筋トレしようと考えています!(笑)自分は体力もないんで体力作りも兼ねて。レースをしてて後半キツイですし、今のままじゃ10周はもたないです。8周のレースもしたことがないので分からないですが6周でもエンジン悪ければキツイです。エンジン良ければ良いんですがいつも良いとは限らないですし、今後は体力も付けていきたいです。
AKI:ただ、デビューしてここまで順調に見えますが?
木山:もちろんまだまだな面もありますが、順調にいってます。優勝も2回できていますし。けど、早く最重ハンに行きたいですね。目標はまずそこです。同期も最重ハンで走っていますし。ただ、最重ハンデはきついだろうな...(笑)
AKI:今のハンデ位置に関してはどう感じてますか?
木山:最初はきつかったですね。人を捌く技術もいるし、スタートの速さも違います。スタートには自信がある方なんですが、角度が付くハンデ20、30mの外側になると厳しいですね。内側なら良いんですが。
AKI:ただ、近況は安定した成績ですよね?
木山:ハネがないからですね。それが一番です。ハネがないとエンジンの整備に時間をかけれます。けど、ハネを治すのにかなりお金がかかりました。フォーク一式、フレーム一式、エンジンも扱いました。結果的に原因はハンドル。師匠や浦田さん、桝崎さん(飯塚28期・桝崎陽介選手)がつけているハンドルのパーツにしたら治りました。ハネがないだけで全然違いますね。ハンドルのパーツを交換してすぐに1着1着です。
AKI:スタートに関してはいかがですか?
木山:スタートは自信がある方です。感覚ですがスタートに苦労したという感じはなく。クラッチ板を定期で交換する程度であまり扱いません。
AKI:湿走路に関しては?
木山:雨はちょっと...。苦手ですね。恐怖心とかは無いんですが何故か乗れません。湿走路は課題です。ブチ走路の方が良いですね。コーナーが乾けば濡れている走路でも走れます。
AKI:飯塚はミッドもありますが、消音マフラーに関してはいかがですか?
木山:消音は嫌いじゃないです。飯塚は。川口はとんでもなかったです。跳ねるしエンジンも合いづらいですね。ただ、消音の方がスタートが良いです。
AKI:ミッドは不規則になりやすく体調崩したりしないですか?
木山:それは大丈夫です!
AKI:さすが!若さですね!
木山:ですかね?きますか?
AKI:きますね〜(笑)羨ましいです(笑)寝れなくなったりしますよ。
木山:...寝れますね(笑)
AKI:デビューからの勝利数は43回。この数字はいかがですか?
木山:悪くはないんじゃないですかね。
AKI:デビューして2年半、改めて振り返ってどんな2年半でしたか?
木山:デビュー当初はきつかったですね。縦社会に慣れなくて...
AKI:学生時代は部活動とかはされていなかったんですか?
木山:高校時代はなにもやっていませんでした。帰宅部です。中学は野球部だったんですが、高校は早く帰りたくて(笑)
AKI:なるほど、その縦社会に馴染めなかったんですね。
木山:はい。挨拶とかも自分なりには声を張ってるつもりなんですが「声を大きく。小さい!」とよく言われます。今はだいぶ慣れました。
AKI:そういえば、同じ整備グループで新しい練習着を作りましたよね!ファンの方の間ではこの練習着何人いるんだろうと話題になってましたよ。
木山:茂さん、陽介さん(飯塚28期・桝崎陽介選手)、浦田さん、安東さん(山陽25期・安東久隆選手)、飛竜さん(山陽29期・丹村飛竜選手)、石橋さん(山陽28期・石橋大選手)、 矢野さん(山陽31期・矢野正剛選手)、岡松さん(山陽17期・岡松忠選手)...めっちゃいますね。茂さんは自分の名前入りとリーチマイケルがあります(笑)みんなで作ろうとなりました。ただ、自分はラグビー全く見ていなかったのでわかりません(笑)けど、ツナギと良い感じの色合いになったんでこれはこれで良かったです。
AKI:フェンダーも新しくなりましたね!
木山:はい。車名にもなってる「チャモスケ」です。
AKI:木山選手の愛犬なんですか?
木山:実は違います(笑)
AKI:ええ!てっきり愛犬かと(笑)
木山:そうなんです。愛犬と思われてる方もいるんですが、自分のイヌじゃないんです。小学生から仲良しの友達の家の犬です。結構家にも遊びに行くんですが、友達のお父さんが「1級車になったら「チャモスケ」と車名をつけて欲しい。」と言われていて。なので実は愛犬ではありません(笑)
AKI:なるほど(笑)けど、お友達の御家族も一緒に応援して下さってるんですね。
木山:そうですね。飯塚オートにも来てくれています。
AKI:応援といえば、ロッカーに名前入りのタオルが飾ってありますが、こちらはファンの方から頂いたんですか?
木山:はい。頂きました。この写真は、伊勢崎のBバトル、8号車の時のものです。この時は優勝したかったなぁ...かなりチャンスでした。
AKI:木山選手自身も元々はオートレースが大好きで選手のファンで。けど、今は逆の立場になりました。自分にファンがいるというのはどんな感じですか?
木山:やっぱり嬉しいですね。FAXも嬉しくて全部取ってあります。伊藤正真(伊勢崎33期)ほどファンはいませんが(笑)ファンの存在は自分にとってとても大切です。
AKI:レースで人気になることに関しては?
木山:自分は試走があまり出るタイプではなくて。けど、最近はタイムも出るようになりました。なんでかはわかりませんが。なんでなんだろう?(笑)いつも通り走っているんですが。試走をしっかり出して安定させるようにもしないとですね。
AKI:目標はなんですか?
S級に上がることですね。黒ちゃん(川口34期・黒川京介選手)がGIを獲ったので自分もグレードを獲りたいですが、まずは最重ハンデになってS級になることです。
AKI:同期がGI獲る所を観てどう思いましたか?
木山:嬉しいですね。やっぱり、同期が勝つのは。悔しいという気持ちより祝福の気持ちがほとんどです。
AKI:課題はなんですか?
木山:捌きですね。1級車に乗り替わってからすぐに優勝したけどあれは逃げのレース。もちろん優勝は嬉しいですが、捌きでの優勝はまた違うと思います。後ろから追い上げての優勝もしたいです。
AKI:今後、どんな選手になりたいですか?
木山:自分のことを知ってほしい。顔と名前とセットで。誰?とならない選手になりたい。良い走りをしないと覚えてもらえないので、しっかり成績を残して"木山優輝"を知ってもらいたいです。多分マイペースなんで周りは気にせず自分は自分で。コツコツ頑張ります。
AKI:それでは、最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
木山:"木山優輝"を知ってもらえるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
最後に、
「プロフィール写真変えて欲しい。ガキっすもん。同期何人かは撮り直しているんですが、自分は撮り直してなくて。新人の方がかっこいいすもん。恥ずかしい。。。」
と言っていました。JKAさん、木山選手の写真を撮り直してあげてください(笑)
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。