小さな体に大きなパワー!身長153.5cmのミニヒーロー鈴木宏和選手がスーパーヒーローになる時が必ずやってきます。日本一のスタートを武器にSGファイナルステージを目指す鈴木宏和選手に2019年ここまでを振り返って頂きました。これからのオート界を必ず引っ張って行く選手の一人です。この機会に浜松32期鈴木宏和選手の事を覚えて下さい。
インタビュー / 内野久照
内野:本日は宜しく御願いします。早速ですが今年はこれまでどんな流れで来ていますか?目標に対していかがでしょうか?
鈴木:今年はというか毎回ですが『準決勝戦出場』を目標にしています。
ここまで何回か取り逃しましたがこれからも毎回・毎節『準決勝戦出場』を目標にしていきたいです。内野:昨年の今頃と比較してどうですか?
鈴木:今年をここまで振り返ると昨年の方が良かった気がします。
少し前まで足回りの不安があり跳ねが続き苦しい時期がありました。
その跳ねが軽減してからは安定した成績が残せて晴れの場合は結果が出ています。
内野:そもそもオートレーサーを目指したきっかけを教えて下さい。
鈴木:子供の頃の夢がF1レーサーになる事でした。高校生からカートを始め夢に向かっていました。勤めていた会社の人から教えて頂いたのがオートレースです。
ギャンブルとしての関心はありませんでしたがボートやオート自体のレースに興味がありました。走る事や競走に憧れていました。
内野:競走車名 『ナアーモ』に込められた意味は?
鈴木:ネットで検索をした時に鈴木宏和の名前しか出ない物にしたかった。造語になるのでしょうが自分だけの物が欲しかったので『ナアーモ』になりました。
内野:ナアーモで検索すると『鈴木宏和選手プローフィール』とトップに出てきます。
鈴木:はい。そうなんですよ(笑)これがやりたかったんです。
内野:色々質問させて頂きますが...レースに向かう時は何を考えていますか?
鈴木:気合いを入れ過ぎない様に極力気を付けている。気持ちがすぐ一杯一杯になるので無心でいられる様にいつも心がけています。
内野:レースが終わってからは何をするのでしょうか?どう取り組むのでしょうか?
鈴木:レース後はまず1番にVTRで振り返ります。そして分析しています。これは毎レース行っている事で整備の方向性を決める事にも重要で凄く役に立っています。
内野:32期の中では同期では誰と仲良しですか?
鈴木:同期32期の中ではわりと年齢が高いメンバーと仲良くさせてもらっています。ゆうじ君(佐藤裕児選手)ヤッシー(松本康選手)良次くん(高宗良次選手)と話が合うというか仲が良いですね。
内野:同期でのライバルはズバリ誰ですか?
鈴木:選手としてライバル視しているのは中村友和選手です。
友和には絶対に負けたくない気持ちは強いですね(笑)
地元浜松の同期ですしデビューから一緒だったので特に意識しています。友和にはデビューからずっと負けていたけどやっと追いつく事が出来て今ではお互い最高ハンデで戦っているので良い刺激になっています。
内野:お互いが刺激になって切磋琢磨しているのですね。
鈴木:良きライバルと僕が思っているだけですが...
内野:鈴木圭一郎選手の事はどう思っていますか?
鈴木:圭一郎の存在ですか?業界を引っ張り続けている大きな存在です。圭一郎がいるから32期は注目されているし、だから皆が頑張っていると思う。圭一郎の存在は大きいですね。
内野:レースの事に話を戻しますがレース中はどこで気持ちが入りますか?
鈴木:人車一体になっている中で1点しか見えていないというかいつも1車か2車を見ながら走るのですがその状態から全体の雰囲気が分かる時は上手く走れている証拠です。凄く良い状態ですね。この時はすでにスイッチが入っていますね。
内野:ファンの皆様は宏和選手のどこ見て今日の調子がわかりますか?
鈴木:試走からドドド(跳ね)が来やすいので直線よりもコーナーの速度と安定感があれば良い状態です。
内野:まずはドドドが来ているか否かですね?
鈴木:ドドドがあるとフワフワしている様に見えるのでフワフしていなければ良いと思います。
内野:他選手とのタイム差は?
鈴木:試走タイム1個2個負けていても大丈夫です。スタート先攻出来るので!
内野:これまで悔しかったレースは?
鈴木:2018年の山陽オート若獅子杯争奪戦の優勝戦でした。
記念初優勝が獲れる位置にいたのに準優勝。2級車新人(中村杏亮選手)に負けたことが悔し過ぎました。
あの時は本当に優勝したかったです。
内野:記念の優勝は別物ですか?
鈴木:これまで記念(8周戦)の優勝が無いので特に意識しています。
絶対に獲りたいですね。8周戦のレースに何回も何回も出場出来る様にしたいですね。
内野:宏和選手にとってのファンとは?
鈴木:ファンの皆様からのご意見は大切にしたい。何を言われても素直に受け止めます。
結果が出なくて『いい加減にしろ』と厳しい事を言われても当然の事ですし良い事も悪い事も言って頂く事に感謝ですね。素直に受け止めます。内野:宏和選手にとってのSGとは?
鈴木:SGは日々のレースと比べるとテンションが上がる開催です。
毎回全てのSGに出場出来る様に頑張りたい。
10周戦(初のSG優勝戦)に出場する為にはもっともっとスタート力を磨かないと!
昨今周りの選手がスタート力を付けてきているのは脅威です。
自分が遅くなったのではなく間違いなく周りが早くなっています。
内野:目標のSGファイナルを目指すには?
鈴木:まずSG開催中5日間雨が降らない事が第一条件です。
ドドド(跳ね)もなく足回りの安定・落ち着く事も条件の一つですね。
毎回トップスタートしかないので色々と研究しています。
クラッチを強くしてドーンっと切れる様に色々と扱って試行錯誤が続いています。
必ずスタート力を安定させて誰よりも早いスタートが切れる様に約束します。
内野:スタートは絶対の自信を持っていると思いますが0mオープンで1番最初に選べるならどの枠ですか?
鈴木:0mオープンはどの枠からでもトップスタート切れる自信があります。
枠番選択の時1番に選べるならが迷わず3枠を選びます。
内側に圭一郎やスタート巧者が入ってきたらトップで切る自信は無いけど3枠だったら真っすぐ切る自信があるので3番を選びます。
内野:ハンデレースでのスタートはどうですか?
鈴木:ハンデレースであっても常に並べば同ハンでトップスタートを目指します。上手く行けば前まで喰ってやると思ってスタートラインに付いています。いつも狙っています。
スタートの切り方はハンデ50mまでは同じです。もちろんどこからでも自信を持って切っています。
内野:宏和選手にとってオートレースとは?
鈴木:人生を変えるきっかけをくれました。日々目標を持つ事が出来て刺激がある中で楽しくレースに取り組む事が出来ています。
内野:モットーは?
鈴木:『人に優しく自分にも優しく』です。基本怒る事がないので人に優しくすれば嫌な気持ちにならないし楽しく過ごせる。自分に優しくする事でプラスにもなるのかなと思っています(笑)
内野:現在のランクS19は初めてのS級ですが?
鈴木:嬉しくて嬉しくて!すごく嬉しかった。友和に追い付いたかなと思っています(笑)
でも、吉田富重選手に3期続けたら本物だからと言われたので満足はしていない。
まぐれだったとならない様にS級を維持して行きたいです。
内野:オッズパークの会員の皆様にメッセージをお願いします。
鈴木:誰にも負けないスタートを切って勝つ事にこだわってレースに挑みます。
桁違いのスタートを切って逃げられる様にしますので応援宜しくお願いします。
必ずやSGの頂点に立ってみせます。もっともっとスタートを磨いていきます。
今回は特集して頂きありがとうございました。
鈴木宏和選手は8月のオートレースグランプリ・9月のプレミアムカップ・10月の全日本選抜、更には日本選手権の大舞台で研ぎ澄まされた切れっ切れっの豪快なスタートを約束してくれました。今から鈴木宏和選手に注目して頂きNEWヒーロー誕生の瞬間まで『鈴木宏和選手』の応援を宜しくお願いします。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。