28日に中山競馬場で、ヤングジョッキーズシリーズ・ファイナルラウンドが行われました!
前日の大井でファイナルラウンドが開幕。
第1戦は兵庫の松木大地騎手、第2戦は岩手の岩本怜騎手が勝利して、最終日の中山を迎えました。
まず初戦を制したのはポイントトップだった岩本怜騎手。
後ろから松木大地騎手が迫りましたが、最後にもうひと伸びしてJRA初勝利を掴みました。
岩本怜騎手
「すごく嬉しいです。
船橋市出身で、子供の頃に何度か来たことがある中山競馬場で勝つことが出来るなんて...
今日は両親や友達も見に来てくれているので、目の前で勝つことが出来て本当に嬉しいです。
それに、GIデイということもあって、お客さんもすごいですね。
たくさん声援をいただいて、とても嬉しいです。
昨日の大井(第2戦)はかなりの人気馬に乗せていただいて、プレッシャーを感じてだいぶ緊張してしまいました。
ゲート裏がマックスの緊張感だったんですけど、レースに行ったら落ち着いて乗ることが出来ましたし、馬の力が本当に強くて、勝たせていただきました。
昨日緊張した分なのか、今日はすごくリラックスして乗ることが出来ましたね」
そして、第2戦は川崎の中越琉世騎手が勝利しました!
一昨年もファイナルに出場した中越騎手でしたが、その時は焦ってしまい、落ち着いて乗ることが出来なかったそう。
2年前の雪辱を晴らし、見事JRA初勝利を挙げました。
中越琉世騎手
「後方から行こうかと考えていて、ペースが遅くて、誰も行かなければ行こうかと思っていたところ、他のジョッキーが行ったので、
そのままついて行ったらバテると思ってひと呼吸置きました。
先生からも「ジリジリと伸びるタイプ」と聞いていたので3コーナー中間から仕掛けました。
直線に向いて残り200mでまだ1ギア残っていたので、いけると思いました。
一昨年は心残りしかないレースで、今年は挽回をしようと誓っていましたが、実際勝つことが出来て、内心は泣きそうでした。
親父も応援に来ていたので、恥のないレースをしたいと思っていました」
中越騎手のお父様は、高知のリーディングジョッキーとして活躍し、その後兵庫に移籍して地方競馬通算1706勝を挙げた、元ジョッキー中越豊光さん。
その偉大な父は、JRAでは4着が最高だったそうで、「一つだけ親父に勝った!」と喜んでいました。
最終戦を終えて、総合優勝はファイナル2勝を挙げた岩本怜騎手(62ポイント)、第2位は1勝2着1回の成績を残した松木大地騎手(53ポイント)、3位は兵庫の長谷部駿弥騎手(47ポイント)となりました。
表彰式はパドックで行われたのですが、同時刻にホープフルステークスの振り返りリポートを担当していたため、見に行くことが出来ませんでした。
写真は小堺翔太くんが撮ってくれたものです。
岩本騎手は今年、通算100勝を挙げてすでに減量がなくなりました。
デビュー2年目ですが、最初で最後の出場となるファイナルラウンドで、見事優勝を飾りましたね。
松木大地騎手は昨年に続いてのファイナル進出で、昨年3位以上の成績を収めました。
しかも、昨年は高知所属だったわけですが、今年は兵庫代表としてもしっかりと結果を残してくれましたね。
松木騎手もすでに通算100勝を越えて減量がありませんから、今年がラストのヤングジョッキーズシリーズでした。
長谷部駿弥騎手も、昨年に続いてのファイナル進出で、昨年(6位)以上の好成績を残しましたね。
このシリーズが始まったお陰で、これまで以上に新人ジョッキーたちに注目が集まるようになりましたし、
何より本人たちの意識も変わったのではないかと。
地方所属騎手にとって、デビュー前から他場で騎乗出来ることが約束されていて、結果を出せば中山でも騎乗出来る可能性があるなんて...
モチベーションも上がるし、視野も広がると思います。
ぜひ来年以降も続いて欲しいし、そこで奮闘するヤングジョッキーたちの姿が見たいです。