昨日川崎で行われた、今年初のJpn1『川崎記念』。
明け4歳の【ハタノヴァンクール】が、好位追走から早め先頭で押し切るという強い内容で勝利しました☆
四位洋文騎手
「今日は不安な点も多かったけど、勝ててホッとしました。
ストライドが大きな馬だし、小回りのコース、さらに初の左回りでしたからちょっと心配してましたが、上手に克服してくれましたね。
内枠だったし頭数も少なかったので、『東京大賞典』のように内に包まれたくないと思ってました。
【ワンダーアキュート】を見ながら、思い通りのレースが出来ました。
どうしてもコーナーでスピード落ちちゃうんでね、前半のコーナーは馬に負担をかけないようにして、最後の3,4コーナーは思い切って行こうと思ってました。
直線は大丈夫だろうと思ったけど、今日は西日が眩しくてゴール板が見えなくて...。ワンダーが接近して来たのでヒヤッとしました。
明け4歳だし、今年はさらに飛躍して欲しいですね。
今後の課題は...現状では、2000mくらいがちょうどいいんです。それより短いと追走に苦労してしまうので。序盤の追走を楽に出来ることが課題です」
昆貢調教師
「勝ててすごく嬉しいですね。ホッとしています。
とても調教のしやすい馬で、今回も順調にメニューをこなすことが出来ました。
相手は中央勢だったので、それを見る形で自然に前めの位置になりましたね。
左回りは大丈夫だと思っていたけど、小回りがどうかなと心配していたんです。
早く先頭に立ったことがないので、ちょっと戸惑っているような様子もあったけど、よく凌いでくれました。
まだスピードが足りないところもあるので、そこがこれからの課題です。
『帝王賞』が最大目標なので、そこまでのローテーションはまだわからないです」
今後は追走が課題...ということですが、今回はスタートがそんなに速かったわけじゃないのに、スンナリと好位に付けることが出来ました。
初めての左回りがコーナーのキツイ川崎ということで、レース前にはちょっと心配しましたが...そんなの全く関係なかったですね!
『帝王賞』に向けて、どんなローテーションを歩むか楽しみです♪
2着は1番人気だった【ワンダーアキュート】。
和田竜二騎手
「ハナに行っていた【タカオノボル】が物見して下がった時もそんなに影響なく進めたし、いいリズムで行けたんですけどね。
JBCの時よりも反応が良くなくて、マクられてしまいました。
盛り返してはいるんですけど、エンジンの掛りが遅くて...その分、早めに踏んで行ってはいるんですけど。
この馬は外に壁がないと、外に外に逃げようとするんです。今回はそれが出ましたね。
リズム良く行ってただけに、う~ん...どうなんですかね...」
レース後、何度も何度もVTRを見ていた和田騎手。
どうも手応えが納得いかないようで、クビを傾げていました。
最後は詰め寄っているだけに、3,4コーナーの手応えさえ良ければ...という風にも思いますが、それでもコンスタントに頑張ってくれているので、次のレースでの巻き返しに期待したいです。
3着は【グラッツィア】。
2周目の向正面で、ハナに行っていた【タカオノボル】が物見をしてバランスを崩したところで先頭に立ち、最後までよく粘りました。
岩田康誠騎手
「最高のレースが出来て、あのまま押し切ってくれるかなと思ったけど、前半に少し力んだ分、最後は一杯になってしまいました。
1,2着馬は強かったですね。
でもあれだけの相手でもこういうレースが出来るんで、次のチャンスを生かしたいです」
【タカオノボル】は、向正面でゲートを見て大きく後退してしまいましたが、その後盛り返して4着に入りました。
内田博幸騎手
「ゲートを見てしまいました...。あれだけバランス崩したのに、よく持ち直してくれたと思います。
上位の2頭は本当に強いですね」
軽快に逃げていただけに、物見のアクシデントは残念でした。
スムーズなレースで上位馬にどこまで食らい付けるのか、次のレースで見せて欲しいです。
そして川崎といえば...誘導馬コスプレ☆
今回も華やかな装いで、レースを盛り上げてくれました!
明日は今年最初のJpn1である、川崎記念が行われます!
*30日川崎 第11R『川崎記念』 2100m 16:10発走*
ここ5年は【フリオーソ】が連続で馬券に絡む活躍を見せてくれていたんですが、今年はその姿がないことが本当に淋しい...
さらに【フリオーソ】がいない分、前に行って引っ張る存在の馬がいないので、レースの展望はかなり難しいように思います。
川崎の2100mは若干内有利かな~程度でそんなに枠に左右されるコースではないですが、キツイコーナーを6回走る分、やっぱりある程度前に付けられる馬からいきたいですね。
ということで、本命は【ワンダーアキュート】。
昨年のJBCクラシックでは、全く同じ舞台で圧巻のレースを見せてくれました。
外枠に入ったけど、スタートがいいので内の行く馬を見ながらスンナリ2番手3番手に付けられるだろうし、ある程度前で競馬が出来るのも魅力。
これまでは長距離輸送だとかなり入れ込んだり、精神的な弱さを見せることがあったけれど、それも昨年のJBCで克服した印象。
『東京大賞典』は3着も、自分から動いて外を回る強い内容のもの。全く悲観する必要はないと思います。
対抗は思い切って【タカオノボル】。絶好の枠に入りましたね。
前走の『東海ステークス』では全く競馬をすることが出来なかったけれど、その前のレースでは『TCK女王盃』を完勝した【メーデイア】をきっちり差し切っています。
前に行けるスピード、そして最後までしっかりと走る末脚を持っている馬で、『佐賀記念』で2着しているように地方の小回り適性も高そう。
メンバー的に挑戦者の立場なのでマークもキツくないだろうし、内田博幸騎手の手綱に導かれて一発あってもおかしくないんじゃないでしょうか。
地方1番手は【カキツバタロイヤル】。
前走の『報知オールスターカップ』では前を捉えきれなかったけれど、折り合いもきちんと付いていたし、最後もしっかり伸びてこの馬らしい競馬でした。
川崎コースは適性も高いし、ここまでの実績を見てもJRA勢に一矢報いて欲しいです。
【ハタノヴァンクール】にとっては、初の左回りがコーナーのキツイ川崎というのが気になるところ。
ただ、前走の『東京大賞典』では道中で【ワンダーアキュート】よりも前にいたし、あのくらいの位置取りで競馬が出来るのならやはり怖い存在です。
もともとの能力も高い上に、まだまだ成長が見られる明け4歳。
ここでどんな競馬を見せてくれるか楽しみです。
◎11、ワンダーアキュート
〇2、タカオノボル
▲5、カキツバタロイヤル
△3、ハタノヴァンクール
新人王に合せて、約8か月ぶりに訪れた高知競馬場。
途中でかなり雨が落ちてくる場面もあったけれど、やっぱりどこか懐かしく、温かい雰囲気に包まれていました。
印象的だったのは、大井・山崎良騎手に対する横断幕。
23年の9月から約9か月間、高知で武者修行をしていた山崎騎手に対して...
「おかえり♪」の文字が。
山崎騎手も、「パドックの横断幕見てグッと来ました...」と、すごく喜んでいました。
これが高知の温かさですね。
続いては、NARグランプリ2012も勝率とフェアプレイ賞をダブル受賞した赤岡修次騎手。
検量室にて、田中守調教師、別府真司調教師とともにパチリ☆
ストーブに乗ったヤカンがいい味出してますね。
高知はいつ行っても、関係者たちが和気藹々。
もちろんレースになれば真剣勝負ですが、普段は本当にホンワカした雰囲気に感じます。
外から来る人間にオープンで温かいのは、高知の気質と、数々の若手騎手を受け入れて育てて来た環境も、大きいかもしれないですね。
武者修行に来て巣立って行った騎手たちのことは、いつも気にかけているそうですよ。
そしてこの日、今年の初勝利を挙げたのが、「お兄ちゃん」こと宮川浩一騎手。
弟・宮川実騎手とワンツーフィニッシュでした!
レース前は少し緊張して顔が強張っていましたが、勝って笑顔を見せてくれた瞬間をパチリ☆
「やっぱり年が明けて1つ勝つって、ジョッキーにとって大きいですね。勝てて良かった~」
と、 ホッとした様子でした。
『TCK女王盃』でも4着に健闘した弟に負けない活躍を期待しています!
そして!高知といえばカツオでしょう♪
今回ははりまや橋近くの『亀次』にて。
塩とタレをダブルで注文。
どっちも美味しいけど、塩が絶品すぎて感動しました!
高知のカツオはニオイもないし、とにかく分厚いし、クセがなくて本当に食べやすいです。
高知に行く機会があったら、ぜひご賞味ください。
昨日大井競馬場で行われた、今年最初の交流重賞『TCK女王盃』。
地方初、重賞初、長距離輸送初、さらに笹田調教師も濱中騎手も大井初、というかなりレアな条件を克服し、【メーデイア】が圧倒的な強さを見せてくれました!
笹田和秀調教師
「思った以上に強いレースをしてくれて、びっくりしています。
馬場が合ったのか、地方が合ったのか、いい結果が出せて嬉しいです。
馬もそうだけど、僕自身も大井が初めてでした。
馬も心配だったみたいで、パドックでチラチラ僕の方を見てましたね。
レース前には、濱中くんも大井が初めてなんで
『馬と一緒に楽しんで来て』と言いました。
3コーナーからの手応えが一番良かったし、2番手にいた【エミーズパラダイス】の手応えが怪しくなってきて、前にいた【レッドクラウディア】とも手応えが違ったので、
『ひょっとしたら勝てるかも...』と思いました。
ここに来て馬がしっかりしたし、初めての長距離輸送でしたがシェイプアップも出来ていい状態で挑めたことが大きいですね。
この後のことはまだ決めていないので、これからオーナーと相談します」
濱中俊騎手
「見ての通り、本当に強かったですね。
地方の馬場も合うと思っていたので、イメージした通りの結果になりました。
初めての場所で、多少キョロキョロするのは仕方ないですが、落ち着いていたしいい状態でした。
スタートが良ければハナに行ってもいいかなと思ってたんですけど、ちょっと遅かったので番手に控えて、早めに前を捕まえに行く競馬をしました。
僕自身も大井が初めてなので、笹田先生から
『ゴール板を間違えないように』って言われてたんですけど(笑)
本当に強い競馬を見せてくれましたね。
今後もますます活躍してくれると思います。
必ず、このコンビでビッグタイトルを獲ります!」
パドックで見た【メーデイア】は、メンコなど特別な馬具は何もなく、すごくシンプルな装い。
少し冬毛が伸びていましたが、初めての場所でも興奮することなく、落ち着いて歩いていました。
この日は−9キロで491キロで登場。
お尻が大きくて、全体的にどっしりしている印象でした。
レース全体を通しても、全く危なげのない走りだったし、初コースも問題なし。
これから全国をまたにかける活躍が期待出来ますね☆
2着は直線で豪快に追い込んで来た【アクティビューティ】。
パドックではクビを伸ばしてハミで遊んだり、時間が経つにつれてイライラしていたように感じましたが、レースに行ったら全く問題なかったですね。
3着は1番人気に支持された【レッドクラウディア】。
内田博幸騎手
「自分のペースで行けたけど、早めに来られちゃって辛かったですね。
内枠だったし、外から被されるのが嫌だったので前に行きました。
もう少し息が抜けると良かったです。
【メーデイア】より外枠だったら、前に行かせて番手でもいいんですけど。
まぁ、あれだけの手応えで来られたら仕方ないです」
そして4着は、高知の【アドマイヤインディ】。
向正面から動き出すと、3、4コーナーでは先頭集団を捉える勢い!
最後は前を捉えられなかったけど、自分から動いて大きく失速もせず、この先が楽しみになるレースを見せてくれました。
宮川実騎手
「ちょっと早めに動いて、勝ちに行きました。
最後はいっぱいになってしまったけど、なんとか我慢してくれました。
本当にスピードがある馬だし、コースも問わないので、これからさらに楽しみです」
この後は馬の様子を見ながら、地元を使うか遠征するか決めるとのことです。
船橋の『クイーン賞』では軽ハンデを生かして3着に追い込んで来ましたが、今回は54キロで、さらに自分から動いての競馬でした。
このメンバーに入っても、十分戦えることを証明してくれましたね。
地方競馬の新たなヒロイン誕生の予感です♪
昨日高知競馬場で行われた、新人王争覇戦競走。
ポツポツと雨が落ちる場面もあったけど、新人王の時にはなんとか持ちこたえてくれました。
期待の新人ジョッキー10名による熱い戦い。
今年も本当に見ごたえがありましたね♪
後列左から、丸山真一(愛知)・山頭信義(船橋)・田中涼(川崎)・村松翔太(佐賀)・山下裕貴(佐賀)
前列左から、山崎良騎手(大井)・杉原誠人騎手(JRA美浦)・嶋田純次(JRA美浦)・杉浦健太(兵庫)・田野豊三(兵庫)
第1戦は、船橋の山頭騎手が騎乗予定だった【キョウワプロミス】が残念ながら回避になってしまい、9頭で争うことに...。
スタートすると、外からスーッと佐賀の山下騎手が逃げて、兵庫の杉浦騎手が2番手、3番手には1番人気・美浦の杉原騎手が続きます。
3コーナーに入ると杉原騎手の馬の手応えがバツグンで、少し気合いを付けただけで先頭に並びかける勢い。
4コーナーで先頭に立つと、直線も危なげない走りで完勝しました☆
杉原騎手と【レイナデアブリル】
杉原誠人騎手
「馬の力が全然違いました。
思った以上にコースも乗りやすかったです。
今回は2レースともいい馬に乗せてもらってプレッシャーもあったんですけど、とりあえず1個勝てて気持ちが楽になりました。
次も頑張ります!!」
2着は逃げばった山下騎手、3着は中団から追い込んだ愛知の丸山騎手でした。
1着:杉原誠人騎手(JRA美浦)
2着:山下裕貴騎手(佐賀)
3着:丸山真一騎手(愛知)
4着:田野豊三騎手(兵庫)
5着:嶋田純次騎手(JRA美浦)
続く第2戦は、内を見ながら大外から嶋田騎手がハナへ、2番手集団は固まって、佐賀の村松騎手、山下騎手、杉原騎手、川崎の田中騎手とごった返す展開に。
勝負所の3,4コーナーは、逃げる嶋田騎手に内から外から並びかけて、4コーナーの立ち上がりでは4頭が横一線に並びます。
直線に入ると、田中騎手が外から突き抜けて勝利しました☆
田中騎手と【サクラスティンガー】
田中涼騎手
「思った以上に小回りに戸惑って、1戦目は全然ダメでした...。
2戦目の馬は砂を被らない方がいいとアドバイスをもらったので、そこを意識しました。
最後まで必死で、後ろを突き放してるかわからなかったです。
勝てて本当に嬉しいですね」
2着はゴール前一気に差して来た杉浦騎手、3着は逃げ粘った嶋田騎手でした。
1着:田中 涼騎手(川崎)
2着:杉浦健太騎手(兵庫)
3着:嶋田純次騎手(JRA美浦)
4着:村松翔太騎手(佐賀)
5着:丸山真一騎手(愛知)
そして、総合結果はこちら↓
1位:杉原誠人騎手(JRA美浦)24P
2位:田中 涼騎手(川崎) 23P
3位:杉浦健太騎手(兵庫) 19P
4位:嶋田純次騎手(JRA美浦)19P
5位:丸山真一騎手(愛知) 19P
6位:山下裕貴騎手(佐賀) 17P
7位:田野豊三騎手(兵庫) 14P
8位:村松翔太騎手(佐賀) 11P
9位:山崎 良騎手(大井) 6P
10位:山頭信義騎手(船橋) 4P
左から、3位杉浦健太騎手、1位杉原誠人騎手、2位田中涼騎手
杉原誠人騎手
「優勝出来て素直に嬉しいです!!いい馬に乗せていただいたお陰ですね。
JRAでは3人目ということで、この成績に恥じないようこれからも頑張ります!」
田中涼騎手
「1ポイント差で2位でしたけど、1つ勝てて良かったです。
今年は去年取りこぼした分までさらに頑張りたいです!」
杉浦健太騎手
「レースが終わったあとは、表彰台はないと思っていました...。
3人同ポイントで(2レース目の最先着という規定で3位)、表彰台に上がれて嬉しいです。
今年は成人式もあったし、気持ちを新たに去年の2回りは勝てるように頑張ります!」
戦いを終え、それぞれの競馬場に帰って行った若武者たち。
この後、どんなジョッキーに進化するのか楽しみです☆