さぁ、今年も始まりました『レディースジョッキーズシリーズ』。
開幕戦は、LJS初となる盛岡競馬場です。
当日は寒いながらもよく晴れて、決戦に相応しいお天気となりました♪
今年の出場騎手は6名。
JRA所属:増沢由貴子騎手
北海道所属:下村瑠衣騎手
岩手所属:皆川麻由美騎手
名古屋所属:山本茜騎手
高知所属:別府真衣騎手
荒尾所属:岩永千明騎手
北海道所属の笹木美典騎手は、残念ながら怪我で休養中。
高知の森井美香騎手は、現在産休中です。
レース前はみんなで和気藹々、リラックスした雰囲気ですが...
レースになるとキリリと引き締まった表情を見せるジョッキーたち。
第1戦の『アルテミス賞』は、岩永千明騎手が逃げて、山本茜騎手が2番手。
内枠を利用して、増沢騎手も好位につけます。
他の騎手がコーナーで追い出すのに対して、山本騎手は直線を向いても持ったまま。
直線半ばで少し仕掛けて先頭に立つと、そのまま余裕たっぷりで勝利☆
山本茜騎手
「馬が強すぎました。ほとんど追うところもなかったです。
いい馬に乗せてもらえて、関係者のみなさんに感謝しています」
2着は、渋太く伸びた増沢由貴子騎手。
増沢由貴子騎手
「久しぶりの実戦でしたが、道中楽に追走出来たし、勝負所の手ごたえがバツグンでした。
人気薄でしたが、よく頑張ってくれましたね」
そして3着は、地元岩手の皆川麻由美騎手。
皆川麻由美騎手
「せっかくいい馬に乗せてもらったのに、上手く乗ることが出来ませんでした...。
悔しいです」
1着:山本茜騎手 20P
2着:増沢由貴子騎手 15P
3着:皆川麻由美騎手 10P
4着:別府真衣騎手 7P
5着:岩永千明騎手 5P
6着:下村瑠衣騎手 3P
第2戦の『ガイア賞』は、別府真衣騎手が果敢に逃げて先頭、岩永千明騎手がぴったりマークで2番手。
少し離れて、皆川騎手、増沢騎手が続きます。
直線では、前2頭の一騎打ちかと思われましたが、岩永騎手の手ごたえ優勢で、力強く伸びて1着☆
岩永千明騎手
「終始手ごたえがよくて、最後まで伸びてくれました。
勝てて本当に嬉しいです!」
2着は、抜かれてからも差し返すそぶりを見せた別府真衣騎手。
別府真衣騎手
「渋太く頑張ってくれましたが、勝った馬が強かったですね。
最後まで止まってないし、差し返すところもあって、本当によく頑張ってくれました」
3着は中団から伸びた増沢由貴子騎手。
「4コーナーで伸びてくれて、前に付いて行けたのが良かったです
渋太く頑張ってくれました」
1着:岩永千明騎手 20P
2着:別府真衣騎手 15P
3着:増沢由貴子騎手 10P
4着:下村瑠衣騎手 7P
5着:皆川麻由美騎手 5P
6着:山本茜騎手 3P
明日14日(月)、盛岡競馬場で『レディースジョッキーズシリーズ2011』が開幕します!!
2006年からシリーズ化され、ここまで5年連続で開催されました。
~2006、荒尾ラウンド~
総合優勝:山本茜騎手(名古屋)
~2007、荒尾ラウンド~
総合優勝:宮下瞳騎手(名古屋)
~2008、荒尾ラウンド前夜祭~
総合優勝:別府真衣騎手(高知)
~2009、水沢ラウンド~
総合優勝:山本茜騎手(名古屋)
~2010、金沢ラウンド~
総合優勝:岩永千明騎手(荒尾)
宮下瞳騎手、池本徳子騎手が引退し、平山真希騎手が調教師に転身。
森井美香騎手は産休、笹木美典騎手は怪我で休養中と、今年は今までで一番出場騎手が少ないのが残念ですが...
今年デビューしたニューフェイス、下村瑠衣騎手が初参戦!
現在は韓国で活躍中の、山本茜騎手&別府真衣騎手はさらなるパワーアップを遂げているし、昨年初優勝を果たした岩永千明騎手も、熱い想いを持って参戦。
JRA唯一の女性ジョッキーとして頑張っている増沢由貴子騎手は、悲願の初優勝を狙っているし、皆川麻由美は大きな怪我を乗り越えて、ここを目標に復帰を果たしました!
今年の日程はご覧のとおり。
11月14日(月)盛岡競馬場
12月 1日(木)荒尾競馬場
12月19日(月)福山競馬場
福山では初開催です。
今年は誰が女王の座を掴むのか...
まずは明日の盛岡ラウンド、ぜひ注目して下さい!
LJS2011 第1戦 アルテミス賞 15:15発走
第2戦 ガイア賞 15:50発走
明日13日(日)は、盛岡で『南部駒賞』、金沢で『北國王冠』が行われます!!
まずは盛岡の2歳全国交流戦『南部駒賞』。
『南部駒賞』 1600m 15:15発走
ここは、地元で驚異的な強さを発揮している【アスペクト】に注目しています。
ここまで10戦6勝。
負けたのは芝とJRAのレースで、地元のダート戦は無敗。しかも、どのレースも2着馬を大きく引き離して勝っています。
時計も優秀だし、自分でレースを作れるので展開も不問。地元勢ではすでに格付け済みです。
相手は北海道からやって来た馬たちでしょう。
まずは【ヘヴンズパワー】。
新馬戦を圧勝して、2戦目はJRA札幌へ挑戦。
好スタートから2番手につけて、直線では早めに先頭。ゴール前に【シェアースマイル】に捉えられましたが、踏ん張って2着を確保。
同じレースに【アスペクト】が出走していたことを考えても(9着)、能力の高さが伺えます。
ただ、『鎌倉記念』でのレースぶりがちょっと気になる...。
好スタートで楽にハナを奪ったにもかかわらず、1,2コーナーの中間で大きく外に膨れて失速。
初めての左回りに戸惑ったのか、それとも初めての川崎で物見をしたのか...。
今回も初コースの盛岡、そして左回りなので2番手評価にしました。
【グランデスボスケ】は4戦1勝といっても、ここ2戦はほとんど差のない2着に入っています。
初遠征、初盛岡、初マイルと、克服しなければならない条件は揃いましたが、【アスペクト】とは初対戦だけにどこまで追い上げることが出来るか注目の存在。
他に地元勢では、【アスペクト】と同厩舎の【エスプレッソ】でしょう。
『若駒賞』では、【アスペクト】との対決で思った以上の力差が出てしまいましたが、それでも他の馬たちに比べたら力上位。
安定して走れているし、地元の利を生かして頑張って欲しいところです。
◎8、アスペクト
〇9、ヘヴンズパワー
▲2、エスプレッソ
△4、グランデスボスケ
そして、翌14日(月)は、いよいよ『レディースジョッキーズシリーズ』開幕戦です!
現地レポートしっかりして来ますので、こちらもお楽しみにっ♪
続いては、金沢『北國王冠』です。
金沢『北國王冠』 2600m 15:45
ここは、【ナムラダイキチ】VS【ジャングルスマイル】の3度目の対決に注目しています。
ここまでの対戦成績は1戦1勝同士。
初対決となった、7月のOP戦(1400m)では、【ジャングルスマイル】が【ナムラダイキチ】に6馬身の差をつけてレコード勝ち。
2度目の対決は9月の『オータムスプリント』(1400m)で、こちらは【ナムラダイキチ】が【ジャングルスマイル】に8馬身の差をつけて勝利。
しかも、タイムも1秒以上更新してレコードを叩きだしました。
まぁ、馬場状態が違うのでなんとも言えませんが、3歳の【ナムラダイキチ】の成長力に脅威を感じます。
今回は2600m戦。
2頭ともにこの距離は初めてですが、2000m以上を何度も経験している【ジャングルスマイル】にとって不安はないでしょう。
前に行くことが出来て、しかも掛からないので、距離は長い方がいいと思います。
対する【ナムラダイキチ】は距離経験で言ったら今回は不利。
高い成長力を見せてくれるので、1度長い距離を使えば逆転可能だと思いますが、今回は【ジャングルスマイル】に分があるとみて本命にします。
前走『サラブレッド大賞典』で2着に踏ん張った【サーストンヴィンス】、重賞で好走を続けている【ナムラアンカー】にも注目。
◎5、ジャングルスマイル
〇6、ナムラダイキチ
▲7、サーストンヴィンス
△10、ナムラアンカー
地方競馬最大の祭典JBC競走が、今年も華やかに開催されました。
今年から『レディスクラシック』が新設されて、さらにスケールアップ!
当日私は川崎競馬場のイベントだったんですが、大井競馬場の熱気は画面を通しても伝わってきましたよ。
まずは『レディスクラシック』。
レコード決着を制して、2番人気【ミラクルレジェンド】が勝利☆
レースは、1枠からじわっと【エーシンクールディ】が先頭、外から【ブラボーデイジー】が積極的に行って、この2頭が後ろを離して逃げる展開に。
少し離れた3番手に【カラフルデイズ】、そこからまた少し離れた位置に【ラヴェリータ】、それを見る形で【ミラクルレジェンド】が続きます。
4コーナーで【ラヴェリータ】が3番手を捉え、前2頭を射程圏内に。連れて【ミラクルレジェンド】も動いて、直線を向いたときには2頭の叩き合い。
終始【ミラクルレジェンド】優勢も、【ラヴェリータ】も食い下がって見応えある追い比べでした。
前走の『レディスプレリュード』で初めて【ラヴェリータ】を破った【ミラクルレジェンド】。
あの時は、1キロの斤量差と展開共に【ミラクルレジェンド】に有利だったけれど、今回は同斤量のガチンコ勝負。
前を追いかけた分、【ラヴェリータ】にはキツイ展開だったとは思いますが、直線の競り合いを制して勝利を掴んだ【ミラクルレジェンド】に、素直に拍手を送りたいです。
今年前半は、【ラヴェリータ】に力の差を見せつけられていましたが、ひと夏越して大きな成長を見せてくれました。
初代女王【ミラクルレジェンド】。今後どれだけ強くなるのか楽しみですね!
混戦ムードだった『スプリント』は、1番人気の【スーニ】が勝利!
【ジーエスライカー】がトップスタートでハナを主張、【ラブミーチャン】がバツグンのダッシュ力を生かして2番手に。
3番手には【セイクリムズン】、大外枠から飛び出した【ダッシャーゴーゴー】は、上手く馬の後ろに入れて中団の位置取り。
3コーナーを回る時には、【スーニ】の位置が後ろ過ぎるのでは...と、一瞬ヒヤっとしましたが。
直線を向くと、【ラブミーチャン】が先頭、【セイクリムズン】と【ダッシャーゴーゴー】が追いすがるところに、外から【スーニ】が一気の強襲。
力強く差し切って、レコードタイムで2度目の頂点に上りました。
昨年、【スマートファルコン】にガチンコ勝負を挑んで2連敗した辺りから、本来の走りが出来なくなっていた【スーニ】。
精神的な部分がかなり大きかったように思いますが、今年の『サマーチャンピオン』を積極的なレース運びで快勝すると、そこから3連勝☆
前走は最内を突いての勝利でしたが、今回は外から伸びる王道の競馬で勝利。
改めて、この馬の強さを見せつけられましたね。
頑張ったのが【ラブミーチャン】。
早めに先頭に立ってからも踏ん張って、なかなか抜かせない根性を発揮してくれました。
着順は4着でしたが、2着3着とは差がなかったし、負けて強しのレースぶり。
地方競馬を代表する1頭として、これからも輝き続けて欲しいです。
【スマートファルコン】VS【トランセンド】のダート頂上決戦となった『クラシック』。
【スマートファルコン】が気持ちよく逃げて、頂上決戦を制しました。
スタートして、【トランセンド】に行く気配がなかったため、すぐ外にいた【スマートファルコン】は全く追わずにハナへ。
あの時点で、レースは決まったも同然。やはり、楽に逃がしたら、今の【スマートファルコン】は誰にも止められません。
武豊騎手の逃げ方も絶妙で、【トランセンド】が近づくとスッと離し、また近づくとスッと離し...
結局、1度も馬体を併せることなく決着しました。
【トランセンド】は、前走の『南部杯』と違って道中の手ごたえバツグン。押して行ったら、けっこう行きたがっていたかもしれませんね。
競馬にタラレバは禁物ですが...枠が【スマートファルコン】よりも外だったら、後ろに入れて切り返す必要がなかったので、もう少しダッシュをつけて行けたんじゃないかな、と思いました。
直線も最後までよく伸びて、前に近づいてはいるんですが、やはり気持ちよく逃げた【スマートファルコン】を後ろから捉えるのは難しい...
ただ、2着とはいえ『JCD』へ向けて視界良好なレースぶりでした。
藤田騎手は、この馬のレースの幅を広げるために1戦1戦色々なことを教えているし、目の前のレースだけでなくかなり大きなスパンで考えていると思います。
初めての大井でも落ち着いていたし、さすが世界の舞台で戦って来た馬だと、改めて感じました。
今回負けはしましたが、これからさらに進化を遂げてくれると信じています。
この2頭が次元の違う競馬を見せてくれましたが、もう1頭目についたのが3着の【シビルウォー】。
2頭に付いて行って、3コーナー手前から動いて前を捉えようとする姿は、完全に勝ちに行く競馬をしていました。
あの2頭相手に、着獲りの楽なレースをするのではなく、真っ向勝負で勝ちに行く競馬を挑んで、しかも最後まで食らいついて行ったのは、かなり評価できることだと思います。
これからも、交流重賞で大きな活躍をしてくれそうですね!
今年のJBCは、馬券的にはかなり固い決着になりましたが、それぞれのレースにドラマがあって、見ごたえある戦いでした。
来年は川崎開催。
1年後、どんな戦いが待っているのか...、今からわくわくします♪
明日2日、大井競馬場にて『秋田書店三大競馬漫画祭り』を開催します!
「プレイコミック」にて連載中の、【優駿の門・チャンプ】
【優駿の門・アスミ】
「ヤングチャンピオン」にて連載中の、【スピーディワンダー】
の、コラボレーションです。
17:35~
トゥインクルステージにて、【スピーディワンダー】原作者の綱本将也さんと一緒に、JBC検討会を行います。
18:05~
【スピーディワンダー】綱本将也さん、山根章裕さんによる即売サイン会。
19:10~
【優駿の門・チャンプ】【優駿の門・アスミ】やまさき拓味先生、早川恵子さん、私による即売サイン会。
サイン会開催場所は、総合案内所特設ブースです。
そして、11Rは『優駿の門・スピーディワンダー賞』!!
盛りだくさんの一日です♪
大井競馬場へお越しの方は、ぜひ遊びに来てください。