昨日美浦トレーニングセンターで、通常の朝調教が終わったあとに、ジョッキーマスターズへ向けて、佐々木竹見さん、岡部幸雄さんによる追い切り騎乗がありました!
伝説の2人の名ジョッキーが久し振りに騎乗するとあって、たくさんのマスコミが注目しました!
美浦トレセン初めての竹見さんですが、さすがの貫禄でしたよ〜
この日はジョッキーマスターズで走る馬たちを5頭づつ、2回に分けて併せ馬を行なったんですが、岡部さんはみんなにテキパキと指示を出していました。
一緒に騎乗したのは、柴田未崎騎手・柴田大知騎手・池田鉄平騎手の3人。あまりのマスコミの量に、びっくりしている馬もいましたよ。
そして1回目の騎乗では、2頭がびっちり併せ馬。竹見さんの方が優勢だったけど、そこはさすがですね、2人とも相手に合わせてきっちりと並んでゴール!!
久し振りとは思えないほど、かっこよかったです♪フォームも決まってたし、馬も伸び伸び走っていました。
2頭目も無事騎乗して、馬から下りたあとは2人で握手。
現役時代とスタイルも全然変わってないですよね。
さすがに、「疲れたぁ〜」と言いながら歩いていました(o^∀^o)
インタビューはG?の共同会見にも劣らない賑わいでしたよ。
「疲れたね(笑)。1頭目はレース間隔が開いている馬なので少し追いました。竹見さんが併せてくれましたよ。2本目は真面目な馬なんでスーっと流しました。
乗馬とかは乗ってたけど、時計を出したのは今日が初めて。前回のマスターズ乗ってからは全くなかったから。今回はマスターズに出場する馬が美浦に集結しているから、馬の調整もできるし、若いジョッキーが手伝ってくれてね。若い子たちに教えてもらいながら、しがみついて乗ってたよ(笑)。やっぱり馬乗りは楽しいね!
レース本番になると、みんな言ってたことと違って本気モードでくるから(笑)。無事にレースを終えられればなによりだね。」
「いい気分でした。天気もいいですし。栗東は行ったことがあるけど美浦は初めてでした。ポリトラックも初めてだったけど、乗りやすいですね。軽くて感じがいいですよ。
1ヶ月前くらいから馬に乗ってるけど、3年半ぶりなんで筋肉痛になったりもしました(笑)。でももう大丈夫!今日穿いている乗馬ズボンは15年くらい前から穿いてる。体型は全然変わってないですよ。
勝負服は新しいのをおろしますけど(笑)。
昔府中では乗ったことがあるから、ジックリ脚をためて、やるからには勝ちたいですね!」
来週の月曜日、いよいよジョッキーマスターズ発走です☆
ちなみに2人が着ているのは、今回のジョッキーマスターズ記念ジャンパー。温かそうだし、かっこいいデザインですよね(≧▼≦)
今回の北海道も美味しいもの色々食べて来ました〜♪
まずはずぅ〜と行きたかった[いずみ食堂]。札幌から浦河へ行く途中にあります。
ここの田舎蕎麦はソバの味がしっかりしてて、でも癖がないので誰にでも好かれそう☆
私が食べたのは鴨せいろ!鴨肉も美味しかった〜
続いては静内にある鵬竜ラーメン。
サマーセールの時に初めて食べに来たんですが、お母さんが1人で切り盛りしてて、ものすっごく美味しかったんです!今回は看板メニューの[鵬竜ラーメン]を食べました。野菜たっぷりのあんかけ塩味です。あまりの美味しさに、2日連続で来ちゃいました。
ここも夏に続いての[南蛮亭]。この前なかった、生ラム&生ロースを堪能しました♪
[生ラム]
[生ロース]
こんなに食べて飲んで・・・何キロ太ったかな・・って相当びびってたんですが、実際は−0,5キロ!やったねぇ〜。これはきっと、三石こんぶ温泉のおかげでしょう♪
浦河にあるオンワード牧場。広々とした緑の土地で、馬たちがのんびり草を食んでいる・・本当に美しい光景です。
夏に訪れた時には、【オンワードセイント】が原因不明の病気で苦しんでいました。喉に穴があく・・というとても恐ろしいものです。でも、関係者の懸命の看病と、セイント自身の生きる意志、そしてお腹の赤ちゃんの強い生命力とが重なって、元気になっていました〜♪
1頭で優雅に放牧してました。喉はもうほとんど完治して、普通にご飯も食べられるようになりました!
現役時代は中央から遠征して、川崎の『エンプレス杯』を勝った女傑ですから☆お腹の仔(ファンタスティックライト)が生まれるのが楽しみですね!
[2001年エンプレス杯:勝浦正樹騎手]
そして松岡正海騎手の思い出の1頭・・・という【オンワードマルタ】。
東京競馬場で勝った時はものすごい末脚でしたからね〜。
今ではすっかりお母さんの顔。
繁殖1年生のくせしてすでにエバってました・・・さすがマルタ・・。
夏に来た時には、お母さん馬たちと当歳たちが一緒に放牧してたんですけど・・・・今回はすでに乳離れして、別々に放牧していました。
当歳たち。一度お母さんと離れると、2度と会えません。。。。牝馬で、しかも繁殖として牧場に戻ってくればまたお母さんと一緒に放牧できる可能性はあるけれど、牡馬なら確実に会えません。競走馬は過酷な運命なのです。
放牧場に川が流れているオンワード牧場!本当に広い・・・ここで育まれた馬たちは、精神的に落ち着いている馬が多い理由がわかります。
10月13日から5日間で開催されたオータムセール。不景気と重なって、前年を大きく下まわる結果となってしまいました。
今まで、サマーセールは何度も行っていますが、オータムセールは初めて。やはりというか・・厳しい現実を見ることになりました。
初日は当歳のセリ。人も少なく、売り上げ的にかなり厳しいものがありました。。。セリで馬を買うと、すぐに餌代などの預託料が発生します。当歳だと競馬に使えるのは約2年後ですから、やはり1歳馬の方が人気ですね。
2日目からは1歳のセリ。ここからはだいぶ人も増えて、活気がありました。
ただ、オータムセールで求められている馬というのは、「いかに安く、走る馬であるか・・」ということです。だから血統がよくて高い馬は売れない・・。
競走馬というのは、安い買い物ではありません。馬主さんというのは、莫大なお金をつぎ込んでいるんです。買う時は本当に真剣。何十頭も買う人はなかなかいませんから、コレ!と思う馬に狙いを付けて、誰も競ってこないことを祈るのです。ここまで社会が不況になってしまった現在、馬主さんは本当に大変だと思います。
そして競馬界で1番大変な思いをしているのが生産者。これはもう、本当に深刻です。
まず、種付け料を見てください。人気の馬たちをあげてみました。
・ディープインパクト 1200万円
・アグネスタキオン 1000万円
・キングカメハメハ 500万円
・シンボリクリスエス 500万円
・ダンスインザダーク 400万円
・ネオユニヴァース 400万円
・ハーツクライ 400万円
・フジキセキ 400万円
・サクラバクシンオー 300万円
・ゼンノロブロイ 300万円
・マンハッタンカフェ 300万円
・キングへイロー 250万円
・ステイゴールド 250〜350万円
・マヤノトップガン 200万円
・アドマイヤコジーン 150万円
・マーベラスサンデー 130万円
・アジュディケーティング 100〜150万円
・ティンバーカントリー 80〜120万円
・ホワイトマズル 80万円
・スキャン 60〜100万円
・マイネルラブ 50〜70万円
・アドマイヤドン 50万円
・エイシンサンディ 50万円
・ザッツザプレンティ 30〜50万円
・へクタープロテクター 30〜50万円
・ツルマルボーイ 30〜50万円
・タップダンスシチー 30〜50万円
・トウカイテイオー 30万円
・トーホウエンペラー 30万円
・ニューイングランド 25〜35万円
[スタリオンレヴュー2008&ジェイエスネットワーク平成20年度より]
種付け料と言ってもすべて同じではなく、条件によって値段が多少変わってきます。例えばディープインパクトはすごく高いですが、その代わり不受胎の場合は全額返還の条件がついていますし、支払いの期日によって値段が変わったり、牝馬が生まれたら安くなる・・・等々、種馬によって条件はまちまちです。
とりあえず目ぼしい種牡馬の種付け料を集めてみましたが、この値段にここまで育てた餌代や人件費などがかかります。それが1年で約100万円として、1歳馬なので約200万円のプラス。種付け料にプラス200万円した値段で売れなければ、完璧に赤字なのですよ。
オータムセールの売却価格を見ると・・・売れてマイナスになっている馬がかなりの数になっています。
今回のオータムセールの結果は、904頭上場して290頭が売却。売却総額は9億4908万4500円。前年と比べると、3億9903万6000円の減額となりました。
売れてマイナス、売れてマイナス・・・こういう現象が、すでに何年も続いています。逆にゴールドへイローのように、30万円の種付け料でここまで活躍馬を輩出する馬もいますが、なかなか馬産地全体を救うまでとはいきません。
そして買う方の馬主さんたちも大変な思いをしている・・・このままでは、日本の競馬は生産界と馬主界から崩れてしまいます。今考えなければいけないこと、今しなければいけないこと、少しづつでも、明るい未来に向けて進んでいってほしいと切に思います。
今年も日高に牛が増えました。。。これが今の現実なのです。
今日は佐々木竹見さんのお宅にお邪魔して、レースの見方の勉強をさせていただきました。竹見さんと一緒に見ると、自分だけでは見えていなかったことが見えて来るんです。説得力もあるし。ホント、勉強になります!
しかも竹見さんはジョッキーとして鉄人なだけでなく、人柄もすごいんです。こんな小娘のような私ともちゃんと話してくれるし褒めてくれるし、スリッパ出してくれるし玄関の外までお見送りまでしてくれる。
この人柄・・・厳しい勝負の世界にあって、穏やかさや優しさを忘れない・・・これが鉄人たる所以なのかもしれないですね。技術だけでなく、人としても競馬界のお手本です。
現在竹見さんは11月9日の東京競馬場で行なわれるジョッキーマスターズ出場に向けてトレーニング中なんだそうです。約3年ぶりに馬に乗って、さすがに「筋肉痛だよ・・」と笑っていました。
すでに半月ほど乗っているそうで、先日は1000mからの追い切りにも騎乗!さすがですね☆
「ジョッキーマスターズの出場依頼が来た時は、嬉しかったよね。本番はとにかく楽しんで乗るよ♪」
ということでした!
中央の、そして世界の名ジョッキーたちとのレジェンドレース。楽しみに待ちましょう〜