いよいよ8月突入ですね!夏真っ盛りですよ!みなさん、いかがお過ごしですか?
クーラーが苦手な私としては、あまり得意な季節ではないんですが・・・1年で1番ビールが美味しい季節という意味では・・大好きです♪
そして競馬も全国各地で薄暮開催が行なわれています!明日の水沢も[マンデー・トワイライト]。かっこいい名前ですよね(o^∀^o) 高知の[夕焼け競馬]も好きだけど。
明日のメインは[夏油賞]!!これまたすごい名前です。水沢で行なわれるレースとしては最長距離の2,500m戦。1周1,200mの水沢競馬場での2,500m戦というのは、他の広い競馬場で行なわれるのと全く様相が違います。
なんたって、コースを2周するんですから!それも普段はもっと短い距離を走っている馬たちが!ですよ?!当然のごとく、1周回って来た時の直線で、馬たちはゴールだと思って必死に走ろうとします。だっていつもそこで追われるわけですから。
そしてゴール板を過ぎたら終わりだと思って減速します。だっていつもそこで終わりなんですから。
普段そうやって調教してある馬に、「今日はもう1周なんだよ。」と伝えることは至難の技。そしてこれこそが騎手の腕の見せ所ですよ☆
私自身は1度だけ、[高崎大賞典]というレースで2,600m戦に乗ったことがあります。この時もコースを2周ちょっと走りました。[群馬記念]とともに高崎競馬を代表するレースであるということもあるけれど、その2,600mの距離により、騎乗する騎手たちはいつもよりナーバスになっていました。
「1周目のスタンド前でどう馬をなだめるか?」
これが、騎乗する騎手全員の悩みどころでした。ただし、1人だけそこを勝負どころと考えた騎手がいました。高崎が誇るリーディングジョッキー、現在は金沢で調教師として活躍している加藤和宏元騎手です。
加藤さんはみんなが自分の騎乗馬の折り合いに専念している時を狙って大胆に動くのです。完全に馬を制御しているので、そこで動いても引っ掛からない自信があるのでしょう。2年連続で同じ乗り方をして[高崎大賞典]を制した加藤さんが、3年目も必ず同じ乗り方で来るだろう・・・と誰もがわかっているけれど、やはり1周目のスタンド前では動けない。自分の馬を制御するのが精一杯だったのです。そうして3連覇という偉業を成し遂げたのでした!
地方競馬の長距離戦というのは、トップジョッキーであってもとても難しいコースです。ましてきついカーブを8回も回るんですから、負担は最小限に抑えなくてはなりません。
馬の能力はもちろんだけど、普段のレースよりも騎手の力が大きく左右すると思うんですよ。そして明日の[夏油賞]に騎乗する騎手は・・・・
佐々木忍・村上忍・小林俊彦・菅原勲・阿部英俊・沢田盛夫利・板垣吉則(枠順通り)
という岩手競馬リーディング上位の方々です!7頭立てと出走頭数こそ淋しいですが、騎手同士の白熱した戦い、そして普段見られない駆け引きを楽しみにしたいと思いますっ!