今シーズン中央オープンから転入したグランプリブラッドは、重賞のみ5戦してすべて3着以内。しかも前走瑞穂賞は、メンバー中もっとも重い別定58キロを背負っての完勝。今回、古馬の牡馬は全馬56キロということではかなり楽になる。父ディープインパクト、母がオークス馬シルクプリマドンナという血統的にも注目だ。
コスモスイングは、A2~A1の特別を5連勝中。昨年の道営記念ではウルトラカイザー、キタノイットウセイと接戦の3着で、ここにきて調子を上げてきたということでは、今年も好勝負が期待できそう。
昨年の道営記念を含め、シーズンをまたいで7連勝と快進撃を見せていたウルトラカイザーだが、上位4頭大接戦となった星雲賞でグランプリブラッドの2着に敗れ、JRA札幌のエルムステークス(10着)はともかく、瑞穂賞でも3着と着順を下げた。巻き返しなるかどうか。
北海優駿のスタートでの落馬があって三冠が幻となったオヤコダカだが、その後古馬一線級との対戦でも善戦。とはいえ、星雲賞(4着)、瑞穂賞(2着)が、ともに勝ったグランプリブラッドより3キロ恵まれての斤量で、今回それが1キロ差に縮まるのは厳しい。とはいえここにきてのパワーアップがあれば勝負になる可能性はある。
キタノイットウセイは重賞初挑戦となった昨年の道営記念が惜しい2着で、今シーズンも常に上位争いしているものの重賞では勝利に至らず。実力的に差はほとんどない。
北海道移籍後の重賞では牡馬と初対戦となるサンバビーン、特別3連勝中のローレルベロボーグらはやや実力的に劣りそうだが、勢いで上位に食い込めるかどうか。
◎12グランプリブラッド
○11コスモスイング
▲4ウルトラカイザー
△1オヤコダカ
△5キタノイットウセイ
△7サンバビーン
△3ローレルベロボーグ
道営記念の出走表はこちら
リンダリンダが断然の実績だ。中央の芝では結果を残すことができなかったものの、門別ではデビュー戦のフレッシュチャレンジで2着に負けただけ。エーデルワイス賞JpnIIIとメンバーが分散してわりと楽なメンバーになったサッポロクラシックカップは、他馬をまったく相手にせず逃げ切りで5馬身差の圧勝だった。イノセントカップから重賞3連勝という可能性はひじょうに高い。
相手にはエムティーシャトル。3走前のフルールカップでは、その後エーデルワイス賞で2着となるモダンウーマンの3着に好走。遠征した園田プリンセスカップでは結果を残せなかったが、戻ってのウィナーズチャレンジを勝利。ここにきての充実ぶりがうかがえる。ここでも角川厩舎のワンツーなるかどうか。なお角川調教師は、リンダリンダかエムティーシャトルかでここを勝てば、今シーズン、ホッカイドウ競馬で行われた2歳重賞11レースのうち、じつに9レースを制することとなる。
ラッキーバトルはデビューから5戦連続連対中で、目下3連勝。1600メートル戦の経験もあり、まだ底を見せていないが、初めての重賞でどこまでやれるか。
フローラルカップで2着のサダムフジコ、3着のモリデンサンバは、勝ったタイニーダンサーからは大差をつけられていたように、この世代のトップクラスとはやや差がある。ただ重賞勝ち馬がリンダリンダだけというメンバーなら上位に食い込むチャンスは十分にある。
◎2リンダリンダ
○7エムティーシャトル
▲8ラッキーバトル
△5サダムフジコ
△3モリデンサンバ
ブロッサムカップの出走表はこちら