NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
世代別の対抗戦で、3歳の2頭が回避して8頭での争いとなった。昨年は上下80キロものハンデ差があっても、実績にまさるナリタボブサップ、カネサブックというトップハンデ2頭一騎打ちという決着。今年は3歳馬不在のため上下のハンデ差は50キロだが、昨年も仮に3歳馬がいなかったとすれば、やはりハンデ差は50キロだった。このくらいのハンデ差ならば実績が重量差を上回るということだろう。
であれば、今回はハンデ差的にも770キロのカネサブラックが断然有利だ。最軽量馬とは30キロ差、今季絶好調のニシキダイジンより20キロ軽いとあれば、負担重量的にかなり恵まれた。ばんえいグランプリではまさかの6着だったが、今シーズンは7戦して連対を外したのはその一戦のみ。ここ2戦は700キロ台の軽い重量のレースを経験しているだけに、速い流れも問題ないだろう。
相手にはフクドリ。今季初戦のばんえい十勝オッズパーク杯こそ6着だったが、以降はすべて掲示板内を確保。まだ重賞勝ちこそないものの、北斗賞2着、岩見沢記念4着、北見記念3着と、トップクラスの安定勢力としてすっかり定着した。障害次第ではカネサブラックを逆転できる可能性も。
昨シーズンあたりまでは勝ち負けがはっきりしていたニシキダイジンだが、今年5月29日の大雪賞以降は3着を外さない安定した成績。重賞も北斗賞とばんえいグランプリの2つを制した。それゆえのトップハンデ790キロだが、カネサブラック、フクドリより20キロ背負わされるのではやはりちょっと厳しい。とはいえ今回のハンデ差なら、上記2頭以外とは圧倒的な力差があり、今回は実績にまさる3頭の勝負と見る。
◎カネサブラック
○フクドリ
▲ニシキダイジン