08~09年に連戦連勝以降、クラスを着実に上げてきたギンガリュウセイを狙う。重賞勝ちはまだないが、今シーズンはばんえいグランプリ5着、岩見沢記念4着、北見記念2着と、負担重量が重くなるにつれて着順を上げてきた。北見記念で先着されたニシキダイジンは、当時は同重量だったが、今回は10キロ差がついた。3着のナリタボブサップとは10キロ差だったものが今回は30キロ差、4着のカネサブラックとは変わらず20キロ差。負担重量の面でも今回はアドバンテージがある。06年の帯広記念を制したミサイルテンリュウが同じようなパターンで、重賞未勝利ながら、ここに至るまでの古馬の高重量戦でそこそこの成績を残し、重量に恵まれた帯広記念を勝利。ギンガリュウセイは、今回のメンバー中もっとも若い明けて7歳。このパターンも、06年のミサイルテンリュウと同じだ。
安定感ではダントツのカネサブラックが相手筆頭。重賞予想では毎度同じようなことを書いているが、とにかく連対を外すことなく、今シーズンも連対を外したのは北見記念の4着のみ。帯広記念は過去3年出走して、2、3、3着と勝ち切れていない。しかしカネサブラックの場合は、それまでに賞金を稼いでいるために、帯広記念は常にトップハンデでの出走だった。しかし今シーズンの重賞勝ちは北斗賞のみで、トップハンデをナリタボブサップに譲ることになった。重量的には、過去3年より楽にレースに臨めるはずだ。
帯広記念3連覇がかかるフクイズミは、近走どうにも障害のキレが悪い。自慢の末脚は相変わらず健在だが、その脚をもってしても追いつかないほどに障害で置かれてしまっている。ただここは900キロ前後の高重量戦。他の馬も障害で苦労する分だけ、フクイズミには有利になるかもしれない。
北見記念でばんえい記念以来の勝利を挙げたニシキダイジンは、やはり高重量戦でこそ。09年の帯広記念ではフクイズミと大接戦の2着があるだけに、今回もチャンスは十分。
ナリタボブサップはトップハンデがいかにも厳しい。ただ高重量戦の障害の上手さではナンバー1ともいえるだけに、後続を離して障害をクリアできれば粘り込む場面もあるかもしれない。
◎ギンガリュウセイ
○カネサブラック
▲フクイズミ
△ニシキダイジン
△ナリタボブサップ