NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
それにしてもばんえい菊花賞は驚かされた。同世代同士、上下50キロというハンデ差でのトップハンデにもかかわらず、テンマデトドケは第2障害でじっくり溜め、ひと腰で越えたのが6番手ながら、ぐいぐいと伸びて前を行く5頭をあっという間に差し切った。世代最強は当然として、さらに抜けた実力であることを示した一戦だった。定量戦となるここは迷わず本命。
相手筆頭はホクショウバトル。1番人気に支持されたばんえい菊花賞では、障害5番手から先頭に迫る場面もあったが、直線後半で行き脚をなくして8着だった。しかし世代のトップクラスが出走していた10月9日の特別・秋桜賞を制し、3走前にB1-1組を勝っていることからも、テンマデトドケを除いたメンバー中では上位の実力の持ち主であることは間違いない。ただ近10走でも4勝を挙げているもののそれ以外は5着以下と、勝つときは強いが負けるときはあっさりというタイプでもあるだけに、絶対の信頼は置きにくい。
12月5日のB1・B2決勝混合を勝ったトレジャーハンターに、12月18日に同じくB1・B2決勝混合を制したミスタートカチが格付け的には続く存在。ばんえい菊花賞でも、それぞれ3、4着と、ともに見せ場のある内容だった。
ほとんどひねりのない格付け順の印で、言ってみればおもしろくもなんともない予想だが、いずれも自己条件でそれぞれ堅実な成績を残しているだけに、素直に実力を評価するとこうならざるをえない。
◎テンマデトドケ
○ホクショウバトル
▲トレジャーハンター
△ミスタートカチ