NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
今シーズンの古馬高重量重賞は、昨シーズンのばんえい記念馬ニシキダイジン、旭川記念と岩見沢記念を制したフクイズミ、北斗賞のカネサブラック、ばんえいグランプリで復活勝利のナリタボブサップ、この4頭の争いで、あとは展開次第でどういう着順になるか。しかし、その順番を予想するのが難しい。
岩見沢記念はフクイズミがヒザをつきながらも障害を無難にこなし、前を行くナリタボブサップ、カネサブラックを差し切っての快勝だった。しかし今季の障害でのもたつきにはまだ不安があり、今回は▲に狙いを下げる。
で、中心はナリタボブサップ。ばんえいグランプリは08年の北斗賞以来の重賞勝ちで、その間、上位争いをしながらも勝ちきれなかったのは、障害を早めに越えてもゴール前で粘りがきかなかったため。しかし前走岩見沢記念は、これまで常にうしろから交わされていたカネサブラックに対し、先に障害を越えたカネサブラックを交わすという、これまでとは逆の展開で2着を確保した。ゴール前でも失速しないレースぶりは好調の証と見る。
カネサブラックは、その岩見沢記念で今シーズン初めて連対を外す3着。今回は別定プラス20キロとなるが、それは昨年の北見記念を制した時と同じ。さらに、ナリタボブサップ、フクイズミ、ニシキダイジンとの重量差まで昨年と同じ(基礎重量は昨年より10キロ軽い)。負担重量的に不利でもまったく崩れない安定度は抜群。
今シーズン未勝利のニシキダイジンは重量差を生かして馬券圏内に食い込めるかどうか。
◎ナリタボブサップ
○カネサブラック
▲フクイズミ
△ニシキダイジン