NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
あまり深く考えずに安定感抜群のカネサブラックから。今シーズンはまだ連対を外しておらず、もっとも近いところで2着を外したのが今年正月の帯広記念3着で、このときは勝ったフクイズミよりプラス40キロ、2着のナリタボブサップよりプラス20キロと、負担重量的にはかなり厳しいものだった。別定重賞でプラス10キロのみの今回もまず崩れることはないだろう。
相手にはフクイズミ。北斗賞、ばんえいグランプリ、さらには続く道新十勝川花火大会特別と障害に苦労し、いかにフクイズミの末脚でも追い込みきれないほどの差がついてしまい3戦続けて馬券圏内を外してしまった。しかしようやく前走のポテト特別ではすんなりとひと腰で障害をクリアし、6番手から一気に前を交わしてカネサブラックの2着に入った。障害さえ普通にクリアすれば勝ち負けに持ち込める。
ナリタボブサップは、ばんえいグランプリの勝利が08年7月の北斗賞以来の重賞勝ち。これまでのうっぷんを晴らすかのような見事な勝利だった。展開に左右される面はあるものの、上記2頭と実力ではまったく劣っていないことをあらためて証明した。
北斗賞、ばんえいグランプリともに3着のホクショウダイヤは昨シーズンあたりの重賞でのレースぶりを見ても重賞未勝利なのが不思議なほど。実績馬3頭のどれかが崩れれば馬券圏内に食い込んでくる。
◎カネサブラック
○フクイズミ
▲ナリタボブサップ
△ホクショウダイヤ