NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
帯広単独開催になって以降の過去3回、いずれもトップハンデの馬は勝てず。特に近2年は1番人気に支持されての敗戦。とはいえ昨年のライデンロックは最軽量馬と50キロの差がありながらの2着はむしろがんばった。
今回はイレネー記念に加え、3歳の2冠を制したキタノタイショウがトップハンデの730キロ。4歳1冠目の柏林賞では2番人気ながら7着。先着された牡馬・セン馬は、いずれも30キロ差があった馬。10キロ差、20キロ差の馬には1頭も先着されていなかった。今回30キロ差がある牡馬はスギノハリアーとフクドリの2頭しかいない。前々走ではオープン2組の特別を勝ち、ゴールデンホース賞も連勝と好調なだけに、相手関係を考えてもチャンスは十分にありそうだ。
しかし本命として狙ってみたいのはトモエエーカン。ここ9戦で7勝と、B1級からA2級まで勝ち上がってきた。4歳1冠目の柏林賞には出走せず、今回キタノタイショウより20キロ軽い710キロなら勝負になると見る。ここ4戦は大口騎手だったが、今回は藤野騎手に乗替った。逆に藤野騎手が主戦だったスギノハリアーは大口騎手に乗替り。このジョッキーの入れ替えはどういう意図があるのか気になるところではある。
穴なら負担重量に恵まれたフクドリ。柏林賞で先着されたジャングルソング、コマクイン、アアモンドヤマトらとの相対比較で、今回は10キロ軽くなっているのは魅力だ。
コマクインは、柏林賞、はまなす賞ともに2着。今回も当然上位争いにはからんでくるだろう。
柏林賞では1番人気に支持されながら9着に敗れたアオノレクサスだが、障害をうまく切れれば上位争いの力は十分にある。
◎トモエエーカン
○キタノタイショウ
▲フクドリ
△コマクイン
△アオノレクサス