今週は台風4号が東北・北海道を直撃するようで、どうなるだろうかと思ったが、12日のブリーダーズゴールドカップJpnIIは不良馬場ではあったがレースのときはほとんど雨は上がっていたようだし、何より北海道で最大規模と言われる13日の勝毎花火大会は当初の予報では直撃の感じだったのが、予報よりかなり早く台風が過ぎ去ってくれて無事に行われたようだ。
あとは気になるのが、その雨の影響でばんえいグランプリの馬場水分がどのくらいになるかということ。台風一過の金曜日は晴れで最高気温が31度、土曜日も晴れるようで、まずは乾いた重い馬場でのレースになることを想定して予想したい。
時計のかかる馬場ならフクイズミの末脚が生きるはずだ。前走北斗賞は、第2障害でヒザをついてしまい、さすがにフクイズミの末脚をもってしても無理というくらいに、カネサブラックとニシキダイジンに離されてしまった。フクイズミはたまにこうして障害を失敗して着外に敗れることがあるが、それがいつもというわけではない。旭川記念のように、ニシキダイジン、カネサブラックにそれほど離されずに越えれば確実に差してくる。昨年に続く連覇に期待したい。
ばんえい競馬で過去にカネサブラックほど安定した成績を残してきた馬がいただろうか。今年は正月の帯広記念で3着に敗れたあとは9戦連続連対中。安定した成績を残すようになったのは07年後半からで、10月28日の日勝特別からは41戦して連対を外したのはわずかに5回。軸馬としてこれほど堅い馬はいない。とはいえ今回は、この馬だけが別定でプラス10キロ。フクイズミを負かすには相当早めに障害をクリアする必要があるだろう。そのあたりの駆け引きがむずかしそうだ。
ニシキダイジンは一昨年のばんえいグランプリを制したときが8番人気での勝利。しかし今年はばんえい記念を制し、旭川記念3着、北斗賞2着とすっかりばんえいのトップクラスに定着した。今回もカネサブラック、フクイズミを相手に早めの競馬でどこまで我慢できるか。
重賞タイトルのないホクショウダイヤだが、昨シーズンあたりから重賞でも上位争いをするようになり、旭川記念、北斗賞でともに2着。今シーズンも、北斗賞ではあのフクイズミを振り切って3着を確保した。このメンバーでも上位争いに食い込むことできる力があることは証明済みだ。
穴をあけるならギンガリュウセイ。08年から09年にかけて、連戦連勝でオープンまで出世。重賞経験は昨年のばんえい十勝オッズパーク杯(6着)のみだが、ここ2戦のオープンを連勝しているように勢いに賭けてみる手はある。
◎フクイズミ
○カネサブラック
▲ニシキダイジン
△ホクショウダイヤ
△ギンガリュウセイ