NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
カネサブラックの4連覇で今年も固いのだろうなあ、などと思いながら発表された出馬表を見て驚いた。ナカゼンスピードが他のオープン馬よりも30キロも軽い690キロ。なるほど、2006年3歳シーズンのばんえいダービー制覇やばんえい菊花賞2着などの賞金が今シーズンからカットされ、負担重量の格付けが3つも下がったのだった。昨年終盤の充実ぶりは目覚しく、12月からオープン(混合含む)で7連勝。その後、1月31日のオールカマーは同重量のカネサブラックの2着に敗れたものの、着差はわずか3秒6。続く2月7日の立春特別ではナリタボブサップの2着に敗れたものの、10キロ軽い重量でコンマ2秒差の大接戦。それでいて今回30キロもの重量差がつくのなら、逆転は確実。加えてカネサ、ナリタの両実績馬は、ばんえい記念を使った反動も気になるところ。
それなら相手筆頭にも若い5歳のライデンロック。昨シーズン終盤はオープンでも互角に戦えるまで力をつけたが、カネサブラックなどトップクラスにはやはり苦戦していた。しかしここはフレッシュな状態で逆転に賭けたいところ。
カネサブラック、ナリタボブサップは、昨年のこのレースもばんえい記念を使ったあとにもかかわらず、ワンツーを決めてその実力を示した。今シーズンも古馬重賞戦線で中心的な地位は揺るぎそうもない。
◎ナカゼンスピード
○ライデンロック
▲カネサブラック
△ナリタボブサップ