昨年5馬身差圧勝のトーセンブライトの連覇に賭けてみる。GI・JpnIクラスになるとやや足りないが、地方の重い砂が合うようで、しかもJpnIIIならやたらと強い。3歳時の金沢・サラブレッドチャレンジカップGIIIも含め、地方で行われたGIII・JpnIIIは7戦3勝、2着2回、3着1回という成績。昨年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIも直線並ぶ間もなく一気に差し切るという内容で、明けて9歳だが衰えは感じさせない。
相手にはJBCスプリントJpnIの覇者スーニ。この条件ならあっさり勝たれてもおかしくはないが、今回は別定59キロ。2歳時は4戦全勝だったが、3歳以降はここまで10戦して2勝のみ。着外も少なくなく、常に最高のパフォーマンスを発揮するというタイプでもないだけに、連軸としては狙いにくい。
9日に初回放映だったグリーンチャンネル「地方競馬最前線」では▲をポートジェネラルとしたが、赤岡修次騎手がどの馬に乗るかが不確定だったため、赤岡騎手が鞍上となるグランシュヴァリエを▲としたい。中央時は500万勝ちまでだったが、高知に転入していきなり遠征した川崎・報知オールスターカップでマズルブラストを相手にあわやの2着は、その格以上の内容。これまで1600メートル以上の距離しか経験がないという不安はあるが、地元での2戦もまったくの楽勝。中央馬はたしかに強いが、00年の第3回以外は毎年地方馬が3着以内に入っていて、地方馬にもチャンスがあるレースだけに、この馬に期待してみたい。
ヴァンクルタテヤマは昨年2番人気で10着と大敗。昨年夏のサマーチャンピオンJpnIIIを圧勝して以降の3戦はいまひとつのレースが続いているが、地方の1400メートルは決して不得意な条件ではない。人気を落とすようなら馬券的にはおもしろそう。
ミリオンディスクは、中央未勝利で一度転出した園田で2勝しているが、地方のダートグレードは初参戦。昨年12月のカペラステークスGIIIを勝ち、根岸ステークスGIIIでも勝ち馬からコンマ3秒差の6着があり、このメンバーなら上位争いの可能性は十分にある。
明けて11歳のリミットレスビッドだが、JBCスプリントJpnI・3着、兵庫ゴールドトロフィーJpnIII・2着とまだまだ元気。地方のダートグレードでは常に堅実に走るが、別定58キロの今回はさすがに厳しそう。
◎トーセンブライト
○スーニ
▲グランシュヴァリエ
△ヴァンクルタテヤマ
△ミリオンディスク
△リミットレスビッド
7頭立てと少頭数で、力関係のはっきりしたメンバー構成。ヤングチャンピオン、若駒賞と重賞2勝のフォーインワンが断然。前走では古馬B1特別まで制し、この時期の3歳馬としてはなかなかのレベルにありそう。実績的にも格付け的にもここは負けられない一戦。父サウスヴィグラスは、地方競馬で今もっとも注目を集めているラブミーチャンと同じ。さらに18日の大井・京浜盃を人気薄で制したジーエスライカーもサウスヴィグラスの産駒だった。昨年から地方競馬では産駒の活躍が目立っていたが、ここに来て一気にブレイクといった感じだ。
相手は古馬C級に格付けされているビクトリジュウベエかビクトリーノブナガか。1月3日の3歳1組戦でフォーインワンに土をつけているのはビクトリジュウベエだが、近走の安定した成績からビクトリーノブナガが相手筆頭。2歳時は走ったり走らなかったり成績にムラがあったが、明けて3歳になってからは6戦2勝、2着3回、3着1回。1600メートルで勝った経験もあり、重賞初挑戦だが、フォーインワンにどこまで迫れるか。
ビクトリジュウベエは、1月3日の3歳1組戦でフォーインワンを負かして以降勝ち星がない。今回1800メートルはもちろん初めてだが、1600メートルで4戦2勝、3着1回と、距離適性ではこの馬のほうが上かもしれない。
ほか4頭は、3歳の条件戦で苦戦している馬ばかり。ノブナガかジュウベエが思わぬ凡走をしたときに3着に食い込めるチャンスを期待できそうなのは、近走それほど勝ち馬から離されずに好走しているホシノムサシだろうか。
◎フォーインワン
○ビクトリーノブナガ
▲ビクトリジュウベエ
△ホシノムサシ